続・とりあえずの映画鑑賞メモ

つぐない(2007英)Atonement

“一生をかけて償わなければならない罪があった。命をかけて信じ合う恋人たちがいた…イアン・マキューアンの傑作『贖罪』を、「プライドと偏見」のジョー・ライト監督、キーラ・ナイトレイ主演で映画化した大河ロマン”

今日も普通に木曜日コースで、大森でお姑さまの様子見してから、とりあえず大森駅にダッシュしました

これは火曜日に観ようと思って時間的に難しかった作品ですが、今日はバスが順調に走って、駅に着いたのが19:04だったのでぎりぎりセーフ、なんとか劇場の椅子に潜りこむことができました

こういった作品もキネカ大森で上映してくれるなんてありがたい限り、“文芸大作”にしてはスクリーンが小さいけど、贅沢は言えません、その代わり、好きな席を選んで静かに鑑賞できる雰囲気はこの作品にピッタリな気もして、じっくり鑑賞することができました。

内容は…“小説家を夢見る多感な13歳の少女が一つの過ちによって引き裂いてしまった愛する一組の男女が辿る過酷な運命と、少女自身の贖罪の人生を描く”というものですが、少女の頃の出来事がその後の人生を変えてしまうという意味では、昨日観た「譜めくりの女」と被るところがあり興味深い思いで観始めました、少女時代~成人してからの女優さんの雰囲気も似ていたし…。

ただ、こちらの方ははっきりしたテーマを持つ原作があるせいか、人物造形や物語の流れなど映画的な構成にピタリとはまって、久々に“端正”な映画を観たような気がしました、キーラ・ナイトレイって、とびきりの美人女優とは思いませんが、古典的な趣があるというか、彼女の存在そのものに端正さを感じたのかも

共演のジェームズ・マカヴォイは最近だと「ペネロビ」でも好演してましたが、「ナルニア国物語」の時のタムナスさんがあまりにも印象的で、未だに彼が登場すると、下半身が人間じゃないみたいに錯覚してしまったりするのは困ったものですが、誠実そうなキャラクターはどれにも通じるところがあって、彼の持ち味みたいですね。

今回は使用人の息子にして令嬢と恋に落ちる役でしたが、ラブシーンにもわざとらしさがなくて説得力がありました。

物語のテーマは“嘘がもたらす波紋”ということになるようですが、1935年の夏のイングランドから始まり第二次世界大戦を経て、1999年のロンドンで幕を閉じるいわば大河ロマンで、ジョー・ライト監督作品としては同じくキーラ・ナイトレイ主演の「プライドと偏見」同様、時代考証も丁寧で当時の衣装や生活様式なども見応えがあって、映画の世界を堪能しました

キネカ大森2 19:00~観客25人程/69席
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