早いものでこのブログをスタートしてから一年が経ちました。
毎回更新が遅く呆れられている方もいるかとは想いますが、
これからも皆様よろしくお願いいたします。
三浦しをんさんの小説『まほろ駅前多田便利軒』(文春文庫)。
しをんさんの本を読むのは初めてのことだ。
書店のポップの「楽しいよ」というコピーに乗せられつい手に取ってしまった。
読み終わるまで私も一緒になっていつの間にやら一生懸命走っていた。
便利屋を営む多田のところへ高校時代の同級生、行天がころがりこんできて
ただの便利屋が何故かふたりになるとこのうえなくやっかいな事件へと
次々に巻き込まれて行ってしまう。
人間味いっぱいだ。
ふたりにはずっしりと抱えているものがある。
彼らが色々な人々との出会いにぶつかることで自身と向き合い
格闘しながらちょっとづつ自分なりの答えを探して行く過程に
考えさせられつつもほっこりとした気持ちにさせられる。
生きていれば完全に失うものがある。
だがしかし、人と出会い関わることで己をみつめ、
また湧きあがる想いが生まれる。
そこから再びさまざまな形をつくっていくことは出来るのだと。
そして、生きることは人と繋がりをもつことで、
複雑難航でより面白いのだと想う。
この先も決してゆるやかではないであろう道のりを
ふたりは形を変えながら訪れる幸福を信じて
少しづつ進んで行く。
走れ便利屋!
今日も軽トラックに乗って何かに向かってひた走る
愛すべき苦悩の主人公多田と行天の姿が浮かぶ。
毎回更新が遅く呆れられている方もいるかとは想いますが、
これからも皆様よろしくお願いいたします。
三浦しをんさんの小説『まほろ駅前多田便利軒』(文春文庫)。
しをんさんの本を読むのは初めてのことだ。
書店のポップの「楽しいよ」というコピーに乗せられつい手に取ってしまった。
読み終わるまで私も一緒になっていつの間にやら一生懸命走っていた。
便利屋を営む多田のところへ高校時代の同級生、行天がころがりこんできて
ただの便利屋が何故かふたりになるとこのうえなくやっかいな事件へと
次々に巻き込まれて行ってしまう。
人間味いっぱいだ。
ふたりにはずっしりと抱えているものがある。
彼らが色々な人々との出会いにぶつかることで自身と向き合い
格闘しながらちょっとづつ自分なりの答えを探して行く過程に
考えさせられつつもほっこりとした気持ちにさせられる。
生きていれば完全に失うものがある。
だがしかし、人と出会い関わることで己をみつめ、
また湧きあがる想いが生まれる。
そこから再びさまざまな形をつくっていくことは出来るのだと。
そして、生きることは人と繋がりをもつことで、
複雑難航でより面白いのだと想う。
この先も決してゆるやかではないであろう道のりを
ふたりは形を変えながら訪れる幸福を信じて
少しづつ進んで行く。
走れ便利屋!
今日も軽トラックに乗って何かに向かってひた走る
愛すべき苦悩の主人公多田と行天の姿が浮かぶ。