大きな憐れみの心
ヤシンタはかわいそうな罪人たちに対して大きな憐れみを抱いた。ルシアはこう書いている。「ヤシンタを一番びっくりさせたのは、永遠でした。遊んでいる最中でさえ時々ヤシンタはこう尋ねるのです。『ねえ、ちょっと考えて、何年も何年もずーと、ずーと経った後でも、まだ地獄は終わらないの?』」(第一手記)ルシアはいつでも公教要理に書いてあったのと同じ答えをした。聞くのには厭な答えだが真理を答えた。「そうよ、絶対に絶対に終わらないのよ。地獄は永遠なの。」
「ヤシンタは地面に、あるいは石の上に座って考え込んだようになりこう言い始めました。『ああ!地獄!地獄!地獄に落ちる霊魂たちがかわいそう!あそこにいる人たちは、生きたままで火の中の薪のように燃えなるの!』それから半分震え戦きながら跪いて手を合わせて聖母が私たちに教えて下さった祈りを唱えるのです。『ああイエズスよ、われらを赦し給え。われらを地獄の火より救い給え。全ての霊魂、ことに最も必要とする者たちを天国に導き給え。』・・・そしてヤシンタは、そのまま同じ祈りを何度も繰り返して跪いたまま長い間じっとしていました。」(第三手記)
ヤシンタは見た!多くの霊魂たちが地獄に落ちていくのを。ヤシンタは多くの霊魂が地獄に落ちているのを知っているが、それに決して慣れたりしない。地獄に落ちる霊魂のことはヤシンタにとっての苦しみの原因だった。この地獄に落ちる霊魂を救おうという考えが、ヤシンタをさらに寛大に英雄的にした。
「ほんとに多くの霊魂が地獄に行くのだから!ほんとに多くの!」
ルシアはまたこう書いている。「ヤシンタはこのように跪いたままで、長い間同じ祈りを何度も何度も繰り返して唱えました。ときどき誰かが眠りから目を覚ましたように、お兄さんか私を呼んでこう言うのです。『フランシスコ、フランシスコ、私と一緒に祈ってる?私達は地獄から霊魂たちを救うためにほんとにたくさん祈らなきゃダメ!ほんとに多くの霊魂がそこに行くのだから!ほんとに多くの!』と。」(第三手記)
「或る別の時には、しばらく考えた後に、ヤシンタはこう言っていました。『あんなにも多くが地獄に落ちるのよ!あんなにも多くが地獄に!』この子を落ち着かせようと私はこう言いました。『怖がっちゃダメよ。ヤシンタちゃんは天国に行くのだから。』すると、彼女は安らかにこう言いました。『うん、私は行くの。でも私はこの人たちも皆天国に言って欲しいの。』」(第三手記)
ヤシンタはある日、既に病床について居るとき、自分のいとこのルシアにこう打ち明けた。
「ある日私はヤシンタの家に行きました、それは少しの間でも彼女と一緒にいるためでした。私はこの子がベッドの上に座って考え深くなっているのを見ました。『ヤシンタちゃん、何考えてるの?』『もうすぐ始まる戦争のことよ。本当に多くの人が死んでいくの。そして殆ど全部が地獄に行くのよ!』」(第三手記)
ルシア自身も自分の見たことを絶えず証言した。ルシアはうまずたえず疲れることなく、ひたすらに1917年7月13日の大警告をくり返した。
ロンバルディ神父(P. Lombardi)は、『よりよい世界を作る運動』の創立者だが、1953年、10月13日に、シスター・ルシアを訪問し地獄について彼女に尋ねた。
「『本当に多くの人が地獄に落ちていくと信じますか?私は天主様がその大部分を救って下さると希望します。(私は『信仰のない人たちの救い』と言う題の本さえ書きました。)』
『多くの人々は自ら破滅します。(=地獄に落ちます)』
『この世は悪徳だらけであるとは確かです。・・・でも、常に救いの希望があります。』
『いいえ、神父様、多くの人は自ら失われるのです(=地獄に落ちるのです)。』」(Alonso, <La verite sur le Secret de Fatima>『ファチマの秘密に関する真実』, pp. 88-89)
シスタールシアは、ある日神学校を辞めようという誘惑にかられている青年に手紙を書いた。そして、その手紙の中でルシアは彼にもし神学校を辞めると地獄に落ちる大きな危険があることをくり返し言っている。そして、手紙の最後に、結論として、彼に自分の召命に忠実であるようにと次のように頼んでいる。
「私があなたに地獄のことを余りにもよく話すからと言ってびっくりしないで下さい。これは現代においてよく思い出す必要のある真理なのです。何故かというと人は地獄のことを忘れているからです。地獄に落ちていく霊魂たちというのはたつまきのようです。何ですって?地獄に行かないようにするため、また多くの霊魂たちが地獄に落ちないようにするためにしなければならない全ての犠牲をよく捧げていないのですか?」(A. M. Martins, <Carta da Irma Lucia>『シスター・ルシアの手紙』, P. 120-122, Porto 1979)
シスタールシアは、話に尾ひれも付けないし、誇張もしない。ただそのままを語る。ある日彼女はトマス・ウォルシュ(Thomas Walsh)氏との対話の中でこう言っている。ウォルシュ氏は彼女に罠のある質問をした。
「『聖母は多くの霊魂たちが地獄に落ちていくのをあなたに見せて下さいましたね。あなたは、地獄に落ちる呪われた霊魂たちが救われる霊魂よりもずっと多いという印象を聖母から受けましたか?』
ルシアは軽くほほえんで『私は地獄に落ちる霊魂を見ました。私は天国に昇っていく霊魂を見ませんでした。』」("Our Lady of Fatima")
聖母が私たちに教えて下さることは、どちらの方が多いかではない。そうではなく「多くの霊魂が地獄に落ちていく」ことである。この世の人生の罪の生活の果てに、多くの霊魂が「火の海」の中に落ち込んでいくことである。
「もしあの人たちが地獄を見たら、もう罪を犯しっこないのに。」
地獄に落ちていく霊魂たち!これこそ人生の悲劇、最終のドラマだ。この究極的な絶体絶命の危険から霊魂を救うにはどうしたらよいだろうか?
ヤシンタはかわいそうな罪人たちに対して大きな憐れみを抱いた。ルシアはこう書いている。「ヤシンタを一番びっくりさせたのは、永遠でした。遊んでいる最中でさえ時々ヤシンタはこう尋ねるのです。『ねえ、ちょっと考えて、何年も何年もずーと、ずーと経った後でも、まだ地獄は終わらないの?』」(第一手記)ルシアはいつでも公教要理に書いてあったのと同じ答えをした。聞くのには厭な答えだが真理を答えた。「そうよ、絶対に絶対に終わらないのよ。地獄は永遠なの。」
「ヤシンタは地面に、あるいは石の上に座って考え込んだようになりこう言い始めました。『ああ!地獄!地獄!地獄に落ちる霊魂たちがかわいそう!あそこにいる人たちは、生きたままで火の中の薪のように燃えなるの!』それから半分震え戦きながら跪いて手を合わせて聖母が私たちに教えて下さった祈りを唱えるのです。『ああイエズスよ、われらを赦し給え。われらを地獄の火より救い給え。全ての霊魂、ことに最も必要とする者たちを天国に導き給え。』・・・そしてヤシンタは、そのまま同じ祈りを何度も繰り返して跪いたまま長い間じっとしていました。」(第三手記)
ヤシンタは見た!多くの霊魂たちが地獄に落ちていくのを。ヤシンタは多くの霊魂が地獄に落ちているのを知っているが、それに決して慣れたりしない。地獄に落ちる霊魂のことはヤシンタにとっての苦しみの原因だった。この地獄に落ちる霊魂を救おうという考えが、ヤシンタをさらに寛大に英雄的にした。
「ほんとに多くの霊魂が地獄に行くのだから!ほんとに多くの!」
ルシアはまたこう書いている。「ヤシンタはこのように跪いたままで、長い間同じ祈りを何度も何度も繰り返して唱えました。ときどき誰かが眠りから目を覚ましたように、お兄さんか私を呼んでこう言うのです。『フランシスコ、フランシスコ、私と一緒に祈ってる?私達は地獄から霊魂たちを救うためにほんとにたくさん祈らなきゃダメ!ほんとに多くの霊魂がそこに行くのだから!ほんとに多くの!』と。」(第三手記)
「或る別の時には、しばらく考えた後に、ヤシンタはこう言っていました。『あんなにも多くが地獄に落ちるのよ!あんなにも多くが地獄に!』この子を落ち着かせようと私はこう言いました。『怖がっちゃダメよ。ヤシンタちゃんは天国に行くのだから。』すると、彼女は安らかにこう言いました。『うん、私は行くの。でも私はこの人たちも皆天国に言って欲しいの。』」(第三手記)
ヤシンタはある日、既に病床について居るとき、自分のいとこのルシアにこう打ち明けた。
「ある日私はヤシンタの家に行きました、それは少しの間でも彼女と一緒にいるためでした。私はこの子がベッドの上に座って考え深くなっているのを見ました。『ヤシンタちゃん、何考えてるの?』『もうすぐ始まる戦争のことよ。本当に多くの人が死んでいくの。そして殆ど全部が地獄に行くのよ!』」(第三手記)
ルシア自身も自分の見たことを絶えず証言した。ルシアはうまずたえず疲れることなく、ひたすらに1917年7月13日の大警告をくり返した。
ロンバルディ神父(P. Lombardi)は、『よりよい世界を作る運動』の創立者だが、1953年、10月13日に、シスター・ルシアを訪問し地獄について彼女に尋ねた。
「『本当に多くの人が地獄に落ちていくと信じますか?私は天主様がその大部分を救って下さると希望します。(私は『信仰のない人たちの救い』と言う題の本さえ書きました。)』
『多くの人々は自ら破滅します。(=地獄に落ちます)』
『この世は悪徳だらけであるとは確かです。・・・でも、常に救いの希望があります。』
『いいえ、神父様、多くの人は自ら失われるのです(=地獄に落ちるのです)。』」(Alonso, <La verite sur le Secret de Fatima>『ファチマの秘密に関する真実』, pp. 88-89)
シスタールシアは、ある日神学校を辞めようという誘惑にかられている青年に手紙を書いた。そして、その手紙の中でルシアは彼にもし神学校を辞めると地獄に落ちる大きな危険があることをくり返し言っている。そして、手紙の最後に、結論として、彼に自分の召命に忠実であるようにと次のように頼んでいる。
「私があなたに地獄のことを余りにもよく話すからと言ってびっくりしないで下さい。これは現代においてよく思い出す必要のある真理なのです。何故かというと人は地獄のことを忘れているからです。地獄に落ちていく霊魂たちというのはたつまきのようです。何ですって?地獄に行かないようにするため、また多くの霊魂たちが地獄に落ちないようにするためにしなければならない全ての犠牲をよく捧げていないのですか?」(A. M. Martins, <Carta da Irma Lucia>『シスター・ルシアの手紙』, P. 120-122, Porto 1979)
シスタールシアは、話に尾ひれも付けないし、誇張もしない。ただそのままを語る。ある日彼女はトマス・ウォルシュ(Thomas Walsh)氏との対話の中でこう言っている。ウォルシュ氏は彼女に罠のある質問をした。
「『聖母は多くの霊魂たちが地獄に落ちていくのをあなたに見せて下さいましたね。あなたは、地獄に落ちる呪われた霊魂たちが救われる霊魂よりもずっと多いという印象を聖母から受けましたか?』
ルシアは軽くほほえんで『私は地獄に落ちる霊魂を見ました。私は天国に昇っていく霊魂を見ませんでした。』」("Our Lady of Fatima")
聖母が私たちに教えて下さることは、どちらの方が多いかではない。そうではなく「多くの霊魂が地獄に落ちていく」ことである。この世の人生の罪の生活の果てに、多くの霊魂が「火の海」の中に落ち込んでいくことである。
「もしあの人たちが地獄を見たら、もう罪を犯しっこないのに。」
地獄に落ちていく霊魂たち!これこそ人生の悲劇、最終のドラマだ。この究極的な絶体絶命の危険から霊魂を救うにはどうしたらよいだろうか?