伊勢本街道(の一部)を走る

三重県多気町に住んでいたときに始めたブログなのでこんなタイトルですが、大阪に移って早十年

伊勢本街道相可-上田辺を走る その13

2005-10-22 | Weblog
真っ暗な砂利道を下っていくと明るいところに出ることができました。
ようやく今回のコース伊勢本街道 相可~上田辺(かみたぬい)の終点
玉城町上田辺に到着です。
目の前にある交差点から玉城町です。

多気町はシャープの液晶工場ができてからバイパスが整備されたり団地が開発されたりしていますが、玉城町はもう少し古くから松下電工、京セラミタ、美和ロックなどが進出していて田丸の駅の周辺は住宅がそれなりにあります。
上田辺のあたりはまだまだ古い風景が残っていますが、田丸のあたりは新しい家が多くなり区画も整備され昔の道の名残が乏しくなります。
詳しくは又の機会にいたします。

伊勢本街道相可-上田辺を走る その12

2005-10-21 | Weblog
一昨日の写真は一見すると明るい小道を写したように思えますが、実際はとても暗くて鬱蒼とした感じです。
開けた所に行くと良く晴れて気持ちのいい秋晴れだったのですが伏拝坂は薄寒く真っ暗な木々の枝が垂れ込めていて昼間なのに夕闇のような明るさでした。

高輝度白色LEDの懐中電灯がある現代では手軽に明かりを点けることができますが、伊勢本街道が使われていた江戸時代ではそんな手軽な明かりは無く、足元を照らすことすらできない山道がどんなに心細く辛いものだったか想像を絶するものがあります。

本日の写真は右半分が明るく見えるように補正した写真、左半分は元の明るさの写真です。
伏拝坂から上田辺の方へ下る坂道なので一昨日の伏拝坂の写真と元の明るさは同じぐらいです。
昼間でも下草が良く見えないぐらいの暗さの山道を徒歩で参拝に向かった古人たちの信仰の強さに驚かされました。

伊勢本街道相可-上田辺を走る その11

2005-10-18 | Weblog
伊勢本街道の相可から上田辺までの道のりもあとわずかです。
ご近所を自転車で走っている分にはたいした事ではないのですが、昔の旅人はこの道を徒歩で京都や奈良、更にはもっと西国の方から遥々やってきます。
今の道のように舗装もされていないし軽くてクッションの効いたウォーキングシューズも無い時代の旅の大変さは全然想像ができません。

今日の写真は「伏拝坂」です。
写真の左上に赤で丸を書いているところに文政10年に建てられた石灯籠があります。
お伊勢参りの旅人がここで伊勢神宮までの道のりを尋ねたところ「三里山道 五里畷(なわて)」と聞き、ここで挫折して東の伊勢神宮の方を伏し拝んで引き返したという言い伝えがあります。

同じようなところを通っている伊勢本街道ですが、土木技術の向上で急な坂や不安定な吊橋が平坦な道やしっかりとした橋になってかなり快適になっているのでしょうね。

伊勢本街道相可-上田辺を走る その10

2005-10-17 | Weblog
伊勢本街道を走るサイクリングもついに路面が砂利道になってしまいました。
年季が入りすぎて色々と調子の悪いところも多い私のクロスバイクもこういう砂利道では真価を発揮するというか、砂利道をそれなりに走っても結構走れちゃうんです。
普通のロードや絶滅危惧種のランドナーのドロップハンドルよりも幅の広いドロップハンドル、
路面抵抗の大きな砂利道でも舗装路と同じようなトルクで漕ぐ事ができる軽いギア比、
舗装路でも砂利道でもどちらにも強い700cx35のタイヤ、
急な坂道はしんどいけど平坦な道ならば多少砂利道もあった方がクロスバイクは楽しめます。

この辺まで来ると分かれ道でも道標は全然なくなってしまいます。
ちなみに、写真の真ん中の分かれ道(真ん中に大きく写っているところ)は真直ぐが正解。
写真右奥の明るく写っている木のところでも分かれ道になっていますが、右が正解です。

伊勢本街道相可-上田辺を走る その9

2005-10-16 | Weblog
伊勢本街道も集落のあるところは常夜灯や追分の道標などがあってそれなりに見るものもあるし目印も有るのだけれども、集落を大きく外れた多気町と玉城町の境目辺りになると本当に何も無くて寂しい限りです。
何も無い一本道ならまだしも分かれ道があって、道標が無いというのは困ったものです。
写真のところは土羽(とば)の外れの山の中ですが左の道が正解です。
右の方は田圃に続く道で地元の人が田圃仕事をするために通行するので轍は伊勢本街道じゃない方に付いています。
でも、ここは未だ舗装道路だから分かりやすい方かも知れません。

伊勢本街道相可-上田辺を走る その8

2005-10-11 | Weblog
土羽(とば)茶屋付近です。
東池上(ひがしいけべ)の集落を抜けるとダイヘンの大きな工場(シャープがデカすぎるだけでここも十分に大きな工場です。)があり、この工場にアクセスする道路を越えると土羽茶屋の集落です。
集落は小さく昼も暗く茂る竹やぶやそろそろ色づき始めた柿木畑の方が印象に残ります。
写真は集落を抜けて最初の分かれ道の手前です。
右手に進むと伊勢本街道、左手の方は山間の田圃があるだけの何も無いところです。
もっとも伊勢本街道の方も何も無いといえば何も無いのですが、

伊勢本街道相可-上田辺を走る その5

2005-10-08 | Weblog
黒田山の裾にこじんまりと佇んでいる小さなお社が有ります。
水分社(みくまりの社)と山ノ神を祭るお社ということらしいです。
水分社は神社のミニチュアみたいな小さな本殿がかわいらしく、それでいて本格的な神明造が威厳を漂わせています。
山ノ神たちは色々なものが祭られています。興味を引くのは入り口に石組みの祠をこさえた中に祭られている烏天狗のような山ノ神です。

伊勢本街道相可-上田辺を走る その4

2005-10-06 | Weblog
黒田山に入るとこんな道です。
山と言ってもこんもりとした小さな山の裾をぐるりと取り巻くような道なので急な坂も無く、両側の木々が日陰を作っているので夏でも気持ちのいいサイクリングが楽しめるコースです。
黒田山の反対側の裾はシャープの工場の前の道で工事関係の車が行き交っていて賑わっていますが、こちらはひっそりと時々近所の小学校の子供の声が聞こえてくるのどかな雰囲気です。