Dear Candy

ラガマフィンのいる暮しと最愛のワンコたちの記録

肺ガンについて

2008年10月08日 | きゃんちゃんの病気(肺ガン 肉腫)
犬の肺ガンについて(タイトルが重すぎました

病院の先生もあまり前例がないらしく、
ネットでも情報がとても少なかったです

なのでちょっと綴ってみます。
とっても長いのでお暇な時にでも


ゴールデンレトリーバーで12歳と言ったら、
立派なシニア犬。
誰もが「へ~長生きね」と関心してくれるほど。

でも、7月までのキャンちゃんはミックに負けないほどとても元気で顔色も良く目も澄んでいた。
7月に撮ったレントゲンはきれいで、二ヶ月後の9月に撮ったレントゲンは多数のガン。
どうして?という疑問が湧き出てます。

高齢になればガンを煩う子は増える
何故高齢になるとガンが増えるのか?

それは免疫力が落ちて、自然治癒力、自然抵抗力が間に合わなくなるからとも言われている。

普通、日々細胞は新しく生まれ変わり、がん細胞も同じように現れては免疫系に攻撃されてイタズラをしないものだけど、いったん免疫が落ちたら、がん細胞がは無秩序に増殖をしていく。。。

ではなんでキャンちゃんは肺が原発の肺ガンに?
二ヶ月の間に急激に免疫系を低下させる何かがあったのか?
きゃんちゃんがタバコを吸うわけでもないのに、家の中でも誰もタバコを吸わないのに。

ネットで調べると、家の中の建材にもガンを発生させる物質があって、とくに低年齢の子供やペットに影響がでると問題になっているそうな。
そんな物質が我が家にもあったのか?

7月から8月にかけて度重なる雷に怯え、免疫系が低下したのか?

8月の始めにうったワクチン
もう高齢なのでワクチンは打ちたくないと伝えたが、
先生からお話を伺い、かかると死んでしまうような怖い病気にかかってしまうことは避けたいため二種(パルボ、ジステンバー)にしてもらった。
ワクチンは接種後に免疫抑制を起こすことがあると言われているから、その間にガン細胞に乗っ取られたのか。
もしも8月にすでにガンになっていたのなら、私はガンの体にワクチンを打たせてしまった。
それはガンを増殖させる原因にはならなかったのか。

食事に関してももっと考えなければならない要素はあったのに、まだ大丈夫と後回しにしてしまった。

もう高齢だから、寿命だから、よく頑張りましたと言われても、
どうして?という気持ちでいっぱいでいます。

病気にさえならなければ、、と思うことは出口のない迷路の中をさまようことと同じことと分ってはいるけれど、
もう誰もこんなガンになんかならないよう、家族や他のワンちゃんの為にも考えていきたいことだと思います。
ガンの怖さを教えてくれたキャンディに感謝しなければ。


7月4日(腎嚢胞が見つかったとき、念の為癌ではないことを確かめる為に撮ったレントゲン。とてもきれいです)


9月10日(癌を告げられた日)


9月23日(余命1週間と告げられた)


大学病院からの病理組織学的診断書が届いています。
それに寄ると、

「検索した組織では、充実性から蜂巣状を呈する腫癌細胞の増殖から成り立っています。腫瘍は細胞境界の不明虜なやや豊富な細胞質と類円系から楕円形の格を有しています。腫瘍細胞は中程度の大小不同を示していますが、分裂像は少数です」

「今回検索した組織では、未分化な腫瘍細胞の増殖が認められます。免疫染色を行ったところ、非上皮性の細胞マーカーであるビメンチンに陽性を示し、肉腫と判断されますが、非常に未分化で由来については確定に至りません。転移性の腫瘍である可能性が高いと考えられますが、由来については確定に至りません」


転移性とありましたが、レントゲンやCT検査の結果では他の臓器には病変はありませんでした。
肺の中で発生し、肺の中でどんどん転移した様子です。

ちなみに全身麻酔での検査の直後、前足が浮腫みました。
大学病院でうった皮下点滴の影響であろうということでしたが、そのご浮腫は収まらず、後ろ足も浮腫はじめました。
麻酔で腎機能に影響がでたのではないかと心配しました。

この検査から、キャンちゃんの肉腫には効くお薬はないとわかりました。
治療は、延命、呼吸が楽になるために。

病院では皮下点滴や静脈点滴による栄養補給(吐き気と呼吸で食欲がなくなった)と抗生物質、ステロイド、器官拡張剤と吐き気止めなど、そして自宅での酸素吸入、亡くなる前二日間の自宅での静脈点滴でした。

吐き気は命取りとも言われました。吐き出す時に呼吸が止まるので一番危険だと。
でも何度か大量の痰と食べた物を吐き出してしまいましたので、その度にヒヤヒヤしました。
なので抗がん剤の副作用でもつかうという、病院で一番効く吐き気止めを使いました。
なかなかの効果でその時は少しだけ食欲がでました。

病気の後半は腹水もたまり、ご飯を食べてないのにポチャポチャした腹部になっていました。
あるくことも次第にしんどくなり、庭のトイレに出すとそのまま伏せてしまったり、立ったまま動けないこともありました。
それでも家の中では粗相を一切しませんでした。
もうしばらくは生きてくれる!でも動かすと呼吸に影響がでるという懸念から亡くなる前日に導尿の措置をしていただきましたが、それは必要なかったのかな。キャンちゃんの尊厳を奪ったような気すらします。
静脈点滴は時々静脈から外れるときもあって液が漏れ出しました。前足はもう浮腫んでいたので後ろ足にも静脈を確保してありましたが、後ろ足は点滴の入りが悪かったです(先生にお聞きしたら、後ろ足は入りにくいそうで普通は前足なのだそうです)
効果的に入れられないことがあり困りました。
そして、抗生物質かステロイドの影響で呼吸が早くなりました。




病院で点滴中(長い点滴中、ママはお勉強しようと思ったけれど、キャンちゃんをずっと見ていたいから進まなかったよ)


点滴ルームでお誕生日のケーキをキャンちゃんと相談しました。 

レンタルした酸素の機械
 


ミックは大好きなお姉ちゃんのそばに(今になって考えるとミックは本当はもっと早くにキャンちゃんの病気に気がついていたみたいです)

心配そうなミック


だからいつものようにキャンちゃんを見守ってます


闘病中は二階へあがることが少なくなったけれど、時々食欲もあったり、いつものように自分のベッドで眠ったらり、そんないつものような時間が嬉しかったです。


お父さんにしてもらう静脈点滴


お知り合いの獣医さんからご厚意でお借りした光線治療の道具で、体を温めました。
お日様の下にいるみたいにぽかぽか。とてもありがたかったです



 



ホリスティックやアロマのお勉強でお世話になっている先生からのご提案でハーブティやオメガ3オメガ6を用意しました。
とても体に良さそうで沢山試してあげたかったのですが、
食欲がなくなっていたキャンディには遅かった。。もっと早くにあげたかった。


唯一キャンちゃんの為に出来たことは、諦めなかったこと、効果のない抗がん剤をつかい苦しめることが無かったことでした。
そして、亡くなる瞬間までそばに居られたことでした
諦めなかったこと・・・・「病院側でもうやることは全部しました。あとはご自宅で見守ってあげてください」と伝えられたあとも、ホメオパシーや免疫治療があるからまだ大丈夫と思っていました。間に合いませんでしたが最期まで希望を失わなずにいられて良かったと思います。



点滴中も腕組みしてくれましたよ♪

病院で見せてくれた笑顔
お父さんやスーちゃんが来てくれて嬉しかったんだね。



どんな時もやっぱり可愛いなぁ

以上、キャンちゃんの闘病記でした


こちらの投稿について。
(2014年7月13日追記)
一刻を争うような病気のご心配をされているところ、こちらのブログを見つけてコメントを残して下さる中、なかなか私がお返事を返すことが出来ず申し訳ありません。

キャンちゃんを亡くして六年経ちましたが、今だに後悔して辛くなることもあります。でもその時にそう判断したことは最善なことです。
実際、悩むことも多いことと思いますが、一緒にいられる時間を大切に愛を注いであげて下さい。

しばらく、こちらの投稿のコメント欄を閉じさせていただきますね。sumiregusa



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84 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
ありがとうござおいます。 (みるきーママ)
2008-10-08 03:07:08
キャンちゃんの様子を詳しく知らせてくださって、本当にありがとうございました。
ママさんにも まだまだ辛い時期とは思いますが、こうして肺がんについての詳しい病状などをお知らせいただければ、
きっと今後同じようなワンちゃんの手助けにも繋がると思いますし、
とっても貴重なお話だと思って感謝しています。

キャンちゃん最期までニコニコの優しいお顔でしたネ。

大好きなパパさんやママさんに看取ってもらえて幸せだと思います。

私はいまでも公園でお会いしたキャンちゃんの姿が忘れられません。

ご家族に愛されて育っているなぁ~ってしみじみ感じましたもの。

これからはキャンちゃんの分まで健康で長生きしていきましょうね。

また可愛い喜屋武ちゃんのお顔を見に来ますネ~
返信する
訂正・・・ (みるきーママ)
2008-10-08 03:09:03
最後の1行が文字化けしてしまいました(泣)

可愛い「きゃんちゃん」です!
返信する
キレイな空。 (momama)
2008-10-08 11:00:59
じっくり読みました。
「大型犬にしたら長生きよ」と周りの方は慰めてくれはりますけど
何か腑に落ちひんというか。「違う。まだ生きられたんやもん。平均寿命なんかどっちでもええねん」
なんて大人げなく心の中で呟いてた事を思い出しました。
こんなけしたげはったsumiregusaさんでさえ後悔しはるんやもん。
私が後悔のカタマリなのは仕方ないんですね。
でも羨ましい・・・最後までずーっと傍に居られはったんやもん。
もちろん普段から快適に暮らす方法を考えたりするのも大切ですけど
最後の最期。一番傍に居て欲しい時に居てあげられへんかった・・・って
一年以上経ってもずーっと後悔しています。
皆さんが一緒やったから、キャンちゃんはずーっとそんなに素敵な笑顔やったんですね。
しんどかったけど、きっと安心して旅立てはったんやと思います。

ミックたんも私達より色んなものを感じすぎてしんどいのかもしれませんね。
ミックたんの為にも皆さんが少しでも笑う回数が増えます様に。

たまたま見つけたおはなし。
キャンちゃんやお友達のチャチャちゃんを、そしてモモを想って泣けました・・・
けれど少し元気が出たので、sumiregusaさんにも。
もし既にご存知ならごめんなさい。
長文になって失礼しました。

『雨降り地区』

『こんな風に、幸せと愛の奇跡に満ちている、「虹の橋」の入り口に、
「雨降り地区」と呼ばれる場所があります。
そこではいつもシトシトと冷たい雨が降り、動物達は寒さに震え、
悲しみに打ちひしがれています。
そう、ここに降る雨は、残して来てしまった誰かさん、
特別な誰かさんの流す涙なのです。

大抵の子は半年もしないうちに、暖かい日差しの中に駆け出して、
仲間と戯れ、遊び、楽しく暮らす事ができます。
ほんの少しの寂しさと、物足りなさを感じながらも…。

でも、1年経っても2年経っても、ずっと「雨降り地区」から、
出て行かない子達もいるのです。

地上に残して来てしまった、特別な誰かさんがずっと悲しんでいるので、
とてもじゃないけれど、みんなと楽しく遊ぶ気になれないのです。
地上に残して来た誰かさんと同じ辛い想いをして、
同じ悲しみに凍えているのです。

死は全てを奪い去ってしまうものではありません。
同じ時を過ごし、同じ楽しみを分かち合い、愛し合った記憶は、
あなたの心から、永遠に消え去る事はないのです。
地上にいる特別な誰かさん達の、幸せと愛に満ちた想い出こそが、
「虹の橋」を創りあげているです。

ですからどうか、別れの悲しみにだけ囚われないでください。
彼らはあなたを幸せにする為に、神様からつかわされたのです。
そして、何よりも大事な事を、伝えにやって来たのです。

命の儚さと愛しさを。
束の間の温もりに感じる、慈悲の心の尊さを。

その短い生涯の全てを以って、教えてくれるのです。
癒える事のない悲しみだけを、残しに来るのではありません。

思い出してください。

動物達が残して行ってくれた、形にも、言葉にもできない、様々な宝物を。

それでも悲しくなったら、目を閉じてみてください。
「虹の橋」にいる、彼らの姿が見えるはずです。

信じる心のその中に、必ずその場所はあるのですから…。』

返信する
Unknown (maggy)
2008-10-08 17:58:29
sumiregusaさん
キャンちゃんの闘病記を読ませていただきました。
この時期のことを思い出されるのはとてもおつらかったのでは?
でもご家族やミックちゃんに見守られて、キャンちゃんは最後まで幸せでしたね。

みんなに愛されているワンコは、最後まで幸せそうなお顔をしています。

沢山愛された分、沢山愛を与えて、お空に上がっていきましたよね。

あの子たちからもらった宝物、
涙でぬらしてしまわないように、
大切にあたためていきましょう。

↑のmomamaさんのコメントを読んで
改めてそう思いました。

お体、お大事にしてくださいね。
返信する
みるきーママさんへ (sumiregusa)
2008-10-08 18:49:52
書いているときはいろんな写真を引っ張り出したので、辛くもなりましたが、書き始めたら止まらなくなりました。こうして書くことで随分すっきりしました。
たぶんいろんな考えが自分のなかで堂々巡りしていて辛かったんだと思います。ワンちゃんが病気になりこのブログにたどり着いた方が読んでくれて、その人なりに治療方針や心構えなどを決めてもらえたらいいなと思います。私は考える暇がないほど目まぐるしいガンとの競争だったので

私もれっちゃんとの初対面は印象的です。
最初にきゃんちゃんがれっちゃんを見つけて私が気がついたんですが、前から知っているような様子でした
本当に偶然でしたよね。

キャンちゃんのこの文字変換、私もよくやります
返信する
momamaさんへ (sumiregusa)
2008-10-08 19:04:41
「雨降り地区」のお話、ちゃんと読んだことがありませんでした。

「彼らはあなたを幸せにする為に、神様からつかわされたのです。そして、何よりも大事な事を、伝えにやって来たのです。命の儚さと愛しさを。
束の間の温もりに感じる、慈悲の心の尊さを。
その短い生涯の全てを以って、教えてくれるのです。
癒える事のない悲しみだけを、残しに来るのではありません
思い出してください。動物達が残して行ってくれた、形にも、言葉にもできない、様々な宝物を」

本当にその通りです。。泣いちゃ行けないのに泣けてきます。心の中には楽しい思い出がいっぱい、おかしくて笑ってしまうような思い出のほうが、病気の2週間よりも圧倒的に多い。その思い出はいつまでも消えることはないでしょう。
きゃんちゃんがいつまでも「雨降り地区」にいたら、きれいなゴールデンの毛が汚れてしまいます。虹の橋で安心して私たちを見守れるようにしないといけませんね。
教えて下さってありがとうございました。

私の書いたことでmomamaさんを悲しませてはないですか。最期まで看取れたのは私のせめてもの罪滅ぼし。
夏の間、お勉強ばかりで病気に気づく余裕もなかったのです。きっとよくみていればたくさんのメッセージを送っていたはずなんです。些細なことでも思い当たることがあるので。。
どんなにしてあげても後悔はします。
momamaさんもご自分を責めたりしないでくださいね
私ももう元気になります

返信する
maggyさんへ (sumiregusa)
2008-10-08 19:15:33
maggyさん、私へのお気遣いをありがとうございます。
maggyさんは少しは落ち着かれましたか。

私は死の受け止め方が分らなくて落ち込んだりもしましたが、
皆さんのお言葉を頂戴して、死は永遠の分かれではないと思えるようになりました。

昨日、この記事を書いているときは当時のことを思い出して辛くもなりましたが、書き終わってみると結構すっきりしました。言いたいこと、頭の中で考えていたことを全部吐き出してしまったので、もう辛いことは忘れても良いと安心したのかもしれません。伝えるのも義務だと思っていたので。これからは楽しい思い出を綴れそうなきがします

きゃんちゃんは、あんな時なのにとっておきの笑顔でいてくれました。私は本当にきゃんちゃんを尊敬しました
返信する
また会える。 (wendy's sister)
2008-10-10 18:44:34
声もぬくもりも仕草もみんな覚えていますよね。何かにつけ、思い出して胸を締め付けられる、涙が溢れますね、分かります。
私の場合は、逝かせてしまった罪を背負っているからですが…

だから、もう一度会いたいなんて贅沢なのかもしれないけれど、最後の日、お揃いの四葉のクローバーのストラップを持たせました。幸運の四葉のクローバー。きっと神様も忙しいでしょうから、誰と誰が家族か分からなくなるかもしれない。お互いに持っていれば、私がその場所へ行けた時、すぐに会えると思って。

長いお別れだけど、必ずまた会える日が来て、その時こそは二度と離れることはないと信じています。お別れだけど、今度会えるのが遠のいただけだと、そう思いたいです。

急がなくでもいいです。
ゆっくり、その空のように晴れていってください。
返信する
wendy's sisterさんへ (sumiregusa)
2008-10-10 23:42:47
きて下さってありがとうございます
今日はチャンディの元気なときの写真をプリントしていたら、
もう可愛いお顔で無邪気に笑っていたので、娘と泣き笑いでした。浮いたり沈んだり忙しい毎日です。
どうしてももっと楽しい思い出作りをしてあげたかったと思ってしまいますし、未だ居ないのが不思議です/m_0229/}。お話をしていると少し気持ちが楽になります

四葉のクローバーのお話、なんて素敵なお話なんでしょう
絶対に間違わずに会えますよ。
今は離ればなれでも、同じ四葉のクローバーのストラップをもっているというだけでも励みになりますね。
私もキャンディとお揃いの何かを思いつけば良かったです

虹の橋にいるキャンちゃんの為にも元気を心がけていますが、時々心が置いてきぼりです。ゆっくりでいいですね。
ありがとうございます。

いつかまた会えたら思いっきり抱きしめたいです。そしたらもう二度と離れません
返信する
ありがとうございました。 (けいぼう)
2008-10-12 21:14:42
キャンちゃんのことでまだ大変な時に
ジャムオをあずかって下さりありがとうございました。
電報までいただいて重ね重ねありがとうございました。
きっと今頃犬好きだった父はキャンちゃんに
話しかけているのではないかと思います。
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