散髪

　今日は8時半から月一の通院なので、早めにスミレの散歩に出た。

案の定、やってきた寒波。マフラー、手袋で全身身構えるも、、、寒い。

この頃の天気予報は、ホントに正確やな、と思いながらも

スミレは元気そうなので、道々の凍っている場所を見ながら少し短めに散歩。


　病院への道は、渋滞していて、予約時間ギリギリに到着。

でも、患者さんはゼロ。寒さのせい、だろうな。

そして、すぐ診察。10分ほど先生と話して、終了。

薬局に寄ってから帰路についた。


　早く終わったので、行きつけの、スーパーに隣接している散髪屋さんに寄った。

2カ月ぶりだろうか。

　朝早くからやっている安い大衆理容のお店で、会社勤めを辞めてから、

約10年くらいお世話になっている。

　安くて助かる。とはいっても早く終わるので、

普通の散髪屋さんのような世間話はほとんどしない。

で、前回古株の人が独立したりで、2人くらい人が変わった。

チェーン店なんだが、人の入れ代わりがあまりなかったので、

2人変わるだけで、お店の雰囲気がちょっと変わった。


　いつも、『バリカンで刈り上げで。短めで。』とお願いする。

すると、ものの数分。アッという間に終わる。

なのだが、人が変わったせいか、『分け方は？』と訊かれた。

もうこの歳なので、髪型なんかはずっとお任せのようなもので、

今まで訊かれることもなかった。

『まぁ、真ん中へんで、適当に。』と言うと、

『バックですね。』。

心の中で、バ、バ、バック～と言ってもないし、驚いたが、

なんとか、『自然で、、、。』と返した、のだが・・・。


　カット担当から、人が代わり、顔を剃ってもらった後、

仕上げの段階はまた人が変わる。

最初のカット担当、『バック。』の人が、その仕上げ担当の人に、

『バックで。』と耳打ち。

　というわけで、どういう好みなのか、ドライヤーで真ん中分けのバックという

なんとも今までにない姿に変身して、終了した。

これでポマードでもあてれば、完全にその筋の人やなぁ、と

帰る車の中で、バックミラーを見ながら、てぐしで、髪型を崩しながら、思った。


　人の見た目と好みというのはホンマにそれぞれ別なんやなぁと思い知らされた。

まさかオールバックが似合うと思われたのかと思うと、ちょっと驚きの瞬間ではあった。

そんな風に見られているのかな。新鮮な驚きではあるが。