キネテックの凶悪キット。と最初から喧嘩腰なのにはちゃんと理由が有る。初期の製品は見せてもらっていたのでちょっと怖かったし、うん2機セット?と虫が知らせたのかもしれないが、好きな機体なのでつい購入。巷の風評はそんなに悪くは無かったのだよ。
でもこのキット、きっとベータ版テストショットで「こりゃ駄目だ、今さら直しようもないけど、デカール頼んじゃったし、しょうがない世の中には酔狂な客もいるはず、この値段本当は1機で売りたかったけどこれじゃ無理だから2機セットでどうにかなるかな。」「でも今さら組説には金掛けたくないし。」てな会話が浮かんでくるどうしようもない製品だった。とにかく合いが悪いし隙間多数。部品何処に付けて良いのか分かるような当たりが無い。組説、まったく役に立たない。PE、薄過ぎて切り出すだけで曲がるし。あーすっとした。でも、酔狂な客はここに居た訳で、腹を立てながら作ってしまった自分がいじましい。
最初はフランス、ベルギーのアクロコンビにするかと始めたが、なにしろ隙間埋め多発で綺麗に塗り上げるのが大変そうだ。さて、とは思ったが1機目の前脚部の組み立てに失敗。仕方なくこれはスタンドに乗せる都合、うーん超有名な青い奴に。2機目はイスラエルは馴染みが無いので順当にフランスの練習機にした。デカールだけは良質で、逆にいくら良いキットでもこれが駄目だとがっくりするのだなーと改めて納得。
隙間は伸ばしランナー、プラペーパーなどを使い、こつこつと埋めた。段差も同様。曲線の多いキャノピー枠も当然だるいモールドだし、それ以前に隙間無く乗せるのに一苦労、多分開けても別の苦労が待っていたはずだ。幸い、ハナンツにMontexというメーカーのキャノピーマスキングが有ったので助かった。しかも、裏表分入っているので2機に使える。これくらいかな、ほくそ笑んだのは。
パトルイユ・ド・フランスの青はブルーインパルスのそれ。赤はクレオス3番。練習機の銀は最近出たプリビアスシルバー。この銀は使い込んだ機体の雰囲気にも使えるぞ。機首の蛍光オレンジはクレオスの蛍光赤、黄から。尾翼の面倒なのはデカールが付いている。