
白にかこまれた自分の姿を
どうやって知ろうか
どこに映してみようか

あたたかなそらのいろが
すこしずつたまってゆく
やがていっぱいになれば

赤くなくても実
人はたべなくても実
木は子をふやすため
鳥は腹をみたすため

かねのねも
やわらかくなり
ぬくしいろに

とうさんかあさんから
はなれたぼくに
あっためてあげるよって
どこかからきこえてくる
そうだねぼくのしたには
たくさんのきょうだいたち
こんどはぼくらが
とうさんやかあさんを
あたためてあげるばんだね

いざなってくれるのは
みのりしものだけではなく
いにしえより
そこにいきづいているものも

こころ
あつく
しかし
さめて
いのる
きみと
ともの
あした