杉田劇場から

2005年2月5日にオープンした磯子区民文化センター杉田劇場のスタッフが綴るブログ。公演案内の他に美味しい情報も♪

新杉田公園で虫よけキャンドルを作ったよ

2022-08-15 | 公演・イベントのご報告

 2022年8月4日(木)、新杉田公園にて磯子こども文化資源発掘隊を開催しました。テーマは「ミツロウでロウソクを作ろう」です。上の写真は会場となった新杉田公園のレストハウス。

 今回は新杉田公園との共催です。

 その手前には、こんな可愛いミニガーデンがありました。

 

 レストハウスに入ると、こんな道具類が用意されていました。たぶん、これでキャンドルをつくるんでしょうね。

 軍手もあるっていうことは、かなり熱いものを触るのかな…?

 これがキャンドルを入れる容器ですね。小さなバケツ型です。

 キャンドルづくりの前に、ミツバチについてのクイズをやりました。

 

 〇か✖で答えます。知らないことは勘でも、あてずっぽうでもOK。

 第1問 もし、ミツバチが地上にいなかったら、私たちが食べることができない食べ物がある。(ハチミツ以外で) 〇か✖か?

 答え 〇

 ミツバチがいないと、野菜や果物の実がならないので、それらを食べられなくなります。肉もそうですね。牛や豚が食べる飼料ができなくなるからです。

 第2問 働きバチは生まれてから死ぬまで、約1年である。〇か✖か?

 答え ✖

 働きバチは生まれてから死ぬまで、たった30日だそうです(涙)

 

 第3問 働きバチが死ぬまでに集めるハチミツの量はコップ1杯程度である。〇か✖か?

 ✖だと思う人~

 答え ✖

 ティースプーンに1杯程度しか集められません。

 第4問 ミツバチの巣は木の皮でできている。〇か✖か?

 答え ✖

 木の皮でできているように見えますが、働きバチの腹部にある分泌腺から分泌するロウで巣を作っています。

 第5問 働きバチは、実は……メスである。〇か✖か?

 答え 〇

 働いているのはオスだと思いがちですよね。あるいは男女一緒に共働きかとも。ミツバチの世界では、オスは働かずにメスだけが働いているようです。

 働きバチはメスだけです。いざという時に針を刺すのもメスだけです。オスには針がないので刺されません。

 第6問 働きバチは自分や家族を守るために針を使って何度も刺すことができる。〇か✖か?

 答え ✖

 ミツバチは一度刺したら死んでしまいます。

 ということでクイズはここまで。

 このあとはミツバチに関して少し詳しくお勉強をしていきます。

 ミツバチは群れで生息し、それぞれ役割分担を持って組織化されています。一つの巣には女王蜂が一匹います。そのほかはメスの働きバチとオスが棲んでいます。

 女王蜂は王台という特別な場所から生まれます。何匹か生まれますが、戦って一番強い蜂が女王バチになるそうです。

 女王バチの仕事は卵を産むことで、毎日1,000個~2,000個を産卵しています。

 では、働きバチはどんな生活をしているのでしょうか。最初のクイズでその寿命は30日というお話を聴きました。さて、その一生は……。

 え~~~~~っ! 生まれてから最初の3日間は掃除係ですって。

 3日目から10日までは子育て係! 熱払いというのは、扇風機の役割です。羽根を羽ばたかせて風を送り温度を下げるのです。

 それと重なるように8日目から16日までは大工仕事で、巣を拡大するための作業に従事します。

 それと並行して12日から18日は蜜を蓄える作業にいそしみます。

 同時に16日から24日には敵から守るための門番もやります。

 そして20日以降、やっと蜜と花粉を集めに出ていきます。この時のミツバチは、人間でいえば80歳のお婆さんです。こんな高齢のハチが蜜を集めに出かけているのでした。

 一方、オスはなにをしているのでしょうかね。イラストではグータラしているように見えますが、オスは女王蜂との交尾のためだけに生まれてくるハチなのです。

 でも、外に出ないでグズグズしているオスは追い出されてしまうとか…。

 続いてミツバチの仕組みについてのお話です。

 ミツバチは花を見つけると、どうやって仲間に知らせているのでしょうか。実は「ダンス」をして仲間へ花・蜜の位置を伝えているのです。「8の字ダンス」とも呼ばれる飛び方で、花・蜜への距離と方向を教えているのだとか。

 8の字の向いた方向に花・蜜があるということを教えています。

 ミツバチにも天敵がいます。それはスズメバチです。襲われたら大変です。

 あとは除草剤なんかですね。雑草対策のために噴霧したりしていますが、これも怖い…。

 ミツバチは花粉を運んで、果物や野菜を作るお手伝いをしています。

 だからミツバチがいると、こんな果物や野菜が収穫できますが……

 ミツバチがいなくなると、こんなことになってしまいます。

 最後に、新杉田公園で飼育しているミツバチがどこから蜜を持ってくるのか見てみましょう。

 北は磯子区役所付近まで、南は並木中央や富岡西公園あたりまで、西は洋光台周辺まで行って帰ってきます。ただし、雨の日はお休みだそうです。

 

 ということで、ミツバチの生態についての学習を終えて、次はミツロウを使ったキャンドルづくりに挑戦です。

 ミツロウでキャンドルを作るための原材料です。手前には軍手。電熱器でお湯を沸かしているので、これをはめて作業をするようです。

 軍手の奥にあるこげ茶色の小瓶。これは香りをつけるための精油です。シトロネラ・レモンユーカリ・ゼラニウムなど、虫よけ効果があるオイルです。

 その奥のミニバケツ。この中に材料を入れてキャンドルを固めます。そして次がミツロウを湯煎するための容器。ほかにキャンドルの芯、作業用の割りばし、ラベンダーなどが用意されていました。

 これがミツロウです。すでに固められて、一人2個を使うようになっています。

 用意された材料のうちから、ミツロウ10g、ソイワックス40g、スイートアーモンドオイル10mlを、金属容器の中に入れます。

 電熱器で沸かされたお湯の中で、これらの材料を湯煎して溶かしていきます。

 湯煎しているミツロウ+ソイワックスが完全に溶けるまで、ミツバチの巣からミツロウを取る作業を行いました。この六角形の巣の蓋がミツロウです。

 ミツロウを採ったら巣の板を遠心分離器に入れて手動でグルグル回します。疲れる作業なので保護者も交代で回していました。

 板の中に残っているハチミツがこの巨大な分離機の底に溜まっていきます。

 2グループ分のハチミツを分離しています。

 最終的にはこれだけ採れました。大きな容器の下の方に見えているのが、今回の採蜜作業で抽出した分です。

 さて、そうこうするうちにミツロウ+ソイワックスが溶けて丁度よい感じになってきました。

 右端にあるのが見本の完成品です。これを目指すのです。容器の真ん中に芯を入れます。このままでは倒れてしまいますので割り箸で挟んで固定します。

 そこに溶かしたミツロウ+ソイワックスを入れていきます。さらにラベンダーを追加して、固まるのを待ちます。

 固まるまでの時間を利用して、ミツバチの巣を観察。こんなにたくさん入っているのを見るのは、皆さん初めてではないでしょうか。

 

 最後は新杉田公園で飼育しているミツバチの巣を見学。緑色のネットは天敵のスズメバチ除けです。これを見ている間にも何匹か寄ってきましたが、中に入ることができず、退散していきました。

 手前のホースの先はミツバチの水飲み場です。何匹か、ここで水を飲んでいました。

 ということで、ことしの「磯子こども文化資源発掘隊」は終了です。このあとレストハウスに戻り、それぞれ自作のミツロウキャンドルとお土産のハチミツをいただいて帰路につきました。

 新杉田公園のみなさま、どうもありがとうございました。

 最後に、同公園内のトイレをご紹介♬

 by うめちゃん


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