漢方医薬学を勉強して60年の翁の肩の凝らない漢方の話

漢方薬にまつわるあれこれを、気の向いた順に語っていきます。

秋ばて

2018-09-24 11:21:36 | 健康たより
◆秋バテ?◆ 夏の疲れが残っていませんか?
 今年の夏の暑さは高い湿度もあって、多くの人にダメージを与えています。涼しい秋になったのに体調不良の原因になっています。
 温度が高いと、自律神経は血管を広げて、汗を出し体温を下げようとします。湿度が高いとこの汗をかく機能に無理が生じます。また冷やし過ぎている冷房室では、自律神経は、血管を収縮して体温が逃げないように働きます。冷房の効いた部屋から猛暑の戸外へ出たり入ったりすることにより、自律神経はフル活動を余儀なくされます。秋になって涼しくなると、熱が逃げないように血管を収縮させる必要が出てきます。
 このとき夏に酷使された自律神経がうまく働かなくなってくると秋バテが起きます。
 また胃腸の働きもこの自律神経の支配お受けています。せっかく食欲の秋になっても胃腸の働きが低下して秋バテの原因になります。
 美味しいものが沢山出てきます。自律神経を修復して秋バテを克服して、天高く馬肥える秋を満喫しましょう。
 あなたの自律神経は大丈夫?チェックしましょう。
□めまいやたちくらみをよくおこす。
□動悸がしたり、息が苦しくなったりすることがある。
□冬でないのに手足が冷える。
□胃痛や胸やけがよくある。
□よく下痢や便秘をする。
□顔や手足に汗をかく。
□朝の目覚めが悪い。
□イライラしやすい。
□人間関係で困ったことがある。
  4個以上ある人は要注意です。
自律神経を修復するには、興奮しやすくなっている交感神経を静めて、副交感神経を奮い立たせて、気持ちをリラックスするようにしましょう。
 そのためには腹式呼吸で吐く息を長くして吐ききると自然と吸う息が入ってきます。これをできれば1日に5分位続けると良いでしょう。ただしやり過ぎるとめまいを起こすことが有りますので要注意です。
 前にも書いたように適度な運動もお勧めです。1時間に2分間だけ体を動かすと、死亡リスクが33%も低下するという研究成果もあるようです。
 空いた時間を利用して歩いたり、足踏みしたりしてこまめに体を動かしてください。
 運動の他にも
◆ゆったりした音楽を聴く。
◆時々背伸びをして深呼吸をする。この場合でも肺の
中の空気を全部吐ききるようにしてください。
◆38℃位のぬるま湯にのんびり浸かる。半身浴もお
勧めです。
自律神経を修復して、色々な秋を満喫してください。
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風邪ひいた。

2017-11-25 17:56:08 | 日記
先日のお婆さん達の会話「風邪引くとあかんで、蓋しっかり閉めとかな」と液状糊の蓋を閉めていました。
 お婆さんと云っても私と同じ80年代ですが。湿布も、膏薬も、マッチも昔は風邪を引いていましたね。保管の仕方が悪く効果が無くなると風邪ひいてまったと破棄していました。
 翻って10代の孫たちの会話「チョーカッケ―、マジデ、アケオメ」世代間格差は大きいですね。会話が成り立たない筈です。
 全国的に通じると思っていた言葉が岐阜だけでしか通じないと判ってショックを受けたことが多々あります。
 机などの角の事をあなたはなんと言いますか。「スミッコ」「ハシ・ハッシコ」「ハジ・ハジッコ」「クロ」まだ有りそうですが、私は「クロ」です。これも大阪では通じなかった言葉です。
 机を動かす時「そっちかわつって」も通じませんでした。何気なく使う「たわけらしい」も大阪では激怒されました。大阪の「あほらしい」と同じニュアンスですけどね。「アホ」「バカ」「タワケ」は地域によって感じ方が違うことが岐阜を出て初めて知りました。
 岐阜の年寄りたちが使っていた方言の数々です。判りますでしょうか?
 「かがはゆい」「ヤットカメ」「アライマワシ」「メンボ」「クロニエ」「身体がエライ」「胸がズツナイ」
「~ナモ」「~シテチョウ、エカ」等々。
 「かがはゆい」顔が映ゆい→まぶしい。
 「ヤットカメ」八十日目→久し振り。人の噂も75日より少し長いのが微妙ですね。
 「アライマワシ」洗い回し→食事のあと食器などを洗って片付けること、マワシは根回しの意味か、相撲のマワシか判りませんが準備をすることです。
「早よマワシしや~」は早く「準備しなさい」の意味ですが、岐阜に住む孫たちにも通じなくなりました、
「メンボ」眼瞼炎、ものもらいのことです。
「クロニエ」皮下出血で青黒くなることです。
「エライ、エラカッタ」疲れる、疲れた、
「ズツナイ」胸苦しい、胸がザワザワする、不安になって胸が落ち着かないなどの意味があるようですが標準語では適当な言葉がありません。
「~ナモ」所謂接尾語です。「アノナモ」「ホンデナモ」と使います。ね~、な~、位の意味だそうです。
私は南無阿弥陀仏の南無から来たと思いたいのですが無理ですか?
「~エカ」~してちょうだいエカ、頼みごとを強調する意味です。「良いですか」を軽い意味でつけます。
他の地域の人には命令形に聞こえるようです。
満州で生まれ、神奈川で育った私の連れ合いは、何であの人に命令されないかんのと、怒っていました。
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岐阜薬科大学での講義の試験

2017-02-01 19:04:02 | 日記
岐阜薬科大学の漢方学の講義を受け持っています。講義をした以上評価が必要で、試験をしました。
試験本題は次に載せます参考まで。

Ⅰ次の文章は葛根湯についての記述である。( )内の番号は何が適当か、下の語彙群から選んで記号を解答欄に記入してください。下記の処方構成表やテキストの記述を参考にしてください。
 葛根湯は(①)と(②)の薬味の組み合わせで(③)に対応し、血に働く(④)や(⑤)も配合されている薬方である。
 風邪などの熱性病では、悪寒、発熱、頭痛、汗が出にくいなどの(③)に血証である(⑥)を伴う。また血滞に熱が加わる(⑦)では充血による発赤、灼熱感、疼痛が強く、排膿しにくい状態に応用する。
 また(⑥)は太陽膀胱経に(⑧)の邪が入り込んで(⑨)(⑩)の流れが滞る結果起こると考えられる。
A麻黄 B半夏 C生姜 D桂枝 E葛根 F芍薬 G黄芩 H表実熱 I裏熱 J頭痛
K項背強 L胸痛 M化膿症 N湿疹 O下痢 P風寒 Q湿 R気 S水 T血 
①(  )②(  )③(  )④(  )⑤(  )⑥(  )⑦(  )⑧(  )
⑨(  )⑩(  )

Ⅱ次の様な病人に対してどんな薬方が適当か、処方名及び選定理由を書きなさい。
        26才   女性
主 訴:月経不順、3年前くらい出血が続いた。1年前出産後月経が無い、低温期のみ。
望 診:舌無苔。
症 状:のぼせやすい、汗がやや多い、食思良好、大便1日1行、小便1日4~5行、肩凝り、冷えはない、皮下出血を起こし易い、月経前に腹痛、周期はまちまちだった。脉 沈。

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ボケ防止のための回想法

2016-11-24 19:59:18 | 健康たより
 ◆回想法◆ 認知症予防に
 認知症の人が子供のころにやった、お手玉、独楽回し、メンコ、ベーゴマなどをやったり、子供のころの出来事を回想したりすると、脳が活性化して認知症が改善されたり、予防が出来るとの情報があります。
 私もそろそろ危ないので、この回想法に取り組んでみたいと思います。
 12月になると、明治生まれの親父が正月の飾りつけをしながら調子外れで「お正月さんござった、つよ(杖)のさきに味噌つけてねぶりねぶりござった、何処までござった、広江の橋までござった。」と歌っていたのを思い出します。
「お正月の神様が、杖の頭に味噌を付けて、舐めながらおいでになった、何処までおいでになった、広江の橋までおいでになった。」の意味です。もうすぐ橋を渡って町内に来てくれると、正月の神様を待っている歌です。
 広江の橋は町内の端の場所です、神様は歩いて地域の入り口から町内に入ってきたようです。
 そう云えば、厄病神も部落や地域のはずれから入ってくるようです。村のはずれにはお地蔵さんが立っていて、村を守ってくれているのはそのためかな?
 
 私の子供のころには、町内のはずれの辻々に、桟俵にご幣、赤飯、お神酒を載せて置いてありました。
犬が喜んで食べていました。親父に聞くと「疱瘡の神様がやって来て、それを食べたり飲んだりしてもらっている間に川に流して去って貰うんや」とのことでした。赤ちゃんが生まれるとそこの家の人が置いていたようです。
今でも藁で作った獅子頭を村のはずれや、家々の玄関に置いて厄病神が入って来るのを防いでいる村落があるとTVで見ました。
どうも藁は人の世界と神様や異界のものとを仲介する力があると考えていたようです。しめ縄、輪飾り、などもその延長ですね、正月の神様が玄関から入って貰いたいとの願いですね。

註 桟俵(さんだわら)
米俵(大黒様が乗っているやつです)の両端にあてる藁で編んだ円い蓋の事です。
神餞(お供え)の台盤としたり、疱瘡の神や、流し雛をのせて川に流したりまた胞衣(えな、胎盤)のせて埋めるなど、人と、神や異界のもととの交わりの道具として様々に用いられた。
最近はお米が俵に入っていないので桟俵を見たことのある人は少ないようです。
昭和23年頃はまだありました。子供のころボーイスカウトのキャンプで座布団代わりに支給されていました。
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適当な運動とは

2016-10-17 09:24:40 | 健康たより
◆歩いて病気予防◆ (適度な運動とは?)
運動不足は健康に良くないことは、ご承知のとおりですが!
 お医者さんから「適当な運動をしましょう」言われたことはないですか?では適当な運動とはどの程度でしょうか?
 奈良県が取り組んでいる「お出かけ健康法」が一つの目安になります。これによると、1日8,000歩、うち」中強度の運動20分を含むことを目標にしています。
 中強度の運動とは、高齢者の場合。何とか会話のできる早歩きや草むしり、自転車こぎなどが該当するそうです。
 また東京都健康長寿医療センター研究所の調査によると。1日4千歩、うち中強度の運動を5分以上していたグループでは、それより少ないグループに比べて「うつ病」の発症率は10分の1以下だったそうです。
 同様の結果が、
▽認知症・脳卒中は5千歩、中強度7分30秒。
▽心疾患は同じく5千歩、中強度7分30秒。
▽糖尿病・脂質異常症は8千歩、中強度20分。
▽骨粗鬆症は7千歩、中強度15分。
▽肺・大腸などの癌は同じく7千歩、中強度15分。
 それぞれの運動量が各疾患の予防につながる目安だそうです。
 ただし運動のし過ぎは疲労が溜まったり、足腰を痛めたりするので要注意です。
 また過度の運動で免疫力が低下する傾向があるという研究発表もあります。
 高齢者の場合、1日8千歩以上のグループより、6千歩~8千歩のグループの方が免疫力が高いという研究結果もあります。運動量が非常に多いアスリートが風邪をひきやすいといわれています。
 厚労省のまとめた「健康づくりの身体活動基準」によれば、65才以上は「どんな動きでも良いので、身体活動を毎日40分」18~64才では「歩行または同等以上を毎日60分、息が弾み汗をかく程度の運動を1週間で計60分」が望ましいとしている。
 結局1日7千歩が健康維持の目安になるようです。
高齢者のほとんどが運動不足です、健康づくりのために活動量を増やしても過度にならないようです。暖かくなってきました。ほどほどの運動を楽しみましょう。
 以上の数字はあくまで統計上の数字です。結局のところ、次の日に疲れが残らない程度を目安に楽しく体を動かしましょう。
 
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