嬲る犬の冒険

旧まんぞーBlog2。
役に立つことは何ひとつ書いていないスターダストメモリー。

ああ青春よ いつまでも

2006-11-24 23:51:33 | 腐ってもネタ
ヤフオクで掃除機を検索している時、何気なくおもちゃ・ホビーのカテゴリーを見ると、ミクロマンがオークションされていた。
と言っても、装甲騎兵ボトムズのロボット(AT)と、それに乗せるキャラクターをミクロマン化した商品だが、これが中々の出来だ。

タカラの宝は、他からは想像つかないミクロマン

などとクダラナイ洒落を口ずさんでいると、ふと走馬灯のように思い出が蘇る。

実はオイラ、小学生の頃、テレビマガジンという雑誌のミクロマンクラブの会員だったざます。
まあ、特に何の特典もないミクロマンクラブだったのだが、たま~にお勧めの映画が100円引きになったりする。
せっかく会員になってるのだから、100円引きの映画でも観に行こうかと思ったのがそもそもの間違いだった。
何故なら、その映画とは「ドカベン(実写版)」「恐竜・怪鳥の伝説」という恐怖の2本立てだったからだ!


【ドカベン(実写版)】

有名漫画の実写化は、製作者側の気合と観る側の期待が噛み合わないのが世の常。
この映画も、長嶋(永島敏行)殿馬(川谷拓三)というキャスティングの時点でダメダメ感がいっぱいなのだが、小学生のオレには気付きようがなかったですたい。
それでも、開始早々本屋の前に立てられていた「ドカベン」の看板から実写版山田が飛び出してくるというシュールなオープニングには、沼津東映の映画館の椅子からずり落とされたけどな。
しかもあろうことか、主人公の山田太郎は、オーディションで選ばれたタダのデブ!でやんの。
もちろん無名のね。とほほ。

それにしても人を小バカにした映画だったな。
だって、ドカベンなのに野球のシーンは最後の10分くらいで、後はずっと柔道(プロレスという説もあるが)をやってやがる。
野球のシーンにしたって、千本ノックとか単なる練習だからね、もう本当に嫌になるよ。
里中の”さ”の字もないよ。

確かに原作でも最初は柔道をやってたけどさあ、続編すら決まってないこんな映画で、ご丁寧に柔道編からやる必要があったのかねえ。
まさか、ロード・オブ・ザ・リングのように、最初から三部作とか考えてたのか?
だったら、素人のデブを主役に据えるなよな。

ちなみに、最後に颯爽と登場した明訓高校野球部監督は、原作者の水島新司ご本人
あまりに安易なキャスティングと大根ぶりに、殿馬(川谷拓三)の秘打・白鳥の湖ばりに、目がくらくらしたとです。



【恐竜・怪鳥の伝説】

♪空にいた 飛んでいた 海にいた 彷徨ってた
♪私は誰? あなたは誰?
♪いつかどこかで いつかあの時 いつかどこかで いつかあの時

という狂った主題歌のこの映画。
要は東映版ジュラシックパークなワケですが、CGなどが存在しないこの時代に登場するのは、当然着ぐるみの恐竜たち。
怪鳥ランフォリンクス至っては、ピアノ線と一緒に飛んでおりますよ、ほげ~。

一応ストーリーは、富士五湖のひとつ西湖に蘇った恐竜(プレシオザウルス)と怪鳥(ランフォリンクス)に襲われる人間と、富士山の噴火という一大スペクタルな話になる筈だったのだが、全体を覆うやるせなさは如何ともしがたく。
まあ、主人公に渡瀬恒彦を配役したりして、気合の程は見えるんだけどねえ。しきりに制作費7億円を謳ってたしね。

途中で半裸の女性(渡瀬の昔の恋人の友人)が、遠い海から来たCOOならぬプレシオザウルスに食いちぎられたり、何故か着替え中の女教師が襲われたりと、それなりにショッキング(?)なシーンは続くものの、村の青年団が爆雷を用意した辺りから雲行きが怪しくなってきた。
突如襲来したランフォリンクスに向かって撃った銃(この村の青年団は武装しているのか?)の弾丸が、お約束通り爆雷に当り、ドッカーンと村人全員爆死ですわ。

それに呼応したのか、突如地鳴りが響き巨大地震は襲ってくるわ、いきなり戦い始めた恐竜と怪鳥のお粗末な戦いをバックに、物語は怒涛のクライマックスへ。
そう、富士山噴火だっ!!!
抱き合ってそれ(ショボイ合成映像)を眺める渡瀬と昔の恋人。
そして、オーバーラップする冒頭の主題歌。

♪私は誰?あなたは誰?

思わず「知るか!!!」と吐き捨てた小学6年生(チ○毛ちょろ)のオレであった。

(お終い)

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