山猫の黄金のどんぐり

日々の生活の中で見つけた、黄金のどんぐり拾っています

憧れの雪国

2011年02月24日 | テレビ

こんばんは。

今日は1日曇っていました。小雨が少し降った時もありました。

日光は射しませんでしたが、暖かい日でした。少し歩くと、ダウンジャケットを脱いでも汗ばむほどでした。

昨日の天気予報では、各地で雪崩注意報が出ていました。今年は雪がたくさん降ったから、積もっている量も半端ではないのでしょう。

先日テレビを見ていたら、日本ほど豪雪地帯に人が住んでいる国はいない、とピーター・バラカンさんが言っていました。日本より寒い国や雪深い国はいくらでもあると思っていたので、意外な感じがしました。

特に今シーズンは、豪雪地帯に住んでいる人は大変でしたね。雪下ろしで亡くなった高齢者もおられて、そんなニュースを見るたびになんとかならないものか、と悔しい思いをします。

それでもなお、日常のものを覆い隠し、美しい銀世界に変えてしまう雪というものに憧れに似た感情を抱くのは、雪国で暮らした経験がないからでしょうか?

先週金曜、六角精児さんが飛騨を訪ねるという番組を見ました。

六角さんといえば「相棒」でお馴染みですね。顔に似合わない渋い声が魅力的だと、ドラマでは思っていました。でも、この番組ではごく普通の声だったので、意外な感じがしました。

飛騨特産の山中和紙が紹介されていましたが、雪にさらすとは意外でした。飛騨も豪雪地帯のようで、家も雪の中に埋もれているような状態です。

この番組の中で使われていたのが、坂本龍一さんの「鉄道員」。彼のCDで、ピアノの曲は知っていました。でも映画を見ていないので、歌は知りませんでした。この美しい声の歌と、飛騨の雪の美しい風景がピッタリで、感動してしまいました。

今シーズンはもう無理ですが、来シーズンは雪がたくさん降っている所に旅行をしたい、という思いを強くした番組でした。

ちなみに、六角さんの同じ番組は明日もあるようです。


「坂の上の雲」を見ました

2010年11月23日 | テレビ

こんにちは。

今日、朝はよく晴れていました。昼に近づくにつれて、雲が増えているようです。

先日、「坂の上の雲」の再放送「日清戦争開戦」を見ました。東郷平八郎が、英国商船なのに中国兵が満載されているという理由で、それを砲撃するシーンがありました。最近の尖閣問題についての日本政府の対応とは対照的で、考えさせられました。

なぜ明治の軍人には毅然と対応できる人材がいて、今はいないのか?一番の違いは、明治の軍人には武士がまだいた、ということなのでしょう。自分が正しいと思ったことは、周囲から非難される可能性があっても毅然とした態度で実行する。それは、武士道という思想がまだ生きていたからも知れません。

それと、明治維新前後の大小の戦争を経験したこと。若い頃から様々な外国あるいは幕府軍と衝突を繰り返し、今で言う危機管理の意識が高かったのでしょう。まあ戦争は危機の連続なのだから、軍人・政治家にできて当然でなければいけないのですが…。

東郷の対応は、当初英国を始め清国などの外国から非難を受けます。しかし、国際法に従った正しい判断だったため、しばらくするとそれも鎮静化します。東郷の判断は、外国に日本は侮れない国だと思わせたでしょう。

それに対して、現在の日本はどうか?全共闘世代がいるせいか中国のシンパが多く、日本の政治家なのか中国の政治家なのかわからないような人間がトップにいるのだから、どうしようもありませんね。中国のご機嫌取りばかりで、石原都知事が「売国奴内閣」と言うのも理解できます。中国に媚びる対応を続けた挙げ句、中国からは軽蔑される。最低です。

今回のドラマの内容は、現在の内閣に対する強烈な批判と感じた人が多かったのではないかと思います。


シンドラーのリスト3

2010年11月06日 | テレビ

おはようございます。

今日もいいお天気です。朝は冷え込みますが、お昼はポカポカ天気になるそうです。紅葉が青空に映える季節になりました。今日は、人出が多いんでしょうね。


先日の続きです。

ユダヤ人が収容所にいる間、ユダヤ人が住んでいた部屋をポーランド人が占拠していた、ということをこの番組で知り、ショックを受けました。それも、収容所から帰還したユダヤ人を、都合が悪いからといってポーランド人は殺したのです。

戦前はヨーロッパで一番ユダヤ人の数が多い、と言われたポーランド。でも今では、ほとんどいないそうです。その理由が、やっとわかりました。

ワルシャワ蜂起で果敢にナチスドイツと戦ったポーランド人も、戦後はユダヤ人と共存できませんでした。「敵の敵は味方」という言葉がありますが、この場合にはあてはまらなかったようです。

結局、イスラエルやアメリカに安住の地を求めるしかなかったユダヤ人。そこでも、疎外感を味わうことになります。収容所での経験を、イスラエルに住んでいたユダヤ人には理解できませんでした。なぜ、そんな目にあわされて抵抗しなかったのか、と感じたそうです。

収容所でつらい経験をしたユダヤ人は疎外感を抱きながら、口を閉ざしてイスラエル社会に溶け込む努力をするしかありませんでした。

そこへ、シンドラーから援助を求める便りが届きます。シンドラーに命を助けてもらったユダヤ人にとり、シンドラーは命の恩人であるとともに、戦友のように感じていたのではないでしょう。何回もシンドラーをイスラエルに呼び、歓待します。

ユダヤ人の援助にもかかわらず、事業に失敗し続けるシンドラー。「一人では何もできなかった、一人では何もできなかった。」と泣くように嘆くシンドラーの姿を、友人たちが記憶しています。

確かに、戦後シンドラーはその異彩を失っていたのかも知れません。でも、ユダヤ人の代表がシンドラーに持ち込んだアイディアだけでは、多くのユダヤ人の命を救うことはできなかったでしょう。

清濁合わせ飲む態度、幅広い交遊関係、多くの愛人をつくることで得られた抜群の対人能力、ユダヤ人に対する思いやりの気持ち、そしてなによりも自分に正直になれること。これらのことにより、シンドラーは多くのユダヤ人を救うことが可能になったのだと感じます。


シンドラーのリスト2

2010年11月04日 | テレビ

こんばんは。

今日は、とてもいいお天気でした。朝はさすがに寒かったですが、お昼になるとポカポカ天気でした。


先日の続きです。

シンドラーは1908年チェコ生まれ。1939年、ドイツに占領されたクラクフにその姿を現します。その時からの友人イザーク・ステルンによると、戦争特需を当て込んで金儲けにポーランドに来た、とシンドラーは明言していたそうです。シンドラーはナチスに入党しており、クラクフに来る前には、ナチスのためにスパイ活動もしていました。

当時、ユダヤ人は強制収容所に入れられていました。ブワシュフ収容所もそのうちの一つです。その収容所の所長アーモン・ゲートは、残忍な方法で収容されたユダヤ人を虐殺していました。それは、ここでは書きたくないくらい残虐なものです。

ユダヤ資本で工場を経営して成功していたシンドラーは、それをなんとかしたいと思いました。酒好きなところはゲートも同じだったので、交渉するために高価なコニャックを5、6本持って行きました。「ゲートとのつき合いには金がかかる」とシンドラーはよくこぼしていたそうです。また、「机の上より、夜の席の方が話が進む」とも言っていました。

コニャックを2本空けるうちに交渉はまとまり、収容所にいるユダヤ人をシンドラーの工場で働かせる許可を得ることに成功しました。シンドラーの工場で働くユダヤ人は、ゲートの気まぐれで虐殺されることがなくなったのです。

戦局が悪化し、ドイツは1943年、1,000以上の収容所を解体しました。ブワシュフ収容所もその対象になっていました。しかし、それまでの王侯貴族のような贅沢な生活のため糖尿病を患い、肥満していた所長のゲートは、前線に行きたくありませんでした。シンドラーも金儲けができる工場を解体されたくありませんでした。ここにふたりの利害が一致。ゲートのユダヤ人秘書ミーテク・ベンパーの提案により、収容所が戦争遂行に必要な武器を生産する場であることを当局に認めさせ、解体を免れます。

さらに戦局が悪化した時、シンドラーはリストアップした男性801人、女性297人、追加で約100人を連れて、シンドラーの故郷ブリンリッツの工場に移動します。


戦後、シンドラーも生き残ったユダヤ人も苦難の道を歩みます。

シンドラーの父親は、息子がナチスに入党していたことを咎められ、拷問死します。シンドラーも経営する会社がことごとく失敗。ナチスであったことを追求され南米に逃れ、ヌートリアの毛皮工場を始めるも失敗。その度に命を救ったユダヤ人から物心両面の援助を受けたようでした。

収容所から生還したユダヤ人は、クラクフの自宅に帰ろうとします。そのうちのユダヤ人のひとりの証言。「駅から歩いて帰ろうとすると、帰らない方がいいと忠告する人がいる。街のあちこちで、ユダヤ人が殺されている、と。それでも帰宅すると、家には見知らぬポーランド人がいた。収容所にいる間に、家を占拠されていたのだ。」

(つづく)


シンドラーのリスト1

2010年11月02日 | テレビ

おはようございます。

今日は久しぶりに、雲ひとつない青空です。昨日の午後からお天気が回復し、屋内にいても明るい陽射しが入り込んでいました。

年末ムードが、ひたひたと近づいて来ていますね。昨日は、年賀状の発売が始まったというニュースをしていました。今週の土曜には、クレド前に大きなクリスマスツリーが設置され、点火式があるそうです。



ユダヤ人1,200人を救ったシンドラーという人物については、スピルバーグが映画化しているので、多くの日本人が知っているでしょう。でも、なぜシンドラーがユダヤ人を救ったのか、そして戦後のシンドラーと救われたユダヤ人との交流は意外と知られていないのではないでしょうか?

先日、ETV特集でシンドラーの特集をしていました。

番組の中で、インタビュアーがシンドラーに救われたユダヤ人の一人に質問しました。なぜ、シンドラーはあなたを救ったと思いますか?すると質問された年配のユダヤ人男性は、何百回とその質問を受けたような態度で、「そういう質問には、そんなことは聞くな。と言うことにしている。」と答えました。シンドラーのしたことは、人間として当然のこと、とでも言いたげな雰囲気でした。

でも、あの狂気の時代には、人間として当然のことをするために命懸けになる必要がありました。ですから、このユダヤ人男性の答は答になっていない、と思います。

シンドラーは、汚れた聖人だと言われています。お金儲けが好き、お酒が好き、女性が好きと、3拍子揃っていました。だから、愛人も何人かいたそうです。彼がいた所には、30分は彼の香水の匂いが残った、といいます。相当なおしゃれだったんでしょうね。

その愛人の一人とシンドラーとの娘にあたる女性が、インタビューを受けていました。愛人は複数いましたが、本当に困難な状況になると、シンドラーはいつもその女性のお母さんの所に必ず来て、話し込んだそうです。

先程と同じ質問、シンドラーはなぜユダヤ人を助けたのか、という質問に対する彼女の答はこうでした。

シンドラーは収容所で、ユダヤ人の女の子二人が絞首刑になるのを目の当たりにした。シンドラーは気分が悪くなり、戻してしまった。その時の生理的不快感が、背景になっているのではないかと。

また、シンドラーは人の決めたルールではなく、自分のルールに従って行動する人間だった、と。

戦争の時代に、このような人間は珍しい。だから、映画化されるのだとは思いますが。そもそも、個人個人が自分の良心のままに行動していれば、戦争そのものが起きないでしょう。

シンドラーは、杉原千畝さんと同じタイプの人ですね。

杉原さんは、本省の命令に反しても、自分の良心に従いました。このような人がいれば、組織も風通しがよくなるんですが、組織というものは、このようなタイプの人間を潰しにかかりますね。

シンドラーが救ったユダヤ人は1,200人。杉原さんは、6,000人。救ったユダヤ人の人数だけで判断すると、杉原さんの方が評価されてもいい、と思います。

(つづく)


微生物で農薬や肥料を使わずにすむようになるのかな?

2010年11月01日 | テレビ

農薬や肥料を使わずにりんごを初めて実らせた、木村秋則さんの本を以前読んだことがあります。何年も失敗を繰り返し、木村さんの娘さんはお父さんがりんご農家なのに、お父さんがつくったりんごを食べたことがない、という悲しい状況にありました。

失敗を繰り返した木村さんは、自らの命を絶つために森に入って行きます。そこで見たのが、ふわふわの柔らかい土。微生物が豊富なので、土が柔らかいのです。自分のりんご畑の土がカチカチで固いのを思い出した木村さんは、この森の中の柔らかい土を自分の畑に再現したらりんごが実るのではないか、と考えました。そして、最終的に無農薬・無肥料のりんごを実らすことに成功するのです。

今日のクローズアップ現代では、エンドファイトという微生物に注目していました。エンドは内側、ファイトは植物を意味します。このエンドファイトは、植物の葉や根の表面から植物の内部に侵入し、眠っていた遺伝子を活性化することで、植物本来の成長力や抵抗力を引き出す作用があるそうです。

木村さんのりんごの葉を調べたところ、従来の栽培方法のりんごの葉と比較し、2倍のエンドファイトが存在しました。

植物は微生物の助けなしで栽培したら、病気や環境ストレスに弱いそうです。屋久島の土から採取したエンドファイトを使用してトマトを栽培すると、普通に栽培したものと比較し、6cmも大きくなりました。また、エンドファイトを使用すると、白菜が連作障害を起こさなかったそうです。

ニュージーランドでは既に牧草に対するエンドファイトの使用は実用化していて、オーストラリア・アメリカ・アルゼンチンに輸出しており、その経済効果は140億円。現在は牧草だけではなく、穀物に対しての導入も検討しているそうです。

私は、このニュージーランフドのやり方に疑問を感じました。番組の中で指摘があったとおり、いくら農業をする人間の都合がいいからといって、ある特定のエンドファイト、あるいは微生物が人為的に増加するのは問題があるのではないでしょうか。エンドファイトを含む多様な生物の共生関係に支えられた木村さんによるりんご栽培の、対極にあるものだと思います。それは、単位面積あたりの収穫量を増やすという近視眼的な考え方から科学肥料や農薬を多用する従来の農業となんら変わりがないのではないでしょうか。

自然は、人間が考えるより奥が深い。人間の都合だけ考えていると、しっぺ返しをされるのは目に見えています。


テディベアは好きですか?

2010年11月01日 | テレビ

おはようございます。

今朝は、空が厚い灰色の雲に覆われています。でも、ところどころ青空がのぞいています。今日からお天気は、回復傾向にあるようです。

先週金曜日、「美の壺」を見ました。今回のテーマは「ティディベア」。

ティディベアといえば、何年か前に長崎のハウステンボスに行った時、ティディベア博物館があり、その中のたくさんのティディベアを見た記憶があります。その前にこの番組を見ていたらもっと深く観察できたのに、と少し残念でした。

ハウステンボスは経営不振で、今は経営母体がHISになって少し持ち直しているそうです。でも、ティディベア博物館を見た時、これで本当に客が呼べるのだろうか、と心配してしまいました。

この番組で紹介された伊豆にあるティディベア博物館は、年間12万人の訪問者があるそうです。意外と、と言っては失礼ですが、ティディベアは人気があるみたいですね。

ティディベアの人気の秘密のひとつは、その姿勢にあります。基本的にティディベアの手足・首は可動式になっています。けれども、初期のティディベアは手足・首を可動式にはできても、座った姿勢を取らせることができませんでした。しかし、今では一定の座った姿勢と、長めの腕を前に突き出した姿勢もできるように改良しました。その姿勢はまるで人間の様で、親しみが持てて、思わず抱いて話しかけたくなります。

ティディベアの魅力のひとつは、柔らかい感触で光沢のある毛並みです。高級なものはモヘアといって、アンゴラヤギの毛からできているそうです。

ヨーロッパでは、子供は早くから親とは別に眠る代わりに、ティディベアを与えられるそうです。その柔らかい感触が、安心感を子供に与えるそうな。それなら、一昔前の日本の家庭にはテディベアは必要なかったですね。

ふと、私の従兄のことを思い出しました。彼は高校生になるくらいまで、テディベアではありませんが、ぬいぐるみと一緒でないと眠れない、と言っていました。中学生だった私は、なんて子供っぽい人なんだとあきれました。

ほんの小さな子供の時は、ぬいぐるみに任せないで、親と一緒に眠った方がいいのかも知れません。その方が、かえって親からも、ぬいぐるみからも自立するのが早いのではないか、と思います。

意外なことに、モヘアが国産化されたのは7年前で、そんなに昔のことではありません。和歌山県橋本市のタオル製造業を営んでいる方が、成功させました。本場ドイツのものより6%モヘアを多く使用し、丁寧に毛割りをして柔らかい感触と、真珠のような光沢を追求したそうです。

テディベアは無表情です。その方が、子供の気持ちを受け止めてくれるそうです。

ただ、無表情に作るのは難しい。ポイントになるのは、目です。両目の間隔が空きすぎると表情がぼんやりするし、狭すぎると表情がきつくなり過ぎます。

それと、目が反射する光が表情に影響するので、目を取り付ける角度には注意すると、テディベア作家の方が言われていました。

テディベアは奥が深いんだなあ、と思いました。次回、テディベアを見る機会があれば、この番組で知った「壺」に従って、じっくりと鑑賞したいと思います。


クローズアップ現代「逆風のオバマ"変革" の行方」

2010年10月29日 | テレビ

「クローズアップ現代」10月28日(木)放送分

中間選挙が近づいていますが、今までの2年間でオバマ大統領は景気回復を達成できていません。そのため、中間選挙を占うとされるオハイオ州の民主党候補は、苦しい戦いを強いられています。共和党候補者との討論会でも、司会者から雇用創出の実績について質問され、答に窮する場面が印象的でした。

一方でオバマ大統領当選の原動力となった、若い世代のボランティア運動員も、今回の選挙では運動に参加していない人が目立ちます。なぜなら、10~20代の失業率は10%超。選挙運動より自分の就職活動に集中せざるを得ないからです。

今回の選挙で注目されているのが「ティー・パーティー」。オバマ大統領が医療保険改革に77兆円、景気刺激策64兆円に支出した政策が社会主義的であるとし、共和党と連携しながら、アメリカ保守層の政策をすすめる候補者を支持しています。

でも、2年前に共和党の政治に失望し、オバマ大統領を熱狂的に迎えたのは、誰だったのでしょうか?ティー・パーティーに参加している人々は、本当に共和党に投票して、自分達の考えているような政治をしてくれる、と考えているのでしょうか?

本当にそう考えているのだとしたら、あまりにもナイーブな、言い換えるとあまりにも考えが浅い人達だと思います。

どこかの国と同じで、共和党だろうと民主党であろうと、どちらが政権をとっても、同じことです。

ティー・パーティーの人々は、失業はしていないが、本当の富裕層でもないそうです。自分達の納めた税金が、他の貧しい人々のために使われるのはまっぴらだと、ティー・パーティーの人は言っていました。

彼等が将来、税金で救済される立場に追い込まれないことを、祈るばかりです。


クローズアップ現代「狙われる認知症高齢者」

2010年10月28日 | テレビ

「クローズアップ現代」10月27日(火)放送分より

全国で200万人の認知症高齢者がいると推計され、今回NHKが行った調査で、5人に1人が詐欺・横領などの被害にあっている。

加害者は、本人の近所の人間・タクシー運転手・看護師・家政婦、証券会社、元振り込め詐欺をしていた者。

被害にあった認知症高齢者の12パーセントが1,000万円以上の被害。具体的には、架空の会社の株券・債券を売りつけられる・投資信託に投資させられる・不要な大量の布団を売りつけられる、など。

高額でリスクの大きい金融商品を認知症高齢者に売りつけた証券会社に、NHKが取材。金融商品の契約をした時点では、その高齢者の判断能力には問題がなかった、とその証券会社が回答。不況で、認知症高齢者を食い物にしないとやっていけない証券会社もある、ということが浮き彫りにされた。

生活に不安がある高齢者を対象とした公的支援制度が、2種類ある。

ひとつは、日常生活支援事業。自身の判断能力には問題がないが、生活をするうえで何らかの不安を抱える高齢者が対象。具体的には、金融機関からお金を引き出す時の付き添いなど。

もうひとつは、成年後見制度。判断能力に問題がある認知症高齢者の財産管理などを、本人に代わり司法書士などが行う。

蛇足:2日連続で胸が塞がるようなテーマを取り上げてくれて、本当に気持ちが暗くなります。社会的弱者を食い物にするのが、元振り込め詐欺をしていた人間だけではなく、高齢者の身近にいる家政婦、近所の人間、果ては本人の子供だとは…。

番組の中でも指摘がありましたが、少しでも自分の判断能力に衰えを感じ、本当に信頼できる人物がいなければ、早めに公的支援制度を利用するのがいいかも知れません。


クローズアップ現代「介護保険制度置き去り3万8000人」

2010年10月27日 | テレビ

「クローズアップ現代」10月26日(火)放送分より

最近、介護保険について全国で4,160ヶ所ある地域包括支援センターにアンケート調査をしたところ、介護保険を利用する必要があるのにできない人が3万8,000人にのぼることが判明。

原因その1:介護保険料未納のため。保険料を納入していなければ3割負担となるため、デイサービスを受けようとしたら3万円必要。

原因その2:一人暮らしの高齢者は認知症を発症することが多く、本人の介護保険制度を利用するか意思を確認できない。成年後見制度があるが、後見人のなり手がいない。

原因その3:人の世話にはなりたくない、というプライドを持つ高齢者は、介護保険制度を利用しない。

原因その4:介護保険制度を開始して10年。制度を検討する時に想定していなかった社会的変化、例えば高齢者の経済的困窮等に、制度が対応できていない。

蛇足:3万8,000人という数字は、氷山の一角です。

「介護は家族でするもの」という意識は、変える必要があると、この番組を見て痛感しました。それは、これから日本が世界のどの国も経験していない、超高齢化の時代を迎える可能性が高いからです。古い意識を変えないと、これからも介護を巡る悲劇は繰り返されるでしょう。他人事ではない、と強く思いました。

介護保険料の金額を給与明細で見て、ブーブー文句を言っていた自分が恥ずかしい。いつお世話になるかわからないからです。

現在の介護保険制度は、介護をする側と介護を受ける高齢者は対等であることが前提になっているそうです。しかし、高齢者が家族あるいは地域からの支援を受けることができなかったり、経済的に困窮したりすると、その前提が崩れる、とこの番組に出席した人が解説していました。それを防ぐためにも、自治体の福祉専門職を増やすべきだと。

だめですよ、机上の空論を公共放送で流しては。赤字でなくて職員を増やせる自治体が、どこにあるんですか?介護を必要とする高齢者を減らす方向で、対策を考えないと。福祉関係業者が喜ぶだけで、皆さんが納めている税金がまた上がって、福祉以外の自治体サービスが低下しますよ。
「ケアラー」って「介護者」という意味なんですか?昨日「クローズアップ現代」ではない番組で、ケアラーの置かれた状況を改善することについて、お話をされている方がおられました。

あまり関心のない介護のことで、偶然にも同じ日に2回介護について番組を見るとは…。それだけ、介護が社会問題化しているんでしょう。

それにしても、ケアラーってほとんどの人が意味を理解できないんじゃないですか?バリアフリーだの、ユニバーサルデザインだの、福祉の分野にはこなれていない外来語が多過ぎるような。

外国の福祉をそのまま日本に輸入した当事者にとっては、日本語に訳す手間は省けるし、英語を使って優越感に浸れるからいいのかも知れません。でも、本当に高齢者や社会的弱者のために福祉を考えているならば、誰にでも理解できる言葉を使うべきではないでしょうか?