浅野川の堤防で決壊の前兆「パイピング現象」が確認され、県は応急工事を行っています。
これは8月17日の工事現場ですが、この様子をみた大学教授(防災工学)から「全く意味がありません。まるで素人」とのコメントが寄せられました。
「裏法尻の石積の川側に排水層を入れるか、表法の難透水化を図るべき」、「局所的対応なら前者」とのことです。
また、別の専門家(元教授)からは、
河川側から堤防内部に水が入らないようにする
入った水を出やすくする
その時、内部の土や砂が出ない(空洞ができない)ようする
ことがポイントだということで、一例として、堤防の法面(田圃側)に大小の石を混ぜた砂利で、1mほど覆って水だけ通し、砂利の重さで泥や砂を出さない方法が紹介されました。
いずれにしろ、専門家が現地を調査しないとどんな方法がよいか確定できないそうです。
また、県が行った写真のようなやり方では、むしろパイピングで出てきた水の出口がふさがれて堤防内に水がたまり、その重みで堤防の決壊が加速されることもあるそうです。
県の方、参考にしてください。
(この記事については、石川県河川課および県央土木総合事務所にメールでお知らせしました。)
(H)
中に砕石等の透水性材料を使用しているとすれば、応急対策になると思います。
透水性の悪い土砂を詰めている場合は、先生方の危惧される状態となり逆効果です。
中身を確認していませんが、透水性の良い材料を使用しておられると思うのですが。
堤防天端に並べて洪水に備える土嚢では、粘性土が使われますが、通常土嚢の中身は礫質土である場合が多いと思います。
緊急でやっておられると、川側の今回の堆積土を詰めている場合もあります。
中身がどんな土質であるか、ご確認してください。
さっそく県央土木総合事務所に電話をかけました。
ちょうど河川係長のよしもとさんが現場から帰ってきたところで、お話をうかがえました。
砕石等をつかったほうがよいことはご存じなのですが、今回は間に合わず、やはり残土を詰めているとのことでした。
トンバックさんのコメントについてお知らせし、堤防決壊に関わる重要な問題なので、二度手間を厭わず、透水性のものに急いでかえるよう要請しておきました。
現場を知っておられる方だからでしょう、かなり危機感をもって真剣に取り組んでいる様子がつたわる応対ではありました。
ただ、過去に4箇所ほどパイピングがあり今回と同じような中身の土嚢で対処してその後問題が起こっていないので、今回も大丈夫かと思った、というようなちょっと気がかりなことも口にしていました。
県議会でも今回のパイピングの問題が取り上げられ、地元の町会もつよい関心を持っておられるので、事務所の方も真摯に取り組んでおられるようです。
電話の応対も、河川課やダム建設室のように面倒な電話がかかってきたとばかりの渋々の対応ではなく、前向きなものでした。
ひきつづきみなさんのアドバイスをお願いします。
河川課やダム建設室ではこんな対応にはならないんでしょう。残念なことです。
ダム建設室のNさん、Tさんって上ばかり見て仕事してるんでしょう。爪の垢を煎じて飲んでほしいです。
パイピングは、つぎに水位が上がったら堤防決壊につながりかねない、正に人命に関わる緊急の問題です。
過去の責任がどうとか言っている場合でなく、知っている者すべてが将来にたいして責任を負う問題です。
下流部にお知り合いがいらっしゃればぜひお知らせください。
土木部長が県議会委員会で、なんだか呑気な答弁をしたようです。問題を小さく見せたいようですが、何を考えているのか、そんな問題ではないだろうといいたいです。