円山公園には地下への入り口があり
入口は逆から見ると坂に入り口の平地がある構造だった
近所の子供たちは早い者勝ちで
そこを登り頂上の平地で駄菓子を食べるのが
楽しみだった・・・
その日は僕らが行くと先客の小4ぐらいの男の子が
一人で独占してた
僕らがそこからどけというと
硬い石を沢山投げつけてきた
ケガをしたらかなわないので
僕らは無視して諦め
公園の広場で三角ベースをしていた
そしたらその小4がやってきて
僕らに喧嘩を売ってきた
無視してると
広場にある石をぶつけてきた
流石にキレたぼくらも
そいつに石を投げつけた
友達「危ないだろ！」
僕は抱える程度の大きい石を
そいつにぶつけると頭に直撃し
頭から噴水みたいに血があふれていた
その刹那赤いスカートを履いた幼稚園児の女子と
手を繋いだ妊婦の女が現れた
妊婦の女は石をぶつけた奴の親だった
母親は気が狂ったように叫びだし
娘の手を握りながら僕らを
捕まえようとしたが
パニック状態になっていて
僕らが捕まらない
「にげ！」
僕らは公園から離れた
遠くでパトカーの音が聴こえた
ごうたんの家に帰り「僕らは捕まるんじゃないかと
不安だったが」
次の日の学校の授業はいつもと変わらなかった。
