水煙5月号
〔アンコールワットにて3句〕
2月中旬カンボジアのアンコールワットへツアーで参加した。現地は高温多湿 で日本の真夏の気候だった。
崩れ行く遺跡を歩む灼熱の中
遺跡を飲み込む如くのガジュマロの樹の勢い
幾千の時越え遺跡はいま日沈に
手折りきし小枝の梅の香わけあいぬ
明けきれぬ空に明るく白梅の咲く
雨戸繰る明日は白梅満開に
夕暮れにチンチョウの香の中帰宅せり
〔アンコールワットにて3句〕
2月中旬カンボジアのアンコールワットへツアーで参加した。現地は高温多湿 で日本の真夏の気候だった。
崩れ行く遺跡を歩む灼熱の中
遺跡を飲み込む如くのガジュマロの樹の勢い
幾千の時越え遺跡はいま日沈に
手折りきし小枝の梅の香わけあいぬ
明けきれぬ空に明るく白梅の咲く
雨戸繰る明日は白梅満開に
夕暮れにチンチョウの香の中帰宅せり
梅の花を見つけた喜びに、つい手折った小さな枝なのでしょう。春の香りを感じたうれしさがあります。「わけあいぬ」が楽しいですね。
帰宅された時、お庭からでしょうか、溢れんばかりの沈丁花の香りがして、お疲れが一度にかき消されたようだったでしょうね。