ながれやま栞 お話グループ中央 

子どもが好き、絵本が好き、おはなしが好き。そんな仲間たちの活動の様子を、折にふれてお知らせします。

今日は勉強会

2014-11-14 | 勉強会
今日の勉強会は、待ちに待った、「おおきな おおきな おいも」の市村久子先生の講演会です



とてもあたたかくやさしそうなお人柄の市村先生。
永遠の名作「おおきな おおきな おいも」ができるまでのエピソードを話して下さいました。
先生は、20代の頃、新宿区の鶴巻幼稚園で、4歳児40名というクラスを担当されていらっしゃったそうです。
その大変さというか、ご苦労は、もう想像さえつかないのですが、
なんと過労で喉にポリープができてしまい、お医者様に沈黙療法を指示されたほどだとか。
ようよう喉も回復したある日のこと、
芋ほり遠足の当日に雨がふって、遠足が延期になってしまい、子どもたちがあわや暴動(?)寸前という、絶体絶命のそのとき、
「おおきな おおきな おいも」に書かれた、あの言葉が、天から与えられたのだそうです

だいじょうぶ だいじょうぶ 
おいもはね 
1つ ねると 
むくっと おおきくなって 
2つ ねると 
むくっ むくっと おおきくなって
3つ ねると 
むくっ むくっ むくっと おおきくなって
4つ ねて 5つ ねて 
6つ ねて 7つ ねると
いっぱい おおきくなって 
まっててくれるよ

という、あの言葉です。
いいですよね。すばらしいですよね。心が躍りますよね。
幼稚園でこんな先生に恵まれたら、子どもたちはどんなに幸せな幼児期が送れることでしょう。
なんてすてきなの……と、作品を読んだ誰もが、一瞬幼稚園児に戻って、憧れる、
まさにその先生ご本人にお話をうかがえるなんて、なんという幸運。
そんな市村先生の言葉に、子どもたちがまた奇跡のような反応を返し、あの名作が生まれたんですね。


また、当時、子どもたちが描いたという、おいもの絵の実物も見せていただきました。
その大きさたるや……もうね、ハンパじゃないんです。

ほらね。すごいでしょう。

大きな会議室のハジからハジまで。
子どもたちのうれしさと期待とエネルギーが注ぎこまれたおいもが!

ひげ根の力強さにも、感動しました。

続いて、「絵本にえがかれた家族」をテーマに、読みきかせをまじえて大変貴重なお話をうかがいました。
「パパはジョニーっていうんだ」を読んでいただいて、思わず涙がこぼれてしまったのは、わたしだけではないはずです。

豊かで内容の濃い時間は、あっという間に過ぎてしまいました。
サインを頂いた「おおきな おおきな おいも」はもちろんのこと、
先生にうかがったお話も、わたしたちの大切な宝物になりました。

市村先生、本当にありがとうございました。
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