空風道中

莉文(Ribun)

dash 🏃‍♂️ ダッシュ!

2018-05-21 00:22:35 | 空間



「ちゃんと右側通行ってかいてあんだろぉ、よお」
と、通路の壁の標示を指しながら一方的に50代半ばくらいの男性が、30代前半くらいの男性の胸ぐらを摑み、
壁にその男性の身体をジリジリと押し付け、執拗に同じセリフを繰り返し、詰め寄っている。
2018年5月○△日夕刻、新宿三丁目駅の地下鉄丸ノ内線ホームと副都心線ホームの連絡通路の階段付近でトラブル勃発。
私が丸ノ内線ホームから副都心線ホームへと、連絡通路の階段を降りる直前の目の前で始まった突然の出来事だった。
平日ラッシュが始まろうとする時間帯で既に混雑している中、人の流れに乗ってしまっているので、体がそのまま流れに流されていく。
それでも、背後から先ほどの詰め寄る男性の声がしつこく響きわたる。
こんなとき、格闘技の心得があれば、格好良く、君やめたまえ。と2人の間にスッと割って入り、そいつの腕を摑み止めるのだが…
(相手にこいつデキると思わせる感じで、あくまで相手に威圧感を与え止める方法で)いや、へんな妄想はやめ。
こんなときは、自分自身に危害が及ばないためにも、駅員を速やかに呼ぶのが妥当だ。
多くの人はちょっとだけ驚き、そのまま黙視してその場から立ち去る。それが自分も巻き込まれないための一番の安全策だと言わんばかりに。
それか、なんとも感じないかだ。
自分はこういうときにぞわぞわしてしまい、駅員さーんと心の中で呼びながら一旦階段を降りきり、副都心線ホームで辺りを見回す。
が、都合よく駅員がいない。しゃーない、Uターンして元来た階段の隣にあるエスカレーターを駆け上がった。
横目で先ほどのトラブル現場を通り過ぎる。男性の声がますますエスカレートしている。
こいつはマズイ!丸ノ内線ホームの階段を急いで駆け上がり、改札の駅員めがけダッシュ!突進した。
駅員さーん‼︎既に駅員のそばにいる1人の客が一報を告げているようで、駅員が電話の受話器を手にしていた。
それでも駆け出し駆け上がって息が切れている中、言わずにいられなく
「下でトラブってます‼︎早く止めないとマズイ!」
駅員は
「わかったわかった」
こちとらそんなの日常茶飯事よ、といったふうな少々うんざりげな表情を浮かべ、電話でスタッフに知らせている様子だった。
私の役目は終わった。
少し、ホットし元来た道を戻ろうとした。すると、先ほどの駅員とのやり取りを見ていた人が声をかけてきた。
「告げてくれたの、ありがとう」
お礼を言われる筋合いはないが、
「かなりヤバイっすよね」
とだけ一言ことばを交わし、階段を降りた。

こんだけの人がいて駅員に通報する人(しようとした人)は、ほんのわずかだが、いた。
いや、みんな軽く見過ぎだと思う。
昔、山手線池袋駅ホームで、一方的に見知らぬ男性に殴られ、ホームに後頭部を打って倒れた大学生が死んだ事件がある。
犯人は未だ捕まっていない。沢山周りに人がいたというのに。
そんなことを瞬時に思い出した。

先ほどのトラブル現場には、もう2人の姿はなかった。
駅員が駆けつけて止めたのか、誰か救世主の強者が現れたかのどちらかだ。
おそらく、もう大丈夫と思おう。
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再開

2017-03-12 22:26:51 | 空間

みなさまこんにちは。たいへんご無沙汰しています。
昨年、なんだかんだで沖縄の離島から本拠地に戻って参りました。
自然がいっぱいのイラストを届けるなんて、いったい誰が言ったんでしょうね(^_^;)
まぁ、行ってみていろいろありました。いいも悪いも今となってはいい思い出です。
今までしたこともない体験や、感じたこともない思いだったり、出会いだったり。
知らないことだらけでしたが、精神的にも鍛えられたと思います。
今は、なんだか第二のふるさとのように大切に自分の中にあります。
またいつか訪ねてみたいと思ってます。

しばらく、イラストの方もご無沙汰していたのですが、そろそろまた再開したいと思ってます。
そこで最近、本腰入れてインスタグラムを始めました。
とは言えども、マイペースには変わりはありませんが
rftp_33がユーザーネームになります。
インスタやってる方がいましたら、是非フォローをよろしくお願いします。
インスタでは、ブログよりもっと気軽にイラストやスケッチをメインにアップしていこうと思います。
なので、断然ブログ更新よりインスタのアップ率が高くなるでしょう。
普通に観るだけも出来るので、チェックしてみてください。

※スケッチは後からUPしたものです。
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小さな島

2015-12-30 22:59:54 | 空間


昼下がり、ヤドカリがせっせと歩いていく。
冬にもかかわらずエメラルドグリーンの海を眺めながら
人からいただいたハンバーガーをほおばる。
さっきまでの曇り空があけ晴天だ。
その日の気温25℃。年末だというのになんとおそろしや。

日本のほぼ南西の端に位置するこの島に来て早10カ月が経つ。
ときおり年輩の方の間で取り交わす外国語のような方言は、
遠い昔の日本語が語源となって伝わる言葉だとか、と島人は言う。
なかなか方言を覚えようにも覚えられないので、日常の中でよく使う言葉をと、
食前には「くわっちーさびら」、食後には「くわっちーさびたん」と呪文のように唱える。

まるで切り絵のような羽を持つリュウキュウアサギマダラが6羽くらい花に群がる。
アゲハ蝶の羽に似ている模様なのだが、名前のごとくほんのり浅黄色がかり美しい。
「ほんとに今年は異常よ。」と島人のひとりが言った。
温暖化の波はさらにここから南下した所にある
南の島フィジーを侵食しているとのニュースを最近耳にした。

小さな島の天候は一日の中でもコロコロ変化する。
同じ島なのにかたぶい(局地的な雨)が起こる。
冬は曇りがちで強風が吹くため、気温が16℃位でも東京の10℃位の寒さに感じる。
例年、寒くても10℃はあまり切らないらしい。
が、ここ数日は25℃の夏日となったり、おかしくなっている。半袖で過ごす冬は初めてだ。


しかし、この島に来てとても珍しい動物に出会う機会にも恵まれた。
最近、とある浜にグラスボートに乗って行く途中、ボートの足元のガラスごしから、
太古からの変わらぬ姿で悠々と泳いでいる1匹のウミガメを発見した。
自分から海に潜ったりはしないものだから、野生のウミガメに会うのは初めてだ。
人気のないその浜で産卵するため、よくウミガメが見られるそうだ。

5月頃にさかのぼれば、「ヒュ~~ロロロロロ・・・」(文字化するのが難しい。。)と、
良く響きわたる不思議な鳥の鳴き声を頻繁に耳にした。人に聞くとアカショウビンという鳥だという。
運よくその声の主の姿を目にすることができた。地元の人でもなかなか見ないという。
カワセミの一種でくちばしが長く、全身が赤い。
そういえば奄美大島の自然を描いて有名な田中一村の絵にも登場するあの赤い鳥だ。
森林に生息し、日本には初夏、渡来する渡り鳥だそうだ。


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黄色い本でました

2015-05-30 01:09:14 | 空間


みなさんこんにちは。

ものすごーくご無沙汰してます。

もう、ブログ更新しないの?と、思ってらっしゃった方、待っていてくださった方、本当にすみません!

じつは最近、自然の多い田舎に引っ越ししまして、いまは海と山に囲まれちょっと新鮮な気持ちで
日々を過ごしてます。
今後、ここでアップするイラストも自然を題材にしたものが多くなりそうです。

えーと、そんなこんなで久しぶりに本のイラストの仕事をしました。
『治安はいいのにチカンが多いって、どういうこと?』(異文化コミュニケーション研究所/バジリコ出版)という本です。
黄色いインパクトのある本なので、大きめの書店に行けば
きっと視覚的にはみつけやすいかと思います。表紙、挿絵のイラストを担当しました。
本の特に中身のデザインはいい感じにしてもらいました。
関心のある方は実物を手に取ってパラっと見ていただけたらと思います。

これは、外国人から見た日本のへんなところを83テーマにして紹介している本です。
自動販売機から平和を読み解くなんて想像も出来なかったし、
無宗教観が強い日本を理想的と思われたり、なるほどね~と思わせることがいっぱいです。
まだ日本に来て間もない外国の方相手に日本語を教えている先生なんかに、
この本を手に取っていただいて、教材のネタなんかに使っていただけたらな~
と、勝手に思う次第です。



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最近うきうきしたこと

2014-11-30 08:25:39 | 空間
講談社の赤毛のアンシリーズ1巻に当たる『赤毛のアン』を1ヶ月かけてやっと読み終わる。朝ドラの影響で、長いこと書棚に眠っていたその本を何十年ぶりかに取り出した。スローペースではあっても、1日1日たった数ページを読むひとときはとても幸福に満たされていた。
幼い頃は、翻訳家が誰かなんて気にもとめなかった。しかし今回もさほどそのことを意識せず、するするとアンの世界に入って行けた。

この本を村岡花子さんが戦時中に命懸けで翻訳したことをドラマで知ったが、そんな暗く重たい影はみじんも感じられないアンの日々の生活が生き生きと描かれている。作者の表現や物語の意図を読者にわかりやすくズレなく届けるということがいかに大変なことかを村岡花子さんの翻訳を通じて考えさせられもした。そして、この本の成功は、何と言っても主人公アンの魅力が存分に伝わってくることではないだろうか。

それからこの本に花をそえるのは、鈴木義治さんの装丁・装画である。
この方の描いた絵本『あかいぼうし』を幼少時代よく読み聞かせてもらったもので、とにかく大好きなのだが、アンの世界もまた清々しくとんでもなく素敵に表現されているのだ。残念なことに、現在このアンシリーズは絶版で、中古で手に入れるしかないが、幸いにも近所の図書館に全10巻が蔵所されているので、気長に残りの9冊も読んでみようかと思う。ところで最近、講談社から『赤毛のアンの名言集』という本が出た。これはタイトル通りの内容で、名言に対して英語の原文つきなのだが、ちょっとした鈴木義治さんの画集風にもなっていて、ひさびさにうきうきしたのであった。




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