空風道中

莉文(Ribun)

一生つづく

2010-01-18 03:05:32 | 空間
「節目の15年と言われるけれど私には一生つづく」
阪神・淡路大震災から15年。被災者のぐさりと重くつきささる言葉。

15年前、その日の朝テレビをつけると辺り一面焼け野が原みたいな信じられん映像が飛び込んできた。
いったい何が起こったのか、ただその時は呆然となったことを思い出す。

昨日は神戸の今の人々を追った特集番組を見ていた。
街は変わって行っても、人の心はそう容易く変えられない。
一生そのことをかかえながら、背負いながら生きて行かねばならない。
語りつくせぬ思いがこの先もつづくのだろう。
それでも同じ痛みを知る仲間や家族と語り合うことで、震災に向き合い
気持ちが少しづつでも前へと歩き出した人もいる。
15年の月日が経っても、日々もがき、苦しみ耐えながら生きている人がたくさんいることを知った。

いまを生きねばと切に思った。










三日月麺麭

2010-01-05 03:34:33 | 異空間
新しい年が明けました。おめでとうございます。

昨日はしぶんぎ座流星群(うしかい座とりゅう座の境界付近に出現)のピークだったらしい。
つい今しがた知る。
ここ最近、立て続けに流星群が地球に接近する。
昨年も何度かチャンスがあったにもかかわらず、
早起きが出来ず見逃してしまったことあり。
しかし先月のふたご座流星群はとてもラッキーであった。
なんせ真冬である。外でずーとねっころがって観るわけにも寒いなこりゃと思っていたところ、
観た。
あれ?と思ったらスッと消えた。
普通に夜道を歩きながらちょうど頭上に瞬くふたご座と三ツ星オリオン座の間を見上げたらのことであった。
こんな偶然のタイミングってあるのだ。
しかし、あまりに瞬く間の出来事であったので、あれは自分の願望が幻覚として現れたのやもしれん。
流れ星というものはまばたきとともに消え去るので、とても夢見るこころもちになる。

後にも先にもその日はこの流れ星ひとつ、だった。。。


そんな素敵な夜を体験した後、私の頭のなかにあるひとつの物語が浮かんだ。
昔に読み、今もときどき読みかえす『綺羅星波止場』(長野まゆみ・著/河出文庫)というお話。
そのはなしの中に、三日月麺麭というおいしそうなパンが登場する。
このとても幻想的な名に惹かれ、実はつい最近までそれがクロワッサンをさすとは思いつかなかったのである。
いや、うすうす三日月形のパンといえばクロワッサンを連想るすなーと思ってはいたのだが。。。
まあ、クロワッサンを逆に調べたらすぐ判明したのであった。
つまりクロワッサンとはフランス語で三日月という意味であるそうだ。
それを知ってからしばらくパン屋に行っては、
これが三日月麺麭であったかとしばし感慨深げに見入るのであった。