一瞬のいま

生涯一教師のあゆみ

斎藤喜博の本

2008年05月18日 | 教材研究
今、斎藤喜博の本を読み返している。
何度読んでも、新たな発見がある。
前読んで感動したところが、感動しない。
前読んで氣づかなかったところに、氣がつく。
自分が変わることで、目に入ってくるところが違ってくる。

運動会 種目のポイント(大玉転がし)

2005年09月23日 | 教材研究
大玉転がのポイント

 ★スピード
 子どもたちの動きに、スピードがない。
 大玉の転がし方がわかっていないのである。
 転がすというより、さわっているという感じである。
 だから、遅い。
 スピード感がない。
 玉をさわるのではなく、体と玉の距離をとる。
 押し出す感じでプッシュする。
 
 このとき指を上に向けていると危険。
 玉の上に乗り上げてしまう。
 指は下向き。
 ※この動き、日常生活ではあまりない。
  かなり意識させないと、できない。
 玉の下部分をプッシュ。
 
 ★バリエーション
 単純に大玉を転がすだけだと単調になる。
 3組目ともなれば、見ている方はあきてくる。
 次は何かなという期待がないからである。
 そこで、コースを変える。
 たとえば、
 ・途中にコーンをおく。→そこを回る
 ・平均台をセットする。→その上を転がす
 ・ハードルをセットする。→そこを越える。
 ・くじ→途中でくじを引く。 コーンを回る回数が示される。
  「1」が出れば、1周、「2」が出れば、2周
 逆転のチャンスが生まれる。
 3コースはあるといい。
 できたら、毎回違うといい。
 

若手と教材研究(2)

2005年09月18日 | 教材研究

 1年生算数の授業
 算数 17→10と7 このような問題をやっている。
 数の合成分解である。
 10といくつにわけることは、ほとんどの子ができるだろう。
 この問題を変えてみよう。
  17→14と□
 できない子は、とたんにできなくなる。
 7-4が即答できないのである。
「えっ、17-3は簡単にできるんじゃないですか」
「やってごらん」
 その日の放課後
「杉渕先生、17-3ができない子がたくさんいました」
 衝撃をうけたという。
「どうして17-3ができないんだ…」
 くり下がりがないのに…
 これくらいできるだろうと思ってしまう。
 これが盲点である。
 教育はそう甘くない。

 もっと前に戻って、数の合成分解をする必要あり。
 たとえば3
 0と3、3と0、 1と2、2と1 というように。
 即答できるまで、くり返す必要がある。

若手と教材研究(1)

2005年09月18日 | 教材研究
 ★若手と教材研究
 
 若い先生と教材研究をする。
 『大きなかぶ』の教材研究である。
 会話文の読ませ方
 地の文の読ませ方
 おじいさんの人物像
 などなど。
 ポイントを教える。

 それを具体化する。
 発問、指示、切り返しという形までもっていく。

 1回やっただけで、おばあさんを呼びにいったのか。
 何回やっても抜けないので、おばあさんを呼びにいったのか。
 おじいさんは、一度で抜けると思ったのか。
 
 このように大きなかぶは、今までにもできたことがあるのか。
 初めてできたのか。
 
 おじいさんのかぶの世話をしているところを想像してみよう。
 「どこでもドア」で、その場所に行ってみよう。
 
 毎日畑にいったのか。
 雨が降らないときはどうしたのか。
 台風のときはどうしたのか。
 もしおじいさんが世話をしなかったら…
 かぶは大きくなったか。

 などなど。
 ・ポイントを示す。
 ・具体例を出す。