Seriously?

ひとりごとです

映画 ◾️◾️怪物◾️◾️

2023年06月08日 | 映画

面白かった!

「意味がわからん」
と言う人もいるだろう
でも私はとてもいいと思った
 
 
映画 ◾️◾️怪物◾️◾️
 
 
 
ネタバレ感想
 
 
「我が息子がいじめられている」と
心配になるシングルマザー
「担任が他の生徒の前で
息子に暴力を振るったり
罵倒するのが
いじめの原因なのでは」
「教師たちはグルになって
事態を
隠蔽しようとしているのでは?」
と、不信感が募る
 
 
一方担任教師の方は
「シングルマザーの息子(湊)が
学習障害のある依里を
いじめているのではないか」
と、疑う
 
 
母親は息子の部屋に
ライターを見つけ
「ビルに放火したのは息子かも」
と不安になる
洗面所に散らばる髪の毛
1つなくなった靴
水筒の中の泥
情緒不安定な息子
 
10歳くらいの男の子って
心の中に怪物を飼っているよう
得体の知れなさ
触れると怪我をしそうな
危うさがある
 
 
でも、それらの謎が全て
後半で解かされる
誰も怪物なんかじゃない
みんな悪い人じゃない
みんな必死
いい人なんだけど
少しずつ悪い
微妙にボタンがかけ違って
週刊誌に載るほどの
大問題になる
 
 
そして渦中にいる
男の子2人の世界は
限りなく美しいのだ
 
山の中に古い電車が捨てられている
そんな所が日本のどこかにあるのか
やはり映画のセットとして
作り上げられた廃墟なのだろう
 
2人は誰も知らない秘密基地の
電車の中で
誰も知らない
2人だけの秘密の時間を過ごす
お互いにとって
お互いがとても好きだ
2人でここにいる時間が
とてもとても大切だ
その秘密基地のシーンが
本当に本当に美しくて
かけがえのない時間に見えた
 
ここ以外の場所では
湊と依里は
こんなふうに楽しく遊べない
2人の関係は大きな悲しみも
運んでくるけど
でもでも、出会えてよかった
あの秘密基地での美しい時間を
持てて良かった
 
湊がもっと強くなれば
依里をいじめるみんなに
毅然と「やめろ」と言えれば
良かったのだが
依里は仕方のないことと
理解を示す
 
依里は父親から見捨てられ
湊からも引き離されて
しまうことになるのだが
 
今はただ2人の秘密の時間を
味わっている
 
線路を歩く二人に
「スタンド・バイ・ミー」を
思い出した
 
少年同士の友情
大人は知らない少年だけの秘密
線路を歩く
子どもの世界から大人の世界に
たどり着くまで
とても危険で
だけどスリリングで心躍る時代
大人は「危ないからやめろ」と
止めるだろうけど
子どもにはこんな秘密の世界や
秘密の冒険が必要なのだ
 
 
TVの「ドッキリ」番組が出てきて
あれを学校の教室で真似して
「冗談だよ」
「笑って盛り上がれよ」
と言うのは無理な話
 
日本のお笑いは長いこと
弱い立場の人を
いじめたり馬鹿にすることで
成り立ってきたけど
その影響力への批判も感じた
 
 
瑛太演じる先生が
最初、他人の感情を
察することができない人なのかな?
と思った
鼻血が出るほど湊を叩いたという
話をしている時に
突然飴を食べ始めたり…
なんて嫌な奴だと思った
 
でもこれも
後になって種明かしされる
 
 
いろいろな出来事や
人物は
こっちから見るのと
あっちから見るのとでは
全然違って見えるものなのだな
 
キャバクラ通う
空気読めない
暴力教師かと思ったけど
だんだん好感度アップしていって
良かったです
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