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山口県立美術館監修「香月泰男シベリア画文集」
写真では、独特の質感(炭を砕いて絵の具に混ぜていた等)は感じられなく、何が描かれているのか細部まではわからなくて残念だった。
香月泰男は生き延びるだけで精一杯だった過酷なシベリア抑留期間も、画材箱とともに耐えていった。
何があっても画家であるプライドは捨てなかった。
言葉では言い表せない程厳しい環境下でも、太陽、空、霜などの中に美を見出した画家の目。
抑留中に亡くなってシベリアの凍土の中に埋められた方々も無事に帰国できていたら何を私たちに伝えただろう。
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