続・とりあえずの映画鑑賞メモ

譜めくりの女(2006仏)LA TOURNEUSE DE PAGES

“あなたがいないと、だめになる…時を経て立場が逆転した二人の女性の愛憎をクラシック音楽の演奏という緊張感溢れる舞台を背景に描く”

今日は水曜日ですが、例によってバタバタしていて出遅れ、夜は目黒で旦那のお姉さん夫婦との会合(?)があるので、それまでに間に合う回ということで、銀座に向かいました

これは、私の好きなカトリーヌ・フロが主演で、少し前に観た「地上5センチの恋心」もまだ記憶に新しく、予告編の時から楽しみにしてたので期待感にワクワク、“可愛い主婦”もいいけど、有名ピアニストで上流マダムというのもいいなぁ、と惚れ惚れしてしまいました

内容は…“ピアニストへの夢を絶たれた少女が、その原因をつくった女性ピアニストへの復讐を果たすべく、《譜めくり》となって彼女に近づく…”おっと、それ以上は伏せておきますが、出だし好調でこれは久しぶりのヒットかも、映像的な工夫もこらしてあって、野暮な説明台詞もないし…とゾクゾクする思いでしたが、終盤に至って“周到かつ非情な罠を張り巡らせて”という設定のはずがそうなっちゃうのぉ~?みたいなあららの展開にガクっと力が抜けたみたいな

でも、絶えず流れる演奏曲が耳に心地よくて音楽映画として楽しめました、というか、ドゥニ・デルクール監督はフランス・ストラスブール国立音楽院教授にして、高い評価を受けるヴィオラ奏者でもあるそうで、長編第5作目となるこの作品では心理描写にクラシック音楽の構成を取り入れたとされているので、物語的な流れよりもクラシック音楽を鑑賞するような気分で観た方がより楽しめるようです

シネスイッチ銀座2 17:30~観客60人程/182席
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