たとえば模型道楽

1/48 P-400

ハセガワのエア(ラ)コブラ。P-39の輸出仕様、華々しくRAFに売り込もうとしたが、言ってる事と実物が違い過ぎて不採用となったと言う逸話も有り、あまりぱっとしない飛行機だ。もっとも、使いようによっては働けたようでソ連空軍では好意的に受け取られたとの事。売り物にならなかったP-400を使わなければならなかった陸軍航空隊もいい面の皮なのだが、飛ばす機体が無いよりはずーっとましだし、ここでも使いようによっては良く働いたらしい。こんな、ぱっとしない戦闘機なのだが見た目は斬新。なにしろ3車輪式、カードア付き、エンジンはミッドシップと来た。それでも知名度低いし、塗りも面白くないのに、何故ハセガワが気合入れすぎ感のあるキットを出したのかは不明。前置きが長いぞ。

「P-38」が届いて、ん、「P-39」、おー3車輪式じゃないかで、作りかけを引っ張り出し、裏番組(乾燥待ち、気分転換などにポチポチいじる、の意)でやっていたもの。初版は小池さん、再販は和田さんの箱絵が素敵なキット。付属のマーキングは最初の方が面白い。

モールド、成形とも上等。キャノピー以外は殆どピタパチ。細かい所も上手に再現してある。で、キャノピー。これの幅が狭いのか、胴体側の幅が広いのか判らないがとにかく収まりが良くない。目をつぶるのはちと辛かったので胴体を削り、なだらかな繋がりにしてやった。多分、大分断面形が変わったはずだが、見た目は大分良くなった。別部品のカードアは、そのままでもぴったり閉めるの自信は無かったから、開けてある。そうしては見たがとても変な姿だ。

迷彩はアメリカ版RAF塗り。緑はクレオス330番。茶は自前。下面はスカイの指示だがP-40と同じ明るいグレーのはずなので334番バーリーグレーにした。本家の迷彩と、気持ち、色味が変わった、かな。

初版キットのデカールを使用。古いので心配したが散り散りにはならなかった。この頃のハセデカールの白はアイボリー、かつ透け気味なのであまり使いたくないのだが、背に腹は代えられなかった。とは言えしぶとく国籍マークだけは余り物を流用。だから、これの白は白い。

戦記に、「カツオブシが来た。」と書いて有った記憶が有る。確かに、それっぽい形だな。

コメント一覧

辻堂ジップ
@drmurai4633jp さん、いらっしゃいませ。お目に留まったようで有難うございます。本当に独特な形ですが、やはりあまり人気は無いようで1/72で見かけた記憶は大昔のレベルとエレール位ですね。もしかすると、前脚が細くなりすぎて難しいのかもしれないのかなーと愚考しております。
drmurai4633jp
辻堂ジップ殿、遅くなりましたが完成おめでとう㊗️ございます!!
ヨンパチのエアラコブラいいですねー。
ハセガワより出ているのですね‥イイナナニイはないかなー?
迷彩塗装もバッチリ決まっていて貴殿の丁寧な仕上がりが素晴らしいですねー
それにしても独特な形状ですね、低空での
飛行特性がよいようでソ連での活躍が意外にも多いそうですなー
エレールのキットでも出して見ようと思う今日この頃ですw
辻堂ジップ
hajimeさん、ありがとうございます。
このドア、特に開けると、変ですが妙に気にはなりますよね。これにまつわる、私の思い出はモノグラムのP-39です。ようやく手に入れたものの、まだ手が追い付いていなくて箱の写真のようには出来ず、悔しかった---。あの頃はまだ筆しか使えなかったし。
hajime
完成おめでとうございます。
この飛行機、多分小学生の頃に模型も売っている近所の文房具屋さんで買って作ったことがあります。接着剤はみ出しだらけ、当然色も塗りませんでしたが、子供ごころにはカッコイイと思っていたのが記憶に残っています。このドアがあるところも何故か好きです。
きちんと完成されたキットを拝見して「ああ、こうなるんだ」と感動いたしました。ありがとうございました。
辻堂ジップ
クラキンさん、ありがとうございます。変わった形に惹かれて、ぶつぶつ言いながらも作ってみましたが、やっぱり、恰好良いの範疇には入らない飛行機なのが判りました。もしかしたら。モノグラムのP-39の祟りかもしれません。
機首のオモリの影響はあまり気になりません。結構丈夫な脚柱です。
辻堂ジップ
黒猫2号さん、ありがとうございます。私も「8ボール」が面白くて、わざわざ、古いデカールを貼りました。迷彩パターンは何なのでしょう、強いて言えばベル社RAF用パターンなのですかね。ハセガワを信じて塗りました。いつものように、もっと調べろよ、です。
クラキン
完成おめでとうございます。
世界的にも稀なレイアウトの戦闘機で、奇をてらい過ぎたのか、結果的には失敗作となりましたが、模型的には面白い機種です。
ソ連空軍に輸出されたというのも珍しいです。
問題のあったキャノピーも見事に収まっていて、いつもながら綺麗な仕上がりです。
機首にかなりオモリを入れられていることと思いますが、脚柱の強度は問題なさそうですね。
黒猫2号
今晩は、hajime様
P-400、完成おめでとうございます(^^)
スピナーと垂直尾翼上端のスカイブルーが、とってもお洒落です
それにしても機首部の車軸が長い!細い!
USAAFにRAFの初期迷彩塗装のエアコブラが有るとは知りませんでした
これは”Aスキーム”ですか、初めてみました
開けてあるドアのマークは、射撃の一番下手なメンバーに与えられるという”8ボール”ですね
機首のシャークマウスが勇ましいけど、ちょっと「がんばれよ」と言ってやりたくなります(笑)。
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