“カモ”である原因

カモである人は必ず原因があります。偶然や不運ではありません。僕なりにカモである原因を考えてみたところ、おおむね次のような理由が挙げられます。

• 損切りをしていない・損切りができない・損切りを下方修正している
• 売買技術に見合わないレバレッジをかけている
• 逆張りで仕掛けている

以下に詳しく説明していきます。

①損切りをしていない・損切りができない・損切りを下方修正している

損切り（ロスカットとも言います）は特に短期のトレードにおいては最重要事項です。これなくして相場で生き残ることは不可能です。１００％の損切りを実行してください。損切りの下方修正（買いポジションの場合）も絶対にしてはいけません。これをすると損切りをしている意味がなくなるからです。ビギナーになるためには損切りの徹底が必須です。もちろん、損切りの価格はポジションを持つ前に決めておかなければなりません。

②売買技術に見合わないレバレッジをかけている。

レバレッジ取引とは少ない資金で多額の取引を行うことをいいます。“３０万円を証拠金に１００万円分の株式を買い付ける”といった感じです。レバレッジ取引はベテラン以上の安定的に利益を積み上げることができる人には極めて効果的ですが、そうでない人にとっては損失を巨額なものにするだけになってしまいます。レバレッジ３倍の場合、利益も３倍ですが損失も３倍になります。まずはレバレッジをかけずに取引することを強くお勧めします。間違ってもこのレベルの人は商品先物や日経平均先物、オプションなどには手を出してはいけません。

③逆張りで仕掛けている

逆張りとは、株価が下げたら買い株価が上げたら売るというスタンスでポジションを持つことを言います。逆に順張りとは株価が上げ始めたら買い下げ始めたら売るというスタンスでポジションを持つことを言います。
逆張りは超高等技術です。天底を数ティックの誤差で読み切る相場観を持つ人だけが逆張りで成功します。少なくとも“プロ”の領域に踏み込むまでは逆張りは慎むべきだと思います。順張りでのスタンスを徹底すべきです。僕も逆張りで仕掛けることはありません。