たとえば模型道楽

1/48 ホーカー フューリー

インパクト、パイロ、ライフライク、リンドバーグとのれんを変えながら長らく出回っているキット。シルバーウイングが4機、フライングマシンが6機のシリーズ。50年位前の製品なのだが模型としてのまとまりは大変良いし姿も良く再現されている。ただし、今風の筋彫り、重箱隅的極小部品等はまったく無縁なので悪しからず。

我が家のはパイロ箱だったのでデカールはミイラ化していて使えなかった。従って、このマーキングは別売品からで訓練部隊の姿。箱と言えば、パイロ(インパクトと同じ。)の箱絵は大変美しく魅力的で、恐らくこれに目がくらんでその昔買ってしまったに違いないはずだ。良く見ると R.Taylorのサインが有る。なるほど、と思ったのが最近なのが迂闊ではあるが模型の箱絵は大切だな。フランスでは小池さんの箱絵のキットしか人気が無いようだと聞いた事も有るし。

フューリーは後発のエアフィックスも有るのだが、出来上がりの雰囲気はこちらの方がずーっと良いと思う。ただ、値段はエアの方が安いのから練習、連作を目論む場合はそっちかな。さて、褒めては見たが作るとなると、古いので表面は荒れているし隙間は有るしでけっしてタミヤのようには行かないが翼の支柱は調整不要でしっかり組める。ここ重要。感心したのは組説。これまた今風の、字が読めなくても出来るようにとの配慮はまったく無く展開図に長々と文章の説明が付いているだけだ。でも、一番苦労する張り線の張り方が長さも含め大変丁寧に、穴Aに通してからループを作り一端を戻して片方は穴Bへ片方は云々、書いてあって助かった。

良く見えないが小さな風防ガラスの枠はハセの粘着シートを使って楽をさせてもらった。マスキングの手間で塗りが終わる。友人が言っていたが、裏が黒かったらジェット機でも楽が出来そうだ。さてこれを、単葉にしてキャノピーつけると、あっと言う間にハリケーン。まだ、人が計算尺で設計していた頃の温かさを感じさせてくれる姿だと思う。そうか、このキットもそんな感じだ。

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