この日が来ることを、ずっと、信じていました。
昨夜、ニュースで知り、静かに祝いました。
おめでとう&ありがとう!ミスター・ファイターズ!
幸雄さん、これもひとつの、通過点ですよね!
しかし・・・こんな日に、負けないでよ(苦笑)
<サンケイスポーツより>
『(パ・リーグ、日本ハム6-11楽天、12回戦、日本ハム7勝5敗、17日、東京ドーム)日本ハムの田中幸雄内野手(39)は17日、楽天12回戦(東京ドーム)の四回に右前打を放ち、史上35人目の通算2000安打を達成した。初安打は86年6月10日の南海戦で井上から。39歳5カ月での到達は6番目の高齢到達で、通算2205試合目での達成も大島康徳(日本ハム、2290試合)に次いで遅かった。
予告通りの「きれいなヒット」で決めた。四回一死一塁、田中幸の打球はライナーで右前へ。実働22年。史上もっとも長く苦しんだ2000安打達成。スタンドもベンチも総立ちとなった極上のひとときを、“ミスターファイターズ”は慣れ親しんだかつての本拠地・東京ドームの一塁塁上でかみしめた。
「やっと打つことができました。こみ上げてくるものを抑えるのに必死でした」
試合終了後は1万9000人からの「ユキオコール」。スタンドに向かって深々と頭を下げた。
「(記録を)意識しだした」という1900安打を超えてから、3年以上の歳月が流れた。肩、ひじ、ひざなど故障続きの体は言うことを聞かなくなっていた。特に97年に手術した右ひじの痛みは深刻。術後もバットが思うように振れず「あきらめていた部分があった」という。痛み止めの注射や、電気治療など効くと助言されたものはすべて試したが、期待した効果は得られなかった。
何度も折れそうになった心を支えてくれたのが最愛の妻の存在。「外ではあまり言わない」というため込んだ愚痴のはけ口は、いつも千恵子さんだった。勢いに任せて言葉をぶつけることもあったが「好きにすればいいんじゃない? いいんだよ辞めて」。いつも優しい笑みで返してくれた。
結婚2年目。子供がいないふたりはオスとメスのヨークシャーテリアを2匹飼いはじめた。遠征の多いだんなを持つ身でもあり千恵子さんは愛情を持って接したが、一昨年に2匹そろって他界した。常に笑顔で不満を受け止めてくれていた妻が、初めて見せた憔悴(しょうすい)の色。励ます立場にまわったとき、苦しんでいたのは自分だけではなかったことを知った。この日を境に、田中幸はどんなに苦境に立たされても不満を漏らすことがなくなった。二人で支え合いながら積み上げてきた軌跡。涙を流す千恵子さんの姿に、これまでの苦労が並大抵ではなかったことが凝縮されていた。
3、4打席目も安打を放ち、05年6月以来の猛打賞も記録。「同級生が現役にいますから、最後にユニホームを脱ぎたい」。田中幸の挑戦にはまだ続きがある。』