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ふわり・舞う・毎日

気持ちに余裕がないと、心の泉が枯れちゃうもんね。

白鳥の沼

2007年03月14日 | 北海道だべさ!
仕事中にダンナから来たメールに、長都沼という聞きなれない名前があった。
いわく、かなりの数の白鳥が飛来してきているらしい。
長都といえば千歳市、かなりお手ごろな場所、ということで早速行って来ました。
(行ったのは土曜日の話)。
ラジオで聞いた情報とのことだったが、レポーターが言っていた通り、地元の人しか知らないような何の目印もない場所。
沼と名前はついているが、農業用水路が作られてその排水路に沼があったというような場所で、どちらかと言えば川の一部が幅広くなっているような印象。
さすがに夜から来ていたのは私たちくらいだったが、朝になったら続々と車がやってきた。
大きな望遠カメラを抱えている人、食パンを片手にケイタイカメラを構える人。
夜中には寝言のような声ばかりが聞こえていた沼も、陽が明けて見ればなるほど、2万羽というラジオのレポートもまんざら嘘ではないと思えるような、たくさんの白鳥、白鳥、白鳥。
茶色い羽の残る若鳥も多い。
それにしても「醜いアヒルの子」とはよく言ったもので、水に浮かんでいるときはたしかに白鳥なのだが、陸に上がると(おそらく足の長さ形の問題なのだろうけど)一瞬アヒルかと思うような立ち姿。
もちろん全身の大きさは全く違うのだけれど。
早朝のうちは水浴びなどをして身づくろいをしていた白鳥たちも、9時ごろになると次々と旅立っていく。
豪快に水を蹴り風を切っていく白鳥さんたちに、夢中になってカメラを向けてしまった。

左:飛び立とうと助走を始めた瞬間の白鳥。大きめサイズ(写真をクリックして、その先にある右側の写真サイズでmediumを選ぶと画面いっぱいで見られます)で、大股走りの様子をご覧下さい^^
右:見返り美人スタイルも、なんだかアヒルに見えませんか?

 

午後からはwakaさんと合流して野幌森林公園へ。
広い広い公園のほんの一部しか廻れなかったけど、新緑の季節はとても気持ちが良さそうな場所かも。

小樽「雪あかりの路」

2007年02月14日 | 北海道だべさ!
3年ぶりに行って来ました、小樽雪あかりの路。
小樽運河にろうそくを灯したガラスのブイが浮かび、廃線になった手宮線跡に作られた道にもたくさんのろうそくが灯されていて。
それはそれはロマンチック。
冬のおまつりとして大好きなのだけど、ここ数年行けずじまいになっていた。
10日土曜日、本当は札幌雪まつりを日中と夜のライトアップと両方撮りに行こうと計画していたのだけれど、思い出深い元職場が移転のために12日で閉店ということで、その前に顔を出そうと手稲まで行った勢いで、街中に戻るよりはそのまま小樽へという流れになった。
(なので、雪まつりは日中の大通会場のみを見学)。
さすがに3連休初日、雪あかりの路も2日目ということもあって、想像以上の人出。
邪魔にならないようにと身体をよじりながら撮ったたくさんの写真も、(やっぱりというべきか)手ブレ多し。
三脚使えばいいんでしょうが、微妙な調整に手間取るのが苦手でね。
期間中にもう一度、と今度はwakaさん夫婦をお誘いして、バレンタインの夜にリベンジをかける。
が。
仕事の関係で着いた時間が遅かったことも惜しいのだけれど、何より気温が高すぎ。
19時でプラスの2℃ってなにさ。
プラス? この冬祭りまっさかりの時期に?
日中はもっと気温が高かったために、せっかくのろうそくを囲む雪のオブジェはとけて形が崩れてしまっている。
もっとロマンチックなのに~、素敵なのに~、と、このお祭りに初めて来たwakaさんたちに言い訳をしたくなってしまった。
もっともっときれいな雪あかりの路を見て欲しかった。
天気ばかりはどうにもできないんだけどさ。
歯噛みする思いとはまさにこのことで。
短い滞在時間で、せっかくだから何か食べようと入った焼き鳥屋さんが、めちゃめちゃ美味しかったことだけが救い。

やっぱり冬は冬らしく寒くならなきゃダメですわ。
雪かきが大変でも、車の運転が面倒でも、水道凍結が恐くても、それでも。
寒いのは覚悟の上で、それを楽しむ心構えはあるんだから。
エルニーニョ、逝ってよし。



小樽雪あかりの路は18日まで(さすがに再リベンジは日程的に無理)。
運河、手宮線跡他、数ヶ所の会場の他、お店の前など町全体が「雪あかりの路」になります。

シバレの町・陸別

2007年01月10日 | 北海道だべさ!
松の内もとっくに終わってしまった今さらながら、そういえばせっかく初日の出を見に行ったのに、そのことを書くのを忘れていたので覚書かたがた記してみる。

初日の出を見たい。
関東と違って1月1日の北海道は天気に恵まれないことが多い。
見に行くとしたらどこがいいか。
天気予報を見る前にまず浮かんだのが、シバレの町として有名な陸別町だった。
陸別はオーロラの見られるところとしても知られている。
まだ一番寒い時期ではないからオーロラは期待していなかったが、どうせ冬に出かけるなら思い切り寒い場所がいい、という単純な理由。
週間予報を見たら、道東方面は比較的初日の出が見られそうということだったので、即決。
さらに陸別には、天文台の近くにコテージ村があると知って、札幌の写真仲間wakaさんと奥さんの林檎さんを誘って行くことにした。

到着した銀河の森コテージ村は、一棟一棟に星座の名前がつけられていた。
偶然にも私たちの泊まったところは私とwakaさんの星座であるうお座だったから二度嬉しかった。
ログハウス風のコテージは新しくてきれい。
私たちが借りたのは6人用で、トイレもお風呂も洗面台も2つずつあるなど、使い勝手もいい。
着いて早々に、初日の出が一番良く見られそうな場所をロケハンしつつ、食事の買出しをする。
夕食はダンナお手製の鮭のチャンチャン焼きとうま煮。
食後にはテーブルゲームに月明かりでの撮影にと、のんびりしつつも忙しい時間を過ごす。
気がついたらテレビもつけないまま、時計の針が12時を越えて新年がやってきた。
いくらでも起きていられそうな夜だったけれど、肝心の初日の出に寝過ごしてはまずいとそれぞれに眠りについた。

朝。
冴え冴えとした空気が、きれいな初日の出を予感させている。
前夜に下見に行った場所にたどり着くと、見事に狙った方角の空が焼け始めていた。
高台の丘から町を見下ろし、その向こうに並ぶ山々とさらにその奥の雌阿寒・雄阿寒岳を眺める。
阿寒岳の右側から太陽は昇って来そうな感じだった。
もうすぐか、もうすぐかと思っているうちに少しずつ地元の人たちが集まってきて、
「あんたたち、どっから来たの。札幌?この場所は誰に聞いてきたの?」
と話しかけてくる。
確かに観光客の来るような場所ではなかったけれど、間違いなく町で一番の絶景の初日の出が見られそう。
「今日は一番じゃなかったんだ。暖かいべ?」
地元のおじさん曰く、今朝一番冷え込んだのは弟子屈のマイナス20℃で、陸別はマイナス18℃止まりだったという。
鼻毛が凍りましたからっ。風は吹いてなくても、充分シバレてましたからっ。
私のデジカメが日の出前に電池切れしたのは、寒さのせいというよりは自分のせいだけど。
ファインダーを覗かなかった分、ゆっくりと初日の出に思いを寄せることができましたけど(悔し紛れの言い訳だなんて言いません)。
日が上がってみんなが三々五々散っていく中で、立ち去り際におじさんたちに、
「陸別、いいとこだべ? また来いや」
と言われて、思わず笑顔になったけど頬がパリパリと音をたてたような気がした。

通りがかりの牧場で放し飼いの馬がいたので、牧場主さんにお断りしてから写真を撮らせてもらおうとしたら、仕事の手を休めて説明までしてくれた。
曰く、馬は商売っ気抜きの全くの趣味で、一頭を飼って放牧していたら少しずつ増えて今の数になったらしい。
このシバレの町で、真冬の夜中も外にいるという強い馬たち。
その馬たちを優しく見守る牧場主のおじさん。
「陸別に来たら、また寄んな」
という言葉をいただいて、帰ってきた。

陸別、今度は夏に行きたいな。オーロラの見えるくらい冷え込んだ時期も面白そう。
コテージも一泊ではもったいないような感じ。
もっとたくさんの友だちを誘って、みんなで遊びに行きたい。
阿寒湖や摩周湖も思ったよりも近いし、期待以上にステキな陸別のお陰で、またひとつ北海道に好きな場所ができた。
林檎さん、wakaさん、お誘いに乗ってくれてありがとう~!

44年ぶり?

2006年11月12日 | 北海道だべさ!
初雪です。
ようやく札幌の平地に初雪が降りました。
平年より16日遅く、12日にまでずれこんだのは44年ぶりのことだという。
44年ぶり?どこかで聞き覚えのある数字だと思ったら、日ハムの日本シリーズ優勝も44年ぶりではないですか。
全国的に紅葉が遅いと言われている今年。
家の前のナナカマドも中途半端に色付いただけで、葉を落としてしまった。
ナナカマドがきれいな赤に色付くと、雪が多いと聞いたことがある。
すると今年は、雪は少ないのかも知れない。
ただ雪が少ないということは、場合によっては晴れの日が多く、放射冷却現象でとっても冷え込むかも知れない、ということでもある。
青空の雪景色を撮るには嬉しいが、道路の凍結と水道管の凍結が恐い。
特に水道管、引っ越して三年連続でやらかすわけにはいかない。
今の家はいろんな意味で気に入ってはいるのだけど、この水道管の凍りやすさだけは嫌だ。
築の古さと、構造上の問題なのだけど。
同じ集合住宅でも前の家は凍結とは無縁だっただけに、不便さを感じてしまう。
まぁ、朝晩に水を落とせばいいだけなんだけどね。
それが、ついつい忘れて泣くことになるわけですよ。
今のうちから、癖にしておかないとダメかなぁ。


↑今日、ナナカマドに積もった雪。
使い始めで慣れない携帯カメラのため、画像の悪さは見逃してください&拡大不可

朝霧と出会いの美瑛

2006年09月24日 | 北海道だべさ!
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自分の小説の中にも登場させたことのある、美瑛の朝霧の風景。
実は話でしか聞いたことがなく、一度は見に行きたいと思っていた。
初秋の美瑛、朝夕の寒暖の差が大きい頃、晴れた朝には町に深い霧が下りて、高台の丘の上から見下ろすと十勝岳連峰を背景に霧に沈む町が見える、というもの。
前もって調べていた気候的条件はバッチリ、後は風がないことと絶好の場所を見つけられるかがカギだった。
前夜、なるべく予定地の近くで車中泊をしようと地図を頼りに行ったのだが、外灯の少ない暗い道にあっさりと迷って遠回りをしてしまった。

朝。
車中泊場所には全く霧はなし。
もしかしてダメか、と思いながら丘の上へ。
と、ありました、狙い通りの霧、と言うよりこれはもう雲海。
遠く旭川の町まで雲に沈んでいるように見える。



絶景。
すでに三脚を立てて構えている人までいる。
日の出まで少し時間があったので話しかけてみると、東京から来ているという。
カメラ関連メーカーに勤めるその人、Nさんは、夏場だけ毎年3~4回は美瑛(あるいは北海道?)に来ているという。
太陽が上がりきったところで、せっかくだからご一緒しませんか、という話になった。
私たちも美瑛には何度も来ているものの、目印の無い丘の町ではついつい知っている場所を巡るだけになっていた。
Nさんが穴場を含めいろいろといい場所を知っていそうだったので、ぜひ行ってみたいとお願いすることにした。
夜中にすでに貧乏ランプが点いていた車にガソリンを補給し、さっそく丘めぐり。



美瑛の観光マップに載っているエリアは、アマチュアカメラマンがバスをチャーターしてやってくるほどに有名になりすぎているらしく、穴場と言えるところは旭川市に近い北美瑛の方になるという。
砂利道にはバスは入っていかないので、砂利道を抜けてたどり着く場所は訪れる人が少ないということも教えてもらった。
さすがに通い慣れているだけに、目印のない道をすいすいと曲がっていき、素敵な景色のところに次々と案内してくれて、新鮮な驚きの連続。
冬場は雪道が心配で来ていないとNさんは言っていたが、砂利道を疾走する運転っぷりを見れば雪道だって平気なのでは、と思ってしまった。
いくつかの場所は道順を頭に叩き込んで、冬にもう一度行こうと決めた。
最後に拓真館まで戻り、そこでNさんとはお別れ。
思いがけない道中だったが、楽しかった。
上富良野を少し廻って、ひと眠りをしてから帰途に就く。
2日間で撮った写真の枚数、二人で1000枚弱。
そろそろまたデータをCDに落とさなきゃ。

黒岳と青池

2006年09月23日 | 北海道だべさ!
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大雪山に初冠雪が観測されれば、日本の秋は北から一気に南下する。
その大雪山系の山の一つ、黒岳に秋の気配を探しに出かけた。
出かける前にネットで見た情報では、ロープウェイとリフトを乗り継いで行ける7合目まではまだ紅葉が降りてきておらず、入山届けが必要な8合目以上のところが色付いているとのことだった。
けれど週間天気予報を見れば朝夕の寒暖の差が10度近くある日が続いていて、きっと日に日に紅葉が進んでいるのでは、と予測しつつ出発。
秋の観光・登山シーズン真っ盛りの層雲峡は、朝の早い時間からひっきりなしに車が来ていた。
5合目まで上がるロープウェイもにぎわっている。
ここのロープウェイも、その先7合目まで行ける冬にはスキー用にもなるリフトも、車椅子の人でも乗れるように整備がされている。
乗り場までの階段には車椅子用リフトが設置されているし、ロープウェイからリフトまでの遊歩道もちゃんとバリアフリーになっている。
そんなわけで、足の悪いお年寄りの姿も何人もあった。
赤ちゃん連れの家族や、外国人の観光客も多い。
そうしてゆったりとリフトに揺られて着いた7合目は、見事に紅葉が降りてきていた。
まだちょうど色付いたばかり、という感じで、色も鮮やか。
普段身近にある山は赤く色付く種が少ない(ように感じる)ので、山全体が秋色になってもどこか物足りなさを覚えるのだが、黒岳は赤・黄・濃緑とがほどよくあってきれいだった。



陰ったり照ったりの繰り返しながらまずまずの天気で、麓や遠くの町までくっきりと見える。
ただそのぶん風があって、体感温度的には推定6度くらい。
厚着をしていたものの、肌寒さを感じて、まだ寒さの感覚を取り戻していない指はシャッターを切っているうちにジンと痺れてしまった。
登山までする装備をしてはいなかったので、7合目でのんびりと景色を堪能してから、再びリフトとロープウェイで下山。
空気が暖かく感じた。
ロープウェイ+リフト往復、大人夏季通常運賃2350、通年営業(時間は季節により異なる)。

銀河流星の滝には寄らず、今回はそのまま一路美瑛へ。
先月に行った美瑛川の中流にある、青い池を目指す。
川近くに着いて小休止をしている間にも、数台の車がやってくる。
いわゆる「穴場」だったはずなのだけど、口コミで広がっているのだろうか、残念(と自分もかなり後発な口コミ聞き組なのを棚に上げて言ってみる)。
夕暮れの風景を見てみたいと思って行ったのだが、川そのものは山の陰になってしまっていて、少し時間が遅かったようだ。
その代わりでもないけれど、白金温泉街から十勝岳温泉に抜ける山道の途中で、山向こうが鮮やかに赤く染まっている風景に出会うことができた。



特にあては無かったのだけど、温泉に入りたいということで十勝岳温泉近くの吹上温泉に寄り道。

■2007年9月追記■
2006年の青池の写真、および2007年夏の現状はコチラをご覧下さい(穂和のブログにリンクしています)。

続・晴れ男女

2006年09月03日 | 北海道だべさ!
昨日は長距離だったから、今日は少しのんびり目にと組んでいたのが、支笏湖
7時過ぎについたオコタンペ湖は、展望台でゆっくりしているうちに雲が流れてきて、湖上に薄い霧がかかった。
神秘の湖というに相応しい演出。
支笏湖に下りてみたら、さすがに日曜日、ライダーさんやら釣り客やらで湖畔はすでに賑わっていた。
一休みをして、さらに湖畔の道を走る。
途中、私たちも行ったことのない「野鳥の森」という名前を見つけたので立ち寄ることに。
白樺の点在する広場に木の机やイスが置いてあって、そこでぼんやりしているだけでも気持ちがいい。
でもせっかくなので遊歩道を通って野鳥の森へ。
そこそこ登りがいのあるハイキングコースのような感じ。
終点がどこだかわからなかったのと、この後の予定もあったことから、途中までいって引き返してきた。
肝心の野鳥は、声はすれども姿は見えず。
トンビやカラスのような大きさのある鳥ばかりじゃないしね。
ただ、森の中の道を歩くことは珍しくないはずなのに、こんなに鳥の声に耳を傾けたのは久しぶりという気がした。
ここもまた、ピンポイントでゆっくりと廻ってみたい場所のひとつとなった。
野鳥の森を後にして、苔の洞門へ。

今や、見学台からやや遠目にしか見られない、苔の洞門
2000年の夏、初めて来た時には奥まで入ることができた。
それが最初で最後。
2001年、崩落により立ち入りが禁じられる。
「苔の洞門」という場所そのものが閉鎖された(その年、そうとは知らずに訪れて、もう冬季閉鎖なのかと勝手に思い込んでいたのだが、翌年の夏にも閉鎖が続いていたので千歳市観光課に電話をして初めて崩落を知った)。
2003年、見学台が完成、苔の洞門の入り口までの道が開放される。
今年。また崩落があったらしい。
自然そのものの姿を見学できるようにしている場所は、いつでも同じものが見られるわけではないということを、改めて痛感させられた。
神威岬の念仏トンネル然り。
見られるものはチャンスを逃しちゃいけない。
苔の洞門の見学台に、管理人のおじさんがいた。
そこで聞き耳をたてていると、今まで知らなかった話も耳に入ってきた。
いわく、この苔の洞門は、樽前山の噴火から来た土石流が固まり、さらに火山灰が積もってできた場所である。
土台が柔らかい上に、冬場に降った雪が地中に入り込んで凍って膨張し、春には融けるということを繰り返すからさらにもろくなる。
樽前山は300年に一度大きな噴火を起こしてきた。
最後の噴火から現在まで270年経っている。
そのため周辺の地形もかなり変化をしており、樽前山への登山道(苔の洞門も登山道の入り口だった)も危険で立ち入り禁止になっているルートがある。
ただ地図上にルートとして残っていて問い合わせが来るため、来年の国土地理院の地図からは削除される予定。
……などなど。

苔の洞門を出たところで、今夜の宿を洞爺湖に取っているふゆ~さんたちとはお別れ。
案内をしていたのか自分が楽しんでいただけか微妙な二日間だったが、色んなことに感動してもらえたので良かったかなと。
ふゆ~さんとYちゃんは、どちらも「他の相手なんか考えられない」と思わされるくらい、ぴったりでステキなカップルでした。
だてに10年付き合ってないわね。
ぜひまた2度・3度、5度でも10度でも遊びに来て欲しい。

晴れ男女

2006年09月02日 | 北海道だべさ!
川崎から、ダンナの元同僚のふゆ~さんとその彼女Yちゃんが、遊びに来た。
半月以上前からリクエストを元にコースを決め、後はお天気を祈るばかり、だった。
聞けばふゆ~さんもYちゃんも、晴れ男・晴れ女の晴れカップルとのことで、さらに最近は天気予報ぶっちぎりの私たち好天夫婦も一緒(ダンナは雨男だったはずだけど)なので、これは大丈夫だろうとひと安心。
二人の希望はもちろんだけど、北海道民の私たちとしても内地では見られない北海道ならではの風景というものを感じて欲しくて、まずは苫前風車、そして神威岬の夕景という、ふだんならあり得ないハイパーロングドライブコースを組んでいた。
どちらも天気が鍵を握る。
が、晴れ男女パワーは負けなかった。
おかげで私たちにとっても久しぶりの、「青空と風車」の組み合わせを見ることができた。




↑手前の黒い点が人。これでも風車からかなり離れた位置に立っています

私が一番最初に苫前の風車を見に行ったのは2000年の秋、それから何度も訪れている。
来るたびに奥へ奥へと風車の数が増えて行っていたのだが、さすがにだいぶ完成に近付いたのか、ここ2~3回はさほど変化はない。
「ウィンド・ファーム」と名前が付けられているだけに、風車の下に広がる牧草地では牛が放牧されている。
最初に来たころは牛(馬がいたことも)たちは、鉄条網のすぐ近くにいて目の前で見ることができたのだけれど、今は奥の奥のほうにいることが多くて、道からは点にしか見えない。
それでも広大な牧草地に堂々と聳え立つ風車のある風景は、何度見ても飽きない。

本当ならもっとのんびりと、ぼんやりとしていたいところだったが、なんといっても次の目的地が遠い。
一般道を通って戻るのは諦めて、高速を使って移動。
けれど最後の最後で、神威岬に夕陽が沈むのには間に合わず。
海上の雲が全くなければ間に合ったのかも知れないが、あいにく太陽は雲の中に沈んでしまったようだった。
それでも残照は見てもらうことができた。
帰り道には沖合いのイカ釣り漁船の光が見え、その上にみるみるうちに発達した黒い雲の中には、幾度も稲妻が走っていた。

札幌に戻って、これまたご当地メニューのジンギスカン。
お気に入りのお店の味を気に入ってもらえたようで、こちらもほっとひと安心。
慣れない道の長距離高速移動でかえって疲れさせてしまったかな、というちょっぴり申し訳ない気持ちと、北海道の大きさを体感してもらえたかなという気持ちと。
次回はピンポイントで希望の場所を決めてもらって、滞在型の旅でまた来てもらえれば、と思いつつ。
(でもね~ついあちこち見たくなるし、見せたくなっちゃうのよ。
仕方がないよね、北海道、広いし。自分らでさえ、まだ廻りきれてないんだもの)

初秋の丘

2006年08月13日 | 北海道だべさ!
毎年恒例の夏の美瑛・富良野。
今回も晴天に恵まれて、暑い。
でも朝夕に秋の風を感じるのは、さすがにお盆を迎えた北海道というところ。
今回の美瑛での最大の目的地は「美瑛川」。
今まで何度も美瑛やこの川の周辺を訪れていたはずなのに、全くその存在を意識していなかった。
美瑛川、硫黄が溶け込んでいるために緑がかった青の川。
砂防ダム建設のために一時的に水が溜まっている青池は、美瑛のポスターに使われたとかで、最近少し有名になっているらしい。
そして写真通り、本当に青かった!

温泉街の中には「ブルーリバー橋」まであって、上からその美しい流れを眺めることもできる(この温泉街も何度か来ているはずなのに、橋のことは全く知らなかった)。
青い川はこの時期でも雪解け水なんじゃないかと思うほどに冷たかった。

美瑛を後にして上富良野に向かう。
じりじりと焼け付く太陽の下、大麦は金色に輝いていた。
日の出公園(通称田中山、らしい。上富良野出身のダンナ情報)は、さすがにもうラベンダーが刈り取られていて、紫のじゅうたんは拝めず。
でもケイトウなどの他の花は残っていて、汗をかきかき花のマクロ撮影にもいそしんだ。
短い夏は、もう終わりなんだなぁとしみじみ思いながら。


リベンジ。

2006年08月12日 | 北海道だべさ!
最近は天気予報ぶっちぎりの私たち。
先々週の北竜町も、今回も天気予報は「雨」。
けれど実際は日焼け止めクリームも真っ青の超快晴。
しっかり厚塗りをしたにもかかわらず、また焼けたでしょ、と言われるほどの紫外線。
でも雨に降られるよりは晴れの方が嬉しい。
ここしばらく鳴りをひそめていた晴れ女パワーが復活か?と今回も出かけてきました、朱鞠内湖、ゴールデンウィークのリベンジ。
あの時は凍りついたままの湖に唖然としたが、さすがに8月、ようやく凍っていない朱鞠内湖に会うことができた。
湖畔にはキャンプ場があり、しらかばの木立の間にはいくつものテントが見える。
けっこうな人出に見えるのに、湖と木々が吸い込んでしまうのかとても静かで、鳥の声だけが響いている。
風もなく湖面は凪。
手漕ぎボートで漕ぎ出してみると、ダム湖だった証を残すかのように、切り株が水中に根を張っている。

手漕ぎボートは1時間1000円とちょっと高め(仕方ないか)。
モーターボートも借りることができる。
湖じたいは広いので、奥まで見に行きたいならモーターボートのほうがいいと思う。



朱鞠内湖を後にして、じりじりと焼け付く陽の下、それでもどことなく秋の風を感じながら走る。
にしおこっぺ花夢(ローラー滑り台ではしゃぐ)→
香りの里たきのうえ(有名な芝桜公園のフォトコン入選作品を眺める)→
しらたき(無料高速からも行けるのに、それを忘れて一般道の山道をくねくねと上ってしまった)→
まるせっぷ(地元産の木材でできた自動演奏ピアノを聞く)
と道の駅めぐりをしつつ、北海道三大秘湖に数えられることもあるチミケップ湖へ。
後から気付いたのだが、今までチミケップ湖に行くときはいつも北見方面からの帰り道であることが多かった。
けれども今回は同じ北見方面でも内陸側から行っていた。
途中の青看板に「チミケップ湖」の表示があって、前にはなかったはずなのにと思った時点で気付けば良かったのだけど、前回から時間も経っているし訪ねる人も増えているのかな、程度で見過ごしてしまった。
結果、もう少しで湖というところまで来て、砂利道が続くはずの道に舗装道路があるなど記憶と違うところに出て、もしかして間違ったのかもと迷うハメに。
そうこうしているうちに陽が沈んでしまい、太陽が沈む瞬間を撮り損ねてしまった。
それでも夕焼けの残る、静寂に包まれた湖を少しは撮ることができた。



完全に暗闇になる前に砂利道を抜けたいと、ほどほどのところで引き上げる。
夜道を走って旭川へ。
明日は、美瑛と富良野が待っている。