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ひとりごとです

映画 ■■パラサイト 半地下の家族■■

2020年01月20日 | 映画

面白かった!
評判通り

 

今回はネタバレ感想なので

これから観る人は読まないでね

 

 

映画 ■■パラサイト 半地下の家族■■

 

2020年暫定一位

これ越える映画は今年出ないんじゃない???

 

「カンヌ国際映画祭で

韓国映画で初めてパルム・ドールを受賞した」

と、聞いて興味を持ったのだけど

 

前の年のパルム・ドール「万引き家族」は

少し期待が高くなりすぎていて

それ程でもないな、などと失礼なことを思ったのだが

 

これは、評判通り

期待以上の感動

ずっと、ものすごい引力で惹きつけられていた

「こんな感じに終わるのかな?」と

漠然と想像していた流れから

二転三転とストーリーがひっくり返って

本当に、先が読めなくて目が離せなかった

ものすごく巧みなストーリーテラー

設定、発想がすごい

 

 

貧しい人達は

嘘つきで狡猾で人を騙してお金を取ろうとする

 

一方お金持ちは...

(この辺りの所、私も共感した)

余裕があって、寛容で、穏やかで

威張り散らしたりしないし

意地悪をしない

 

現実には善良な貧しい人も数多く

腹黒い非人情な金持ちも多いけど

この映画ではそのように対比されている

 

裕福な人達は

貧しいクラスの人達に対して

心の中では

「匂いが...」と

抵抗感や、蔑む気持ち

下に見下ろす気持ちを持っていたとしても

非常に謙虚だ

蔑視など、表面上は全く感じさせず

分け隔て無い対応をするのだ

それはそれは感動するほど穏やかに

(私もしてもらったことある...(;^ω^A)

 

そして

部屋の乱れは心の乱れ

konmariさんを思い出したよ

 

雑然とした部屋に住む人は

精神状態も雑然としてくる

 

クールに整頓された

清らかな空気が漂う部屋に住む人達の精神は

非常に穏やか

建物や庭は芸術品で

多くのインスピレーションや明日へのエネルギーをくれたり

心を豊かにしてくれる

 

半地下という

半分だけ地下という住宅がまた

象徴的なんだな

「底辺の生活」なんてよく言うけど

底辺よりも更に下なんだもの

 

酔っぱらい達が道ばたで

吐いたり放尿したりするのを

すぐそこで見せられ

自らの誇りも踏みにじられる

 

実際に半地下の物件は多いそうだけど

精神衛生にも良くないように見えた...

 

一方、お金持ちが住む

有名建築家が建てた芸術品の家にも

隠された深い深い地下室がある

(北朝鮮の核攻撃から身を守るため!)

住んでいる人達さえ、気付いていないが

地下には人が住んでいる

 

この地下に住んでいる人は

一見穏やかなお金持ちの心の中にある闇

深層心理の象徴的に見えた

 

裕福ではない暮らしの人達を

「匂いが...」と拒否し、蔑む気持ち

社会の矛盾

虐げられる人達を踏みにじり生まれる富

そんな闇を

いつもは、心の奥底に隠してフタをして生きている

 

奥さんだって

長年お世話になった家政婦が

結核かも、と思っただけで追い出す

彼女の身体を労って

適切な対応をするのがまず第一のはずじゃない?

無垢でピュアな雰囲気の奥様だけど

実は意外と非人情

 

そんな風に

寛容で優しい裕福な人達の心の奥底にも

暗い暗い地下室があって

そこに幽閉された不満を抱えた人が住んでいる

 

その地下に住む人と上手くやっていかないと

押し込めて無視したまま出てこれないようにしてしまうと

いつか地下に住む人は怒って

地上の家を滅茶苦茶に破壊するかも知れないよ

 

そんな比喩を感じた

 

つまりお金持ちのパク氏は

自らが隠し、フタをして

見ないようにしてきた深い深い闇によって

殺されたのだ

 

おとぎ話のようなストーリーだった

これは後から何度も何度も思い出して

観終わってからどんどん面白くなっていくタイプの映画だ

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