漢方医薬学を勉強して60年の翁の肩の凝らない漢方の話

漢方薬にまつわるあれこれを、気の向いた順に語っていきます。

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秋の味覚 栗

2019-10-29 13:16:30 | 薬食同源
 ◆庶民的な秋の味覚◆
  秋の味覚のうち、松茸は高根の花ですが、栗なら手が届きそうです。
美味しい栗金団を求めて中津川へ走る季節になりました。私の好きな栗菓子は干し柿の中に栗金団を詰めたものです。ちょいと贅沢でこの秋はまだ口に入っていません。
 クリ=ブナ科の落葉性高木で、日本と朝鮮半島に分布しています。6月頃黄白色の細長い花穂が垂れてきて開花すると独特の臭いがします。臭いだけで栗の木が在るのが判ります。花穂の基部の方にある雌花の総苞片が毬(いが)になって栗の実を包みます。
 実にはビタミンCやβカロチン、などのビタミン類、タンニン、カリウムなどが豊富です。
 ビタミン類は免疫機能を高め風邪などの感染症を予防し美肌を作るとされています。肌が乾燥しやすいこれからの季節に出て来る栗の実は実にタイミングが良い食べ物です。
 タンニンやカリウムは動脈硬化を予防し、高血圧症を改善します。
 乳腺炎や乳首の傷に生の実をすりつぶしてつけると良いと言われています。乾栗を粉にして水で練ってつけても良いようです。
 栗の葉にはタンニンが多く含まれていて、うるしカブレや、アセモ、アトピーの痒み止めに、煎じた液で洗います。
 樹皮や毬も葉と同じように痒み止めに使います。
 葉は成分の充実しいる夏の間に採取して陰干しにしておきます。
 毬の黒焼きをゴマ油でつけると毛はえ薬になります。髪が黒々と濃くなり、抜け毛も少なくなるそうです。
 空き缶のふたのあるものに毬を入れ、火の上に置き、黒土のように黒こげになったら降ろし、冷めてから粉にします。毬10個分の黒焼きにゴマ油180ccで練っておきます。1回に茶さじ1杯くらいづつ、1日2~3回地肌に擦り込むと良いそうです。
 熱病などで頭髪の抜けた人にも良いそうです。抗がん剤での抜け毛にも良いのかも。
 実の黒焼きはゴマ油で練って火傷の薬にしたり、馬の噛み傷に良いとされますが、噛まれる程馬の近くに寄る機会が無い私たちには無用かも知れません。
 それよりも、今から出回る美味しい栗のお菓子や栗ご飯で思いっきり賞味したいものです。勿論血糖値や体重に気を配りながらですが。
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暑気ばらい

2019-07-31 09:31:40 | 太田薬局からのお知らせ
★暑気払い★ 暑い夏を楽しく過ごすには
 高温注意報が出る夏になりました。
 日本の夏は高温多湿で中国の揚子江以南のような気候と言われています。山嵐瘴気の地と言われる地帯です。北京を中心とした漢族が攻め込んでも悪疫で苦労したようです。
山嵐=山に発生する悪い気 瘴気=湖沼地帯に発生する悪い気 これらが体に侵入していろいろ悪さをするそうです
 湿気、暑気、熱気などや、ノロウィルス、ジカ熱のウィルス、日本脳炎ウィルスなどがそれにあたるようです。
 湿気がからだの中に入り込むと、体の節々が痛むリウマチや、身体が浮腫んでだるくなったり、水分の調節が上手くいかない為の吐き下しを起こしたりします。暑気や熱気にやられるといわゆる熱中症になります。
 また暑気にやられて水を飲み過ぎると胃酸が薄まり食欲がなくなるばかりでなく感染症にやられやすいとも言われています。それでも水分の補給を怠ると筋肉の痙攣を起こし易くなり、熱中症を起こします。
 夏の日本に住んでいる以上この高温多湿による危険性は覚悟して如何にこれを避けるか?が大切です。
 いわゆる暑気払いです。
★梅干し=熱中症予防にミネラルの補給に、腸内の消毒、疲労回復に最適。
★きゅうり=体を冷やしてくれます。高血圧の予防に、
 夏になるときゅうりに箸を刺して塩水に漬けて売っている地方があります。
★トマト=抗酸化作用、血液サラサラの作用、動脈硬化の予防に。
★イチジク=整腸作用、消化促進の作用、二日酔いの予防に。咽喉の痛い夏風邪に効果があります。
★なす=火照った体を冷やします。暑気あたりでのぼせているときに。体を冷やす力が強いので秋以降妊娠を希望している若い女性には禁忌です。(秋ナスは嫁にくわすな)
★タマネギ=血液サラサラ、疲労回復に、暑気払いには万能薬といっても良い野菜です。
★オクラ=ムチンを含み肝臓や腎臓の働きを高め、消化や新陳代謝を促進してコレステロール値や血糖値の改善に効果があります。
★スイカ=夏の果物の中で一番利尿作用が強いといわれています。体の中の余分な水分を小便で排出してくれます。各種の浮腫に、熱中症予防にも効果的です。 
 以上暑気払いに役立つ食べ物です。この時期おいしくなり旬を迎えるものばかりです。自然の妙味を感じますね。体に入り込んで悪さをする湿気を小便に出すには、茯苓、白朮を中心にした漢方薬を使います。
 五苓散(17番)がその代表です。
 省エネを気にせずクーラーの活用も大切です。
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レンギョウ

2019-02-05 18:00:05 | 薬食同源
 ◆レンギョウ◆ 春から初夏の黄色い花!!
何故か春から初夏にかけて、タンポポ、ヤマブキ、レンギョウなど黄色い花が目につきます、間もなくクララも花をつけます。黄色い花がこの時期に多いのは何故でしょう?
 レンギョウは中国原産のモクセイ科
の落葉性の低木です。果実を連翹(れんぎょう)と言う生薬です。この生薬の名前がそのまま植物名になっています。
中国から渡来したことがわかります。
 花には雌しべの花柱の長いものと短いものがありますが、長いものどうしや短いものどうしでは受粉しないので、2種類を混植しないと実をつけません。
 果実を完熟直前に採取して一度蒸気を通してから乾燥させたものが生薬の連翹です。日本では生産が無くほとんど中国からの輸入品です。
 連翹には抗菌作用がありますので、化膿性疾患や皮膚病に使われる漢方薬に配合されています。
 防風通聖散、柴胡清肝湯、荊芥連翹湯、治頭瘡一方などです。体の表面にある毒を出す働きがあるようです。また単味の連翹3g位に熱湯を注いで服用すると、利尿、緩下剤、高血圧の予防に良いと言われています。
 岐阜あたりではもう花が終わっていますが、先日長野の善光寺にお参りしたときは花盛りでした、さすが信州の春は遅く満開の桜とレンギョウ、ヤマブキが一緒に見られました。 
 話は全く変わりますが、飯田の元善光寺で面白い文章を見かけましたので薬とは関係ないのですがご紹介します。
 高いつもりで低いのが教養、低いつもりで高いのが気位。深いつもりで浅いのが知識、浅いつもりで深いのが欲望。厚いつもりで薄いのが人情、薄いつもりで厚いのが面の皮。強いつもりで弱いのが根性、弱いつもりで強いのが自我。多いつもりで少ないのが分別、少ないつもりで多いのが無駄。
 以上つもり違いの十ヶ条。
なんとなく私の事を言われているようで、反省しています。
 これに誰かが次の文章を付け加えました。
「無いと言っているのに有るのが、放射能とセクハラ文書の改ざん、有ると言ってるけど無いのが我らの所得増加」
 誰かさんに連翹を飲ませて毒だししたいですね。

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秋ばて

2018-09-24 11:21:36 | 健康たより
◆秋バテ?◆ 夏の疲れが残っていませんか?
 今年の夏の暑さは高い湿度もあって、多くの人にダメージを与えています。涼しい秋になったのに体調不良の原因になっています。
 温度が高いと、自律神経は血管を広げて、汗を出し体温を下げようとします。湿度が高いとこの汗をかく機能に無理が生じます。また冷やし過ぎている冷房室では、自律神経は、血管を収縮して体温が逃げないように働きます。冷房の効いた部屋から猛暑の戸外へ出たり入ったりすることにより、自律神経はフル活動を余儀なくされます。秋になって涼しくなると、熱が逃げないように血管を収縮させる必要が出てきます。
 このとき夏に酷使された自律神経がうまく働かなくなってくると秋バテが起きます。
 また胃腸の働きもこの自律神経の支配お受けています。せっかく食欲の秋になっても胃腸の働きが低下して秋バテの原因になります。
 美味しいものが沢山出てきます。自律神経を修復して秋バテを克服して、天高く馬肥える秋を満喫しましょう。
 あなたの自律神経は大丈夫?チェックしましょう。
□めまいやたちくらみをよくおこす。
□動悸がしたり、息が苦しくなったりすることがある。
□冬でないのに手足が冷える。
□胃痛や胸やけがよくある。
□よく下痢や便秘をする。
□顔や手足に汗をかく。
□朝の目覚めが悪い。
□イライラしやすい。
□人間関係で困ったことがある。
  4個以上ある人は要注意です。
自律神経を修復するには、興奮しやすくなっている交感神経を静めて、副交感神経を奮い立たせて、気持ちをリラックスするようにしましょう。
 そのためには腹式呼吸で吐く息を長くして吐ききると自然と吸う息が入ってきます。これをできれば1日に5分位続けると良いでしょう。ただしやり過ぎるとめまいを起こすことが有りますので要注意です。
 前にも書いたように適度な運動もお勧めです。1時間に2分間だけ体を動かすと、死亡リスクが33%も低下するという研究成果もあるようです。
 空いた時間を利用して歩いたり、足踏みしたりしてこまめに体を動かしてください。
 運動の他にも
◆ゆったりした音楽を聴く。
◆時々背伸びをして深呼吸をする。この場合でも肺の
中の空気を全部吐ききるようにしてください。
◆38℃位のぬるま湯にのんびり浸かる。半身浴もお
勧めです。
自律神経を修復して、色々な秋を満喫してください。
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風邪ひいた。

2017-11-25 17:56:08 | 日記
先日のお婆さん達の会話「風邪引くとあかんで、蓋しっかり閉めとかな」と液状糊の蓋を閉めていました。
 お婆さんと云っても私と同じ80年代ですが。湿布も、膏薬も、マッチも昔は風邪を引いていましたね。保管の仕方が悪く効果が無くなると風邪ひいてまったと破棄していました。
 翻って10代の孫たちの会話「チョーカッケ―、マジデ、アケオメ」世代間格差は大きいですね。会話が成り立たない筈です。
 全国的に通じると思っていた言葉が岐阜だけでしか通じないと判ってショックを受けたことが多々あります。
 机などの角の事をあなたはなんと言いますか。「スミッコ」「ハシ・ハッシコ」「ハジ・ハジッコ」「クロ」まだ有りそうですが、私は「クロ」です。これも大阪では通じなかった言葉です。
 机を動かす時「そっちかわつって」も通じませんでした。何気なく使う「たわけらしい」も大阪では激怒されました。大阪の「あほらしい」と同じニュアンスですけどね。「アホ」「バカ」「タワケ」は地域によって感じ方が違うことが岐阜を出て初めて知りました。
 岐阜の年寄りたちが使っていた方言の数々です。判りますでしょうか?
 「かがはゆい」「ヤットカメ」「アライマワシ」「メンボ」「クロニエ」「身体がエライ」「胸がズツナイ」
「~ナモ」「~シテチョウ、エカ」等々。
 「かがはゆい」顔が映ゆい→まぶしい。
 「ヤットカメ」八十日目→久し振り。人の噂も75日より少し長いのが微妙ですね。
 「アライマワシ」洗い回し→食事のあと食器などを洗って片付けること、マワシは根回しの意味か、相撲のマワシか判りませんが準備をすることです。
「早よマワシしや~」は早く「準備しなさい」の意味ですが、岐阜に住む孫たちにも通じなくなりました、
「メンボ」眼瞼炎、ものもらいのことです。
「クロニエ」皮下出血で青黒くなることです。
「エライ、エラカッタ」疲れる、疲れた、
「ズツナイ」胸苦しい、胸がザワザワする、不安になって胸が落ち着かないなどの意味があるようですが標準語では適当な言葉がありません。
「~ナモ」所謂接尾語です。「アノナモ」「ホンデナモ」と使います。ね~、な~、位の意味だそうです。
私は南無阿弥陀仏の南無から来たと思いたいのですが無理ですか?
「~エカ」~してちょうだいエカ、頼みごとを強調する意味です。「良いですか」を軽い意味でつけます。
他の地域の人には命令形に聞こえるようです。
満州で生まれ、神奈川で育った私の連れ合いは、何であの人に命令されないかんのと、怒っていました。
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