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日々冒険

船橋市在住のエディター、ライター陶木友治の活動記録および雑感

まだまだ禁煙中

2008-02-18 14:04:40 | 日常の出来事
 こんにちは、陶木です。

 禁煙を始めて19日が経過しました。たまらなくタバコが吸いたい毎日を過ごしています。ふと気づいたときに、頭の中でタバコのことを考えているような有様です。
 タバコを吸っているときは全く意識していなかったんですが、やめたとたんにタバコの煙がとてつもなく良い匂いに感じられるようになりました(笑)。鉄道駅構内の喫煙コーナーの傍なんかを通りかかると、なんとも形容しがたい魅力的なフレーバーが僕の脳髄を刺激してきます。しかも、みんな美味そうにタバコを吸っている。その光景を見て、「なんでオレだけ禁煙しなければならないんだろう?」なんて思ってしまいます。加えて、「別に医者に止められたわけじゃないので、無理して禁煙する必要ないかな?」といった思いにもとらわれます。
 むむぅ……、これは危険な兆候だ。

 んなわけで、禁煙を継続できるかどうか自信がなくなってきました。特にきついのは、朝目覚めたときと食後です。中でも食後などは、タバコを買いに行こうと無意識のうちに玄関へ向かう自分に気づき、足を止めて愕然とすることもしばしば……。

 禁煙がこれだけきついのですから、例えば麻薬常習者の禁断症状はもっともっときついんでしょう。そーいえば最近、三田佳子の息子や歌手の岡村靖幸が覚醒剤所持で逮捕されました。2人とも、確か3度目の逮捕でしたっけ? 心では止めなければならないのは分かっていても、身体がそれを許さないんでしょう。なんとなく分かるような気もしますが……。

 まあでも、せっかく始めたんですからもう少し頑張ってみようかと思います。誘惑を断ち切るために、昨日、家にある灰皿をすべて廃棄しました(今頃かい!)。
 それにしても、いったいどの程度の期間を経れば禁煙に成功したことになるんでしょうかね? いまみたいに「吸いたくなる」というようなことがなくなれば成功と言えるんでしょうか。現状を鑑みると、そんなこと当分ありそうもないんですが……(笑)。

ただいま禁煙中

2008-02-09 09:16:43 | 日常の出来事
 こんにちは、陶木です(気分転換でデザインを変えてみました)。

 どうやら禁煙に成功しつつあるようです。経緯はこうです。1月30日に風邪をひいたことは既にお伝えしましたが、体調を崩したことで煙草が急に不味く感じられるようになったんですよ。そのため、自然と煙草を吸わなくなりました。2~3日で風邪は治ったんですが、「どうせならこのまま吸わずに過ごしてみよう」と思いたち、禁煙を継続することにしたわけです。それからすでに1週間が経過しています。

 たまに吸いたくなることもあるんですが、思ったほど禁断症状はきつくありません。いまのところなんとか持ちこたえています。健康のためにも、どうにか禁煙を達成したいと思います。

 さて、煙草を吸わなくなって訪れた変化の一つに「味覚」があります。なぜか、ご飯とかおかずがとても美味しく感じられるのです。これはいったいどういうことなんでしょうか。
 以前、なにかの本で「人間の身体の細胞は1~2年ですべて置き換わるが、最も変化のサイクルが速いのが舌の表面の細胞である。舌の表面の細胞は、だいたい1日くらいですべて置き換わってしまう」と書いてあったのを読んだ記憶があります。それとなにか関係があるんでしょうかね?

年忘れ

2007-12-30 00:26:46 | 日常の出来事
 こんにちは。
 先日、15年ぶりくらいに映画「ローマの休日」をDVDで鑑賞して大いに感動した陶木です。やっぱり名作ですよね。言わずもがなですが、ラストシーンが本当に素晴らしいと思いました。個人的には、チャールズ・チャップリン監督・主演作「街の灯」のラストと並ぶ、映画史上に残る名ラストシーンだと思います。

 ところで本日は、中学時代の同級生たちと忘年会。もともと9人で集まる予定だったんですが、仕事等の事情があってけっきょく5人によるこじんまりとした会合に。うーん、社会人は辛いですね。といいつつ、僕も仕事がのっぴきならない状態に陥っておりまして、飲み食いしながらも仕事のことが頭から離れず、そのため友人たちと話をしていてもどこか上の空でした。

 さて、年内のブログ更新はこれで最後にしたいと思います。皆さま、本年はたいへんお世話になりました。皆さんにとって、2008年が良い年になることを祈っています。

ローマの休日

ファーストトレーディング

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イブの大事件

2007-12-24 09:14:17 | 日常の出来事
 こんにちは、陶木です。

 本日はクリスマスイブということもあって世間が騒がしいのですが、仕事が危機的状況を迎えている僕には何の関係もありません。んなわけで、朝一番から仕事にとりかかろうと思って7時に起床しました。

 カフェオレが飲みたくなったので、近くのセブンイレブンまで買いに行こうと思って自宅の玄関を出た瞬間、周囲が異様な空気に包まれていることに気づきました。
 「なんだろう、この変な感じは?」
 と思って、なにげなく右手を見てみると、30メートルほど先に覆面パトカーの列。どうやら、クリーニング屋さんの先にある美容院で事件があったようです。近づいてみると鑑識とおぼしき人もいて、周辺一帯には刑事ドラマなんかでもおなじみの「黄色いテープ」が張られており、一般人の立ち入りが制限されていました。

 交通整理に当たっている警官に「なんかあったんですか?」と聞くと、「事件です」とのこと。「何の事件ですか?」と聞いても答えてくれず、睨みつけられました。刑事とおぼしき人にも聞いてみましたが、何にも教えてくれません。まあ、それもそうか。仕事の邪魔をしてはいけないので、すごすごと退散してきました。

 まあでも、なにがあったのか気になってしょうがないので、事件があったとおぼしき美容院の2件隣にある「アントレ」という洋菓子屋さん(クリーニング屋の手前)で働いている女の子に聞いてみたところ、「明け方、美容院の中で誰かが刺されたみたいです。生死は分かりません」とのこと。

 これを書いているいまも、家の外からは警察関係者がバタバタと周辺を走り回っている音が聞こえています。それにしても、自宅のこんな近くでこんな事件が起こるとは……。しかもクリスマスイブに。

 ちなみに前述の「アントレ」という店は全国的に有名なお店で、オーナーのパティシエはテレビ東京の番組「テレビチャンピオン」のクリスマスケーキ作りで優勝した方です。
 平日にも行列ができるほどの人気店なんですが、クリスマスイブはふだん以上にお客さんがつめかけて大行列をなします。そんな日に隣で事件が起こってしまったんですから、商売的には大損害でしょうね。ちょっと気の毒です。

 しっかし、どういう事件なのか気になって仕方がありません。なにぶん隣近所なので、事件のあった美容院の人たちの顔もすべて知っていますし、ファミリーで和気あいあいと経営しているような印象を受けていたので、このような事件が起こるとは夢想だにしていませんでした。
 強盗なのか、怨恨なのか、それとも内輪もめなのかとても気になります。なにか情報が入りしだい、またお伝えしようと思います。

2007年に読んだ本

2007-12-07 01:32:26 | 日常の出来事
 こんにちは、陶木です。

 2007年が終わりを迎えようとしています。そこでこの1年を振り返る意味で、2007年に読んだ本をさらっとまとめてみることにしました。まだ時期尚早かもしれませんが、ブログにアップするネタが不足しているので(笑)、思い切って公開したしだいです。

 延べ53冊です。本好きの僕にしては、ちょっと少なめの数字かもしれません。仕事として「読まなければならない本」がけっこう多いので、「読みたいと思う本」になかなか手が伸びなかったのが要因ですね。

 それにしても、こうして数字であらわしてみると人間が一生のうちに読める本の数は限られてくることがよく分かります。今後は、読む本をこれまで以上に厳選していかなければならないと強く思ったしだいです。

 「六千人の命のビザ(杉原幸子/大正出版)」
 「生物と無生物のあいだ(福岡伸一/講談社現代新書)」
 「生命の星・エウロパ(長沼毅/NHKブックス)」
 「宇宙人としての生き方(松井孝典/岩波新書)」
 「若者はなぜ3年で辞めるのか(城繁幸/光文社新書)」
 「日本人の精神と資本主義の倫理(波頭亮・茂木健一郎/幻冬舎新書)」
 「ウェブ進化論(梅田望夫/ちくま新書)」
 「現代の貧困(岩田正美/ちくま新書)」
 「ジャック・ウェルチ わが経営 上・下(ジャック・ウェルチ/日経ビジネス人文庫)」
 「天と地と 上・中・下(海音寺潮五郎/文春文庫)」
 「新・平家物語1~16(吉川英治/講談社)」
 「とてつもない日本(麻生太郎/新潮新書)」
 「プロフェッショナル原論(波頭亮/ちくま新書)」
 「帰ってきたソクラテス(池田晶子/新潮文庫)」
 「全ての装備を知恵に置き換えること(石川直樹/晶文社)」
 「オンリーワン ずっと宇宙に行きたかった(野口聡一/新潮社)」
 「官邸崩壊(上杉隆/新潮社)」
 「日本人が行けない日本領土(山本皓一/小学館)」
 「グイン・サーガ106~110(栗本薫/ハヤカワ文庫)」
 「グーグル革命の衝撃(NHK取材班/NHK出版)」
 「親日派のための弁明(金完●/扶桑社)」
 「デキる上司は定時に帰る(小松俊明/あさ出版)」
 「西武王国 その炎と影(中嶋忠三郎/サンデー社)」
 「戦士の遺書(半藤一利/文春文庫)」
 「ビジネス力の磨き方(大前研一/PHPビジネス新書)」
 「環境問題はなぜウソがまかり通るのか(武田邦彦/洋泉社)」
 「銀河ヒッチハイクガイド(D・アダムス/河出文庫)」
 「銀河パトロール隊(E・E・スミス/創元SF文庫)」
 「グレー・レンズマン(E・E・スミス/創元SF文庫)」
 「巨流アマゾンを遡れ!(高野秀行/集英社文庫)」
 「脱出記 シベリアからインドまで歩いた男たち(スラヴォミール・ラウィッツ/ソニー・マガジンズ)」

エジプト土産

2007-09-18 23:39:44 | 日常の出来事
 こんにちは、陶木です。

 エジプト旅行から帰還したばかりの友人Kから、エジプト土産をもらいました。左からナツメヤシ(ゴキブリの死骸みたいに見えますね…)、パピルス、首飾り(お守り)です。ついでに撮影してきた写真を見せてもらい、旅行話も披露してもらいました。ちなみに、Kは公務員。公務員には勤続10年だか15年でリフレッシュ休暇を取得できる制度があるらしく、今回のエジプト行ではその権利を使用したとのこと。



 エジプトは僕が最も旅行したいと思っている国の一つで、Kの話を聞いていてつくづく羨ましくなりました。仕事が極端に暇になる4月~5月にでも出かけてみようかと思っているんですが(毎年そう思っている)、なかなかふんぎりがつかないんですよね。
 サラリーマン時代は毎年のように海外にでかけていたものの、フリーランスになってからは一度も旅行していません。サラリーマンと違って、フリーランスには所得保証がありませんからね。仕事を犠牲にしてまで、海外渡航する気がどうしても起きないのですよ…。でも今年は、というか今年度はどこかに出かけたいと思います。

今年一発目の鍋

2007-09-11 23:20:17 | 日常の出来事
 こんにちは、陶木です。

 本日は、自宅にて中学時代の友人であるK・YおよびM・Kと鍋パーティ。ま、パーティと呼べるほどおおげさなものではありませんでしたが……(笑)。

 鍋は年に何回か実施しますが、本日が今年度の初鍋でした。誰が作っても、それなりに美味しいものができあがるところが鍋のメリットですよね。和食の偉大さを痛感するばかりです。

 中学時代の同級生と会うと、たいていは「昔、誰のことが好きだったか」とか「○○を見かけたんだが、すっげー太ってた」といった下らない話(それがいいんですが)に終始することが多いのですが、今日は主として年金や税金、住宅ローン(ちなみにK・YとM・Kは家持ち)、増え続ける体重とそれへの対策などについてひとしきり語り合いました。大人になったもんです(それだけかい!)。

東大病院

2007-08-23 00:10:12 | 日常の出来事
 こんにちは、陶木です。
 今回は、徒歩日本縦断記の連載を休みます。
 というよりも仕事が危機的状況を迎えつつあるので、しばらくはブログの更新自体を休みたいと思います。楽しみにしてくださっていた方、もうしわけありません。9月に入ったら、また再開したいと思います。

 ところで本日、本郷三丁目の東大病院へ友人の見舞いに行ってきました。
 友人はプロのキックボクサーで、8月初旬に行なわれた試合で対戦相手の飛び膝蹴りをまともにくらって鼻を骨折。その整復手術が本日実施されたので、見舞いに赴いたというわけです(ちなみに、本日中に退院した)。

 「鼻の骨折だったら、そんなにたいしたことないよな」なんて思っていたら、意外にも症状が重かったらしく、手術では全身麻酔を使用したとのこと。僕は骨折したことがなく、また手術を受けたこともなく、したがって全身麻酔の経験もありません。そのため興味津々で、友人の身体のことなどそっちのけでいろいろと質問してしまいました。以下にそのやり取りを記します。何かのときの参考にしてください。


Q.鼻を骨折するとどれだけ痛むのか?
A.触らないかぎり、ほとんど痛みは感じない。折れたときは、大量の鼻血が出た。試合後にセコンドの人に聞いたところ、「バキッ」というものすごい音が聞こえたと言っていた。

Q.麻酔の手順は?
A.最初に点滴で「予備麻酔」を打つ。たぶん、筋弛緩剤なんかが入っているんじゃないかな。その後、鼻および口からガスを注入する。ガスを注入されると意識を失う。

Q.麻酔が効き始めてから意識を失うまでの時間は?
A.はかっていたわけじゃないので分からないけど、たぶん5秒以内。眠くなるという感じではなく、全身の力が抜けていく感覚。意識を失う直前は、唾を飲み込むこともできないし目もあけていられない。最後の最後は、息を吸い込むこともできなくなったのでちょっと焦った。筋弛緩剤の影響で、あらゆる筋肉が動かせなくなっていったんだろう。

Q.手術に要した時間は?
A.約1時間。

Q.麻酔から目覚めたとき、どれくらい時間が経過したように感じられたか。
A.1秒以内。本当に「あっ」という間。意識を失った次の瞬間には目覚めていたという感じ。でも実際には1時間以上経っていた。

Q.ということは夢は見ないんだね。
A.うん。なんにも記憶がない。

Q.麻酔から目覚めた直後の気分は?
A.意識朦朧状態。グッタリ。とにかく眠い。いつまでも寝ていられるような気分。

Q.目覚めてからしばらく経った後の気分は?
A.とにかく気持ち悪い。だるい。吐き気がする。実際に、嘔吐した。全身麻酔がこれほど辛いものだとは思わなかった。なんにも食べる気が起きない。水すらも飲みたくない。できれば二度と体験したくないなぁ(後で聞いた医者の説明によると、相当に強力な麻酔を使用したので、副作用として吐き気を感じるのは仕方がないとのこと。要するに、それだけ重症だったということ。症状によって、麻酔を使い分けるそうです)。

Q.術後に鼻は痛むのか?
A.いまのところは痛くないが、明日とかになると痛むかも。なので痛み止めをもらった。痛いといえば、唇。大きく腫れている。全身麻酔を使うと呼吸が停止するため、気管にチューブを突っ込んで酸素を送る必要がある。チューブを挿入する際、口腔周辺を傷つけないように当てモノをするらしいんだけど、たぶん手術に不慣れなインターン生か研修生がそれを担当したので、けっきょく唇を傷つけてしまったようだ。

Q.術後に食事はできるのか。
A.できない。なぜなら消化器系が働いていないから。なので、術後3時間は水も飲んではいけない。まあでも、さっきも言ったように、仮にできたとしてもとてもじゃないけどそんな気分じゃないよ。

Q.完治までに要する時間は?
A.約3カ月。

Q.手術代も含めた治療費の合計は?
A.約8万円。

Q.明日の予定は?
A.仕事です……(ちなみにキックボクシングは副業)。


 

今晩から富士山

2007-07-21 01:27:40 | 日常の出来事
 こんにちは、陶木です。

 今晩から翌朝にかけて、富士山に登ってきます。富士山には四つの登山ルートがあり、僕が利用するのは首都圏から最も近い河口湖ルート。20時に友人のクルマで船橋の自宅を出発し、深夜0時に五合目駐車場に到着。それからすぐに登山を開始して、翌朝7時頃に登頂する予定です。

 富士山に登った経験のある人ならお分かりかと思いますが、これはかなり変則的なスケジュールです。たいていの登山者は早朝に出発して日中のあいだに登ったり、あるいは夜の20時くらいに出発して頂上でご来光(日の出)を拝んだりします(後者のほうが多い)。ただ本日の午後は仕事の予定が入っていて、また日が昇る前の富士山頂の気温はおおよそマイナス3℃~プラス3℃くらいで寒さに耐えられそうもないので、日が完全に昇り切ってから登頂を迎えるスケジュールを組みました。

 登頂の成否にかかわらず、無事に帰還したらまた報告します。

成田空港

2007-07-07 20:20:31 | 日常の出来事
 こんにちは、陶木です。

 本日、中学時代からの親友であるKから突然連絡があり、「今日からタイに行くので、成田空港まで見送りに来てくれ」とのこと。そんなわけで、成田空港へ行ってきました(笑)。僕は船橋に住んでいるので、成田はけっこう近いんです。

 Kのタイ訪問は今回で9回目で、目的は買春……ではなくムエタイの練習。Kはふだんからムエタイのジムに通ってトレーニングを積んでいるのですが(もちろん仕事をしながら)、それだけでは満足できないらしく、毎年、ムエタイの本場であるタイに渡って現地の猛者たちを相手にスパーリングを重ねています。その行動力には、毎度のことながら驚かされます。

 それにしても海外渡航とは羨ましいかぎりです。以前は僕もあちこちよく旅していたのですが、最近はとんと行っていません。よく考えてみれば、2002年に自転車でトルコ横断を実施して以来、海外に出かけていないんですよね。つまり、もう5年ほど海外とは無縁の生活を送っていることになります。フリーランスになればなんの気兼ねもなくガンガン旅行に行けると思っていたのですが、現実はそんなに甘くありませんでした。でも、今年こそはどこかに出かけるぞ!

晴読雨読

2007-06-21 16:18:20 | 日常の出来事
 こんにちは、陶木です。

 目下、急ぎの仕事がないこともあって、この3日間は本ばかり読んで過ごしました。読んだ本は、「新・平家物語(吉川英治)」の1~2巻、「ウェブ進化論(梅田望夫)」、「狼は帰らず(佐瀬稔)」、「橋ものがたり(藤沢周平)」の5冊です。

 「新・平家物語」は、読み始めたことをちょっとばかり後悔しました。別に内容がつまらないわけではなく、全16巻の大長編だったからです。これは読み終えるまでに相当時間がかかりそうです。途中で話を忘れなければいいのですが……。
 吉川英治氏の作品は、「私本太平記(全8巻)」、「宮本武蔵(全8巻)」、「新書太閤記(全11巻)」、「三国志(全8巻)」、「新・水滸伝(全4巻)」を読んだことがありますが、どれも読んだのは高校~大学時代の頃。久々に彼の作品を手に取ることになったわけですが、文章が違和感バリバリでちょっと読みにくいんですよね。昔はスラスラ読んでいた記憶があるのに、これはいったいどういうことなんでしょうか。自分が成長したということなのかな?

 大長編の導入部ということもあって、話自体はほとんど進みません。当時の風俗や貴族の生活を描くことに多くのページを割いているため、源氏・平家と貴族の興亡物語を期待している人はちょっと肩透かしを食うかもしれません。まあでも名作とは概ねそういうものです。文章に違和感を感じるとはいえ個人的にはひじょうに面白いので、早くが続きが読みたいところです。

 次の「ウェブ進化論」は昨年大いに話題になった本で(今ごろ読むなよ、という声が聞こえてきそうですが……)、グーグルを例にとりながら、ウェブの進化がもたらす影響を分かりやすい文章で解説した新書です。
 ある友人との会話の中でグーグルの話が出て、「グーグルってどういうビジネスモデルなんだろう?」と疑問に思ったことがこの本を手に取ったきっかけでした。で、読んでみた結果、その疑問は見事に氷解しました。いやぁ~グーグルってすごい! 詳しくは、この本を読んでみてください。僕のようなウェブ関連のテクノロジーに疎い人でも理解できるようにまとめられているので、読みやすいですよ。
 この本を読んで、あらためて自分が人類始まって以来の大変革期に生きているのだということを実感しました。それだけに先行きが見えにくいことは事実ですが、だからこそ逆に面白いんじゃないでしょうか。こんな時代に生まれた僕たちは幸せです。

 次の「狼は帰らず」は、伝説的登山家・森田勝の生涯を描いたノンフィクション。もともと山好きなため、登山家や冒険家を題材にした小説やノンフィクションが好きで、これまで多くの関連本を読んできましたが、この本はその中でも出色の出来映えだと思います。
 厳冬期のマッキンリーに散った植村直己氏もそうでしたが、登山家や冒険家と呼ばれる人たちって本当に純粋で不器用なんですよね。組織とか現代社会システムにどうしても馴染むことができないので、自己実現や己の存在証明を孤独かつ危険な冒険行によって達成しようとする人ばかりです。この本の主役である森田勝もその例に漏れません。そんな彼の人間性が、この本では見事に活写されています。

 最後の「橋ものがたり」は、その名のとおり「橋」をテーマに江戸時代の市井の人々を描いた短編集。良くも悪くもいつもの藤沢節全開の作品で、安心して読むことができます。ホント、藤沢氏の作品にははずれがありません。もっと書いてほしかったなぁ……。

新・平家物語〈1〉 (吉川英治歴史時代文庫)
吉川 英治
講談社

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ウェブ進化論 本当の大変化はこれから始まる (ちくま新書)
梅田 望夫
筑摩書房

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狼は帰らず―アルピニスト・森田勝の生と死 (中公文庫)
佐瀬 稔
中央公論社

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橋ものがたり 新装版
藤沢 周平
実業之日本社

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府中

2007-06-17 19:15:55 | 日常の出来事
 こんにちは、陶木です。

 週末を利用して、府中に住んでいる大学時代の友人Tの家に遊びに行きました。会うのは久々です。よく考えてみたら、3年前にTの結婚式に出席して以来、会っていませんでした。月日が流れるのは本当に早いものです。ま、たま~にメールや年賀状のやり取りはしていましたが……。

 2歳半になるという子供のY君がめちゃくちゃ可愛く、仕草を見ているだけでも楽しかったのですが、やっぱり小さい子供のいる家庭を訪ねるのは気恥ずかしいもんです。

 一応僕はゲストなのですが、主役は完全にY君。Tと彼の奥さんがはしゃぎまわるY君をなだめたり遊んだりしている光景を見ていると、どうも自分が場違いなところ、もっと言うと来てはいけないところに来てしまったような感覚を抱きます。大人たちはみなY君の動向に気を取られてしまい、話していてもどこか上の空でした。

 まあでも、久々に心の和む週末を過ごすことができました。

本栖湖

2007-06-03 21:01:06 | 日常の出来事
 こんにちは、陶木です。

 仕事の合間を縫って、昨日、今日と友人たちと本栖湖畔の「浩庵キャンプ場」にキャンプに行ってきました。ここを利用するのは、今回で4度目です。小学生の頃に「国際交流キャンプ」なるものに参加してアウトドアに目覚めてからというもの、これまで様々なキャンプ場を利用した経験がありますが、いまだかつて、この浩庵キャンプ場を超える好条件を備えたキャンプ場にお目にかかったことがありません(首都圏での話です)。

 


 このキャンプ場は東京からそれほど遠くもなく、直火での焚火が可能でオーナーさんの人柄も良く、しかもそんなに混まないんですよね。加えて、ロケーションも素晴らしい。さらにさらに、カヌーやMTB、ウィンドサーフィン、ダイビング、釣具等の遊び道具まで貸してくれます。ホント、「穴場」と言っても過言ではない素晴らしいキャンプ場なので、機会があれば皆さんもぜひぜひ利用してみてください。

 昨今のアウトドアブームを受けて、この数年、首都圏では多くのキャンプ場が新たにオープンしていますが、正直なところ、そのほとんどは訪れるに値しないキャンプ場だと思っています。事情は分からないので推察するしかないのですが、恐らく大半のキャンプ場は、土地を所有しているオーナーさんが「一儲け」や「土地の有効活用」を目論んで始めたものばかりではないでしょうか。

 そのためサービスや設備の悪いところが圧倒的に多い。アウトドア好きやキャンプ愛好者のことを全く考えずに運営されているものがほとんどです。要するに、利用者の意識に立った経営がなされていないキャンプ場ばかりなんですね。あまりにもひどい現状なので、そのうち、キャンプ場を評価するブログやウェブサイトを別途個人的に立ち上げてやろうかとも考えています。



発酵食品生活

2007-05-14 22:44:37 | 日常の出来事
 こんにちは、早くも更新が面倒になってきた陶木です。
 今回は、僕の食生活について書きたいと思います(長いうえに文章汚くてゴメンナサイ。なにぶん一筆書きなもので…)。

 僕は会社などの組織に属さないフリーランス・ライターです。フリーランサーには、「1.仕事を選ぶことができる」「2.仕事量が増えれば、その分収入も増加する」「3.勤務時間に拘束されない」というメリットがありますが、その一方で、「4.収入が安定しない」「5.将来の保証がない(仕事がなくなる恐れがある)」「6.病気や怪我で働けなくなると、たちまち収入が途絶える」といったデメリットも抱えています。
 これらのデメリットの中で、最も怖いと感じているのは「6.病気や怪我で働けなくなると、たちまち収入が途絶える」です。

 4及び5は、フリーランサーの宿命のようなものですから受け入れざるを得ませんが、6ははっきり言ってきつい。フリーランサーにはサラリーマンのような所得保証がありませんし、自分の代わりに仕事をしてくれる人もいません。万一、大病を患って入院でもしたらその日から収入の道は閉ざされてしまうのです。

 そうした事態に直面することを回避するため(つまり病気にならないように)、僕は食生活には人一倍気を遣っています。以前はそんなこと全く気にしていなかったのですが、あることをきっかけに心を入れ替えるようになりました。そのきっかけとは、1年半ほど前に某媒体の取材で東京農大教授の小泉武夫先生にお会いしたことです。

 小泉先生は、日テレの番組「世界一受けたい授業」にも出演したことがある発酵学の世界的権威です。要するに、発酵食品の専門家なんですね。お会いした際は、確か「発酵食品がもたらす地域活性化の可能性」といったようなテーマでお話をうかがったと記憶していますが、取材が予想以上に早く終了したこともあり、「せっかくだから」という小泉先生のご好意で、先生のご専門である発酵食品について個人講義を受ける機会に恵まれました。

 先生の話によれば、人間の寿命と発酵食品には密接な関わりがあり、発酵食品の摂取量が多い人ほど長生きする可能性が高いそうです。平均寿命の長い地域としては北欧や日本が知られていますが、例えば北欧の人々はほぼ毎日、ヨーグルトやチーズといった発酵食品を食しています。一方の日本は、先生曰く「世界一の発酵食品王国」とのこと。味噌汁、納豆、醤油、酢、漬物、鰹節などなど、私たちがふだんなにげなく口にしている食品は、すべて発酵食品なのであります。日本の平均寿命が長いのは、「日常的に発酵食品を食べているからだ」と先生は仰っていました。

 ちなみに、先生にお会いするまで知らなかったのですが、「発酵」と「腐敗」はメカニズム的には全く一緒なのだそうです。腐敗とは、いわゆる「悪玉菌」が取り付いて毒素を放出している状態で、発酵とは、いわゆる「善玉菌」が取り付いて栄養素を生成している状態を指すそうです。もしかするとこれは一般常識の範疇に含まれる話なのかもしれませんが、全く知らなかった僕は目から鱗が落ちました。まあ冷静に考えてみれば、そうですよね。

 話を戻しましょう。なぜ発酵食品が人間の延命に寄与するかというと、栄養満点であると同時に栄養バランスにも優れており、さらに善玉菌が人間の体内に棲み付いた悪玉菌を一掃してくれるからです。
 小泉先生によると、悪玉菌は「病気の根源」とのこと。例えば摂取した肉や魚などのたんぱく質が体内で分解される際に、悪玉菌が関与して発がん物質を生成するそうです。それが蓄積していくことによって、最終的に人間はがんに冒されるのです。その悪玉菌を、善玉菌が退治してくれるわけです。
 また、発酵食品には人間の免疫機能を高める酵素が多分に含まれているらしく、継続して摂取することにより、例えば風邪などを予防することもできるそうです。つまり発酵食品は病気の予防効果が極めて高いので、それだけ人間の延命に寄与するんですね。

 この話を聞いてからというもの、僕は毎回の食事に発酵食品を採り入れるようになりました。具体的には以下です。

 朝:白米、納豆、キムチ
 昼:そのとき食べたいもの(和食洋食を問わず)、ヨーグルト
 夜:そのとき食べたいもの(和食洋食を問わず)、納豆、味噌汁、黒酢

 基本的に、僕の食生活はこの繰り返しです。その日の気分によって味噌汁は飲まないことがありますが、納豆だけは欠かさず摂取するようにしています。

 ところで、小泉先生にお会いしてから2~3カ月ほど経ったころでしょうか。確か日経新聞だったと思いますが、先生の話を裏付けるような記事が載っていました。アメリカのある研究機関が数年間にわたって世界中の食品を調査し、その結果に基づいて「病気の予防効果が高い食品」ランキングを発表したのです。
 
 そのランキングで栄えある第1位に輝いたのは、「日本の大豆発酵食品」です。つまり、味噌汁と納豆なんですね。第2位は「韓国のキムチ」でした。3位以下は忘れてしまいましたが、ベスト10の大部分を発酵食品が占めていたと記憶しています。ヨーグルトは6~7位くらいでしたでしょうか。このように発酵食品は病気の予防効果が極めて高いので、皆さんもぜひぜひ毎日の食事に採り入れてみてください。

 最後に、小泉先生からお聞きした納豆、味噌汁、キムチ、ヨーグルトそれぞれの効能を箇条書きします。当時の取材メモからの引用です。参考にしてください。

 【納豆(納豆菌)】
 ・ネバネバに含まれる「ナットウキナーゼ」という酵素が血管内にできた血栓を溶かすため、脳梗塞や心筋梗塞の予防になる。医療現場で使われている血栓溶解剤は約20万円もするが、効果は30分ほどしか続かない。一方の納豆は、3パック約100円と極めて安価であるのに効果が8~9時間ほど持続する。
 ・納豆菌が、体内の悪玉菌を駆逐してくれる。小泉先生によれば、納豆菌は細菌の中でも「ツワモノ」の部類に入るらしく、そう簡単には他の菌にやられないとのこと。
 ・どういうわけか乳酸菌と仲が良く、乳酸菌を攻撃しない。基本的に、善玉菌はみんな仲良し。
 ・がん予防食品(強力な抗酸化作用を持つ)であり、特に乳がんの予防効果が高い。
 ・最近の研究では、糖尿病などの成人病を予防するらしいことも分かってきている。
 ・栄養満点である。なぜなら、納豆菌が自分たちで食べるためにたんぱく質を分解して様々な栄養素を作り出すから。栄養バランスにも優れているため、納豆さえ食べていれば死ぬことはない。
 ・食物繊維が豊富に含まれているため(ほうれん草よりも豊富)、大腸に優しい。
 ・東日本と西日本を比較すると、東日本のほうが平均寿命は長い。研究データがないため理由は不明だが、納豆摂取量の多寡によるものではないかと推測されている。
 ・食べすぎはよくない。1日2パックが理想。
 ・夕食時に摂取するのが良い。脳梗塞や心筋梗塞は、睡眠時に発生することが多いため。

 【味噌(麹菌/乳酸菌/酵母)】
 ・抗がん作用を持つ。データによると、味噌汁を毎日飲んでいる人は胃がんになりにくいとのこと。
 ・血圧を下げる。
 ・血管壁を丈夫にする働きがあるため、動脈硬化の予防になる。
 ・塩分が気になるようなら、具に「ワカメ」を入れると良い。ワカメはナトリウムを体外に排出する機能があり、味噌汁の具にワカメが入っていることが多いのはそのため。小泉先生も「昔の人はなんでそんなこと知っていたんだろう?」と感心していました。
 ・塩分が濃いため、1日1杯が理想的。

 【キムチ(主に乳酸菌)】
 ・食欲増進効果がある。
 ・乳酸菌が、体内の悪玉菌を駆逐してくれる。
 ・食物繊維の塊であるため、腸の働きを活性化させる。

 【ヨーグルト(乳酸菌)】
 ・乳酸菌が、体内の悪玉菌を駆逐してくれる。
 ・カルシウム摂取に最適。牛乳を飲むより、ヨーグルトを食べたほうがより効果的に摂取できる。無理に牛乳を飲む必要はない。 
 ・がん予防に効果的。乳酸菌が発がん物質の生成を阻害する。 
 ・血中のコレステロール濃度を下げる働きがある。