かけがえのない天使

「障害児」ではなく「1人の子供」として。。。

脳性まひの子供から教えられた事

いきいきの効果

2006年03月30日 | おともだち
れんは保育園を休んで、本人の希望により
結局3日間いきいきの体験に行きました。

私は、もし、合わなかったら
学校に対し悪いイメージを持って欲しくなかったので
1日でだけにして、保育園に行くつもりをしていました。

ところが!
結局3日間も・・・

そして、地域で過ごす事の効果が
このたった3日間という短い間にもでてきました。

れんと近所を歩いてると

「あっ!れん君や!」と

私の知らない子供達が来てくれます。

「いきいきで一緒やったん?」

「そうや」

「みんなれんの事覚えててくれてんな
   これから、よろしくね」

と言う感じで、どんどん知り合いが増えていく感じ。

これこれ、これなんだよね~

地域に行くって事は
れんの事を知ってくれる人が増えるって事!

理解してくれる人が増えるって事!

いくら理解して欲しいって思っていても
やっぱり接してみないと分からない事って多い。

一緒に過ごす事の大切さ。

別けない事の大切さ。

こんなに早く実感できるなんて・・・








「いきいき」でイキイキ!

2006年03月28日 | おともだち
大阪市では、放課後に大阪市がやっている
「いきいき活動」というのがあります。

学童とは違い、放課後学校内で無料で子供を預かってくれます。

昨日はその体験に行ってきました。

1日目は、お母さんが一緒について
いろんな事を教えて欲しいと言われたので
一緒にいました。

れんも、かなり不安げな様子。

お天気が良かったので
運動場で日向ぼっこをしようと先生が言い 
シートを敷いて下さいました。

でも、先生と2人でただ座ってるだけだったので

「なんか、つまんない」

と言い出しました。

そうこうしていると
違う先生が、スプーンやコップを持って来てくれて
お花見ごっこをしようという事になりました。

お花見ごっこをしていると
1人の男の子が興味深げにやってきました。

すると、女の子も5人寄ってきて

「何してるの?」

「お花見ごっこしてるねん」

と言ってそこでみんなでプリンやらケーキを作って遊んでいました。

さっきまで、私を探してばかりいたれんも
もう夢中になっていました。

そして、今度は5年生のおねえ様方がきて
れんに工夫させて、一緒に遊んでくれていました。

もう、いきいきの先生とではなく
子供同志でずっと遊んでいました。

多分、初めてのお友達だから
れんが珍しかったのもあるんだと思うけど
なんだかその光景がとっても嬉しかったです。

そして、安心しました。

やっぱ、子供は子供同志ですよね~

家に帰ってかられんは

「明日、いきいき何時まで?」

「3時まで」

「え~、5時にして!
   そしたら、お姉ちゃんといっぱい遊べるもん!」

だって。

れんの変わり様にびっくり!!

でも、よかったです。

取り敢えずひとあんしんかな。



初めてのお泊まり

2006年03月25日 | おともだち
昨日、なんとお友達の家に一人でお泊りしてきました。

この前、れんがお友達を呼んでから
れんのクラスで友達の家にお泊りするのが流行っています。

で、れんも昨日行ってきました。

なんと7人で!

はじめれんは泊まらないっと言ってたのですが
みんなと遊んでるうちに

「れんもみんなと泊まりたいけど
    お母さんいないんだったら・・・・」

と迷っていたら

1人の子が

「れん泊まらないの?
  れんも泊まって欲しい!」

違う子が

「私も、れん泊まって欲しい!」

また違う子が

「え~れん帰るの~
  れんに泊まって欲しいわ~」

と口々に言われ、

「やっぱり、れんも1人で泊まる!」と言い出しました。

すすすご~い!ほんとに~

と言う感じでした。

その子のお母さんも「うちはいいよ」

と言ってくれたのでそのまま泊めてもらうことに。

そして、布団を敷いてもらいみんなで寝ようとすると

「私、れんのとなりがいい!」

「私もれんのとなりに寝たい!」

とれんの隣が取り合いになりました。

なんと嬉しい出来事!!!

そして就寝。

すすすご~い!れんがお友達の家に泊まれるなんて・・・

その母に感謝です。

子供達はずっとれんと一緒にいてくれるから
れんのこと理解してくれてるけど
やっぱり親は少しちがう。

だけど、その母はれんのことちょっと不安げだったけど
1人で泊めてくれました。

ただただ、感謝です。

みんなと同じ経験させてくれて・・・

だ・け・ど

朝4時携帯電話がなり

「れん君帰るって泣いてるねん」

と電話がありお迎えに。

迎えに行くともう泣き止んで半分寝かかってたんだけど
その母も不安そうだったので
今回は連れて帰ることに。

でも、次は大丈夫かなって思っています。

親御さんが受け入れてくれればの話しだけど



私の嫌いな雨、れんの好きな雨

2006年03月23日 | 保育園の時
今日は、大阪は昼頃から雨でした。

私は、最近まで雨が降るととても憂鬱で
雨が大嫌いでした。

濡れて気持ち悪いし、れんを濡らさないように
重装備で出ないといけないし・・・

だけど、そんな私の気持ちに少し変化が。



   「あ~あ、お母さん雨の日は嫌やわ~」

   とつぶやいていると、

   れんが

   「れんはな、雨が好きやねん!」

   「なんで?」

   「だって、雨に濡れたら気持ちいいやん。
          それに、雨がふる音が好きやねん」

へえ~、そうなんだあ~

今までれんを濡らさないように必死だったのに・・・

れんは濡れると気持ちいいんやあ・・・

それに、雨の音かあ~

最近忙しくてそんな事、考えたこともないよな~

そう言えば小さい頃

わざと水溜りに入ってビショビショになって
遊んだよなぁ・・・



それと、私に雨の価値観を変えてくれた歌があります。

れんが保育園で歌っていた歌です。


    ぱらぱら落ちる雨よ雨よ

    ぱらぱらぱらと何故おちる

    乾いた土をやわらかにして

    きれいな花をさかすため


この歌を聴いてから
ああ雨もいいもんだなって・・・

みんなそれぞれ、何かしら
存在意義があるんだもんねって・・・


感動的な卒園式

2006年03月20日 | 保育園の時
土曜日はれんの卒園式でした。

れんの保育園は、隣にある教会で行われます。

赤い絨毯に、パイプオルガンの調べ。
この3年間の事を思うと
それだけで、涙がでそうでした。

子供達の入場

今年の卒園児には、6名の障害児がいます。

1人の重度のお子さんは車椅子での入場でしたが
子供達にそれぞれ自分がどう入場したいか
希望を聞き、その方法で入場してきました。

れんは、介助歩行で入場を希望し
担任の先生の介助歩行で入場してきました。

私の前にくると
「写真撮って!」と立ち止まり
「流石、れん君」と笑いを誘っていました。

なかでも、1番感動したのは
ずり這いで出てきたお友達。

自分のできる方法で
自分なりに一生懸命頑張っている姿に心を打たれました。

そして、その後は前に立って歌をうたい
思い出を一人一人発表しました。

その間、結構長い間、立ちっぱなしで

れんは練習の時
家に帰って来るといつも

「ずっと立ってるのしんどいねん。」

と言っていました。

そして、いつもしんどくなって途中で
練習が嫌になるようでした。

先生からも
  「れん君、練習嫌みたいであまり真剣に
         練習してくれないんです。」

と言われていました。

ところが、当日は最初から最後まで
頑張って立っていました。

れんは、この事を言ってたんだと初めて気付きました。

先生も
「今日はれん君、最後まで頑張ってくれました!」
と、れんを誉めてくれました。

でもその間、後ろでずっと支えていてくれた
担任の先生にも感謝でいっぱいです。


私は、式の間はそんなに泣かなかったけど
その後、お友達のお母さんと話していて

子供たちがれんの事を

「本当の友達」

っと思っていることを改めて聞き
   涙が止まりませんでした。

この保育園で、本当にいいお友達ができました。

先生方も

「れん君や、子供達から色んな事を学ばせていただきました」

と言ってくれました。

この3年間、私にとってもれんにとっても
すごくよい経験をさせてもらいました。

そして、その締めくくりとして
個々の子供を尊重した素晴らしい卒園式。

ここに居たすべての人が
何かを感じたんじゃないかな・・・



なんとびっくり!かなり進展しちゃいました。

2006年03月15日 | 入学前
このブログをお休みする前
教育委員会との話し合いに行く事を
校長先生に伝えに行ったことを書いたんですが
その後、すごいことが!!!

あの後、教育委員会に行き
れんの行く、小学校の対応を話して来ました。

そこで、なななんと
教育委員会の課長さんが直々に

「僕が、近日中に小学校の方に話しに行きます。
 僕が行ったからと言って、すぐに良くなるか
 どうかは分かりませんが
 校長と話して来ます。」と。

私は「うそ~」と思いましたが
まあ、取りあえず行って頂くことに。

そして、今日その結果が・・・

なななんと
養護学級を3クラスに増やし
介助員、嘱託職員を増やし
それでも手が足りない時は
校長、教頭も入り、

できる限り原学級に入れることに!

やっぱ、教育委員会の力ってすごいなあ。

私が6月から
ず~と、しんどい思いをして
あれやこれやとやって来た事を
教育委員会の人が1回行くだけで
こんなにも変わるものかと・・・

今できるんやったら
もっと、早くやって欲しかった。

学校側も、色んな手を尽くしてくれて
もし、それでもどうしてもダメだったら
こちらも納得できる。

だけど、最初から

「だめです、できません。」

「国語と算数は全員取り出し。」

「健常の子の学習補償ができないから
  ほかの障害の子の手の空いた時だけ原学級へ」

そんなんだから
全然納得できない!

れんは、障害児は邪魔者なのか!
って言いたくなる。


でも、取りあえずいい方向に進んでくれて
ホット一安心!

今週の土曜は

いよいよれんの卒園式。

これで、安心して迎えられます。

思い返せば3年前。
れんは、地域の保育園に入る前も

「知的障害の子はいいが
  肢体不自由の子は危ない。
   設備がない。」

と近所の保育園にことごとく断られ続け
園児募集締め切り2週間前に
やっと、区が違う今の保育に受け入れてもらう事ができました。

小学校もすったもんだ。

これから、何回こんなこと続くんだろう・・・

でも、その度にパワーアップする私です。

そして、その度に
沢山の応援してくれる方に出会え
いろんな方々の暖かさにふれることができます。

ありがたい気持ちでいっぱいになります。

もう、これ以上どうしていいのか分からず
主人にあたった事も・・・

とても、辛かったけどいい事も本当にありました。

この事をバネにこれからもれんと頑張っていきたいです。








お久しぶりで~す!

2006年03月11日 | Weblog
やっと、ネットが開通しました。

この2週間程で色んな事がありましたが
また、少しずつ書いていきますね。

火曜に引っ越して来て
まだ、段ボールだらけのこの家に
早速、れんの保育園のお友達が2人
お泊りにやってきました。

保育園から帰って、
4人で商店街へお買い物にいきました。

1人の子が

「れんの車椅子押したい!」と言ったので

押してもらう事にしました。

私は、少し離れて歩く事に。

3人は、何やらおしゃべりしながら楽しそうに歩いています。

そして、ドアがあると
もう1人の子がドアをあけ
車椅子が通るまで待っていてくれます。

その3人の微笑ましい光景

なんとも言えませんでした・・・

そして、ご飯を食べてお風呂に入りました。

その時の3人の楽しそうな顔!

「今日は、寝るの嫌や!」

の声を何とかなだめながら

寝かしました。

お泊りに来た2人のお友達は
友達の家に1人で泊まるのは初めてらしく
母たちも少し心配そうでしたが

とっても、楽しい夜を過ごすことができました。

3歳の時から同じ保育園に通ったお友達。

こんなにも分かり合えているのに
4月からは、みんな別々の小学校に・・・

子供達の成長が嬉しいような
寂しいような・・・

みんな離ればなれになるけど
この子たちが大きくなっても
れんと友達だったこと
忘れないでいて欲しい。

きっと、そのことが
どんなに素晴らしいことだったかってことに
気付いてくれると思うの。

私が、れんに教えられたように・・・