未知の彗星を捜す星空掃天撮影の基準星リストを作成しています。
12月20日晴れ。今年5月から自宅で主に夕方の西空を掃天撮影しています。今までに21回実施していますが、今のところ、未知の彗星は入ってくれません。
掃天撮影前に、撮影範囲を設定しています。狙い目は夜明け前か日没後の太陽に近い黄道±10度以内で高度20~30度付近です。
最近の岩本彗星等の発見位置を調べてみますと、この位置が統計的にアマチュア天文家が光度10等前後の新彗星を発見する確率の高い位置になります。
今までに使った撮影範囲のメモ用紙が溜まってきました。捨てようかと思いましたが、ふと気付きました。この撮影範囲を書いたメモ用紙を1年分溜めれば、掃天撮影基準星リストになると思いました。
1年分の撮影範囲を示す掃天撮影基準星リストを作成すれば、それ以降は毎年当月の同じリストを使って容易に掃天撮影できます。
私の場合、夕方の西空を主に掃天撮影していますから、西天用の掃天基準星リストになります。これを使ってε-130D望遠鏡で掃天撮影します。1回当たりの撮影コマ数は基準星の数×2コマ×4方向です。
これから1年分の撮影範囲のメモ用紙を溜めて、掃天撮影基準星リストを完成しようと思います。大事なメモ用紙でした。
撮影した写真を添付します。
撮影範囲の詳細は、ステラナビゲータ10(または11)ソフトを使ってシミュレーションしておきます。
掃天範囲を決める星座早見とメモ用紙
2019年12月20日撮影(西天のやぎ座付近)