毎日ゴロゴロしていると、
仕事でもやってと言われたり
まるで粗大ゴミのように扱われている。
でも、バカ安い料金で
資本家に圧搾されたくないから
今寝そべり生活を送っているじゃないか。
一刻もそれを忘れずに尊い貧乏生活を
暮らしてきたけど、
世間的な通念に妥協して
クソ安い料金でバカ長い時間を取られると、
流石に俺がやりたいくないなぁ。
と言っても、たまに隙間時間を利用して
小遣いを稼げるチャンスがあれば、
あえて断るようなバカではない。
どうも文芸書を数冊も翻訳した優れた人なので、
やはり中身がちゃんとあって、
報酬もそこそこいい仕事に着きたい一心なのだ。
そんな話はうま過ぎ?
かもしれないが、
そんな仕事は天下にないというわけではない限り、
僕がそういうチャンスに恵まれないはずがない。
必ずやってくる!
ね、編集者諸君、ヒューマンリソースの方々!
そう信じつつある僕を雇ってよ。
旧正月の十五、元宵になった。
元宵丸子(餡入り団子)を食べたり、
お墓参りしたり、家のライトアップをしたり。
本来は新春の終わりを告げる大切な祝日だが、
足早に会社に戻った人が多いから、
その「年」らしい雰囲気がずいぶん失われてしまった。
昔だと、町ごとの人が繁華街に出掛けて、
元宵の灯籠などの飾り物を見物したり、
字謎を当ててみたり、家族団欒の楽しい一日過ごすはずだった。
ところが、この二三日はどうも調子が悪いようだ。
胸が痛み、場合によってはぐう、ぐうと鳴り声をしたりする。
病院に通っていないが、
気胸を再発しているのでは?と考えて、
運動などを敬遠するようにしている。
運が良ければ、穴が塞いでくれるかもと。
それなりに、余計に心配になって、
また簓で神経を洗われるような刺激に反応してしまう。
我が子の腕白ぶりを見て
苛立つ時刻も増えてきた感じがする。
情けないながらも、
どうしようもない私は
やはり地獄のどん底にいる一凡夫
にすぎないことに気づかされる瞬間でもある。