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旧ソ連で生まれた格闘技『サンボ』の研究所

サンボの技術・トレーニング法を徹底的に研究します。

チューブについて

2005-05-03 14:25:03 | トレーニング理論
 トレーニング効果を最大にしようと思った時、基礎編で使うチューブは神経や腱・筋肉に与える影響を考えると、結構重要です。
 諸事情により、サンボラボではチューブの販売を中止していましたが、購入された方のトレーニング効果を優先して考え、新しいトレーニングマニュアルはチューブとのセット販売のみとさせていただきます。

 また、以前テキストを購入された方には、本日チューブの特別価格販売のメールをしました。届いていない!という方はお手数ですが、ご連絡ください。

 sombolabo@yahoo.co.jp

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 ロシア式トレーニングマニュアルと技術DVDについては、こちら
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                          サンボラボHP

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トレーニング法についての誤解

2005-05-01 16:45:14 | トレーニング理論
 サンボラボHPの中でロシア式のトレーニング法を始める前と1ヵ月後の写真を載せていますが、どうも、あの写真をみて、誤解される方が多いようなので外そうかと検討中です。
 あの写真をみて、おわかりの様に、確かに私はロシア式のトレーニング理論に基づき、チューブで鍛え、僅か1ヶ月で、自分でも信じられないくらい筋量が増えたのは事実です。しかしながら、それはあくまで、たまたまの結果であり、筋量を増やす事を目的とされる方にはロシア式のトレーニングはおすすめできません。目的が違うのです。(メールでも、「チューブのトレーニングで筋量が増えるなんて凄い!私もやってみます」みたいな方がいらっしゃいますが、その様な方の購入は、丁重にお断りさせていただいてます。)

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 ただ、僅か1ヶ月で劇的に筋量が増えた事は、私としても気になっていましたので、その理由を考えると

 1、全身の力を連動させるクセが身につき、それまで使っていなかった筋肉が刺激され、活性化した。(つまり、それまでは、全身ではなく一部の筋力に頼って戦っていた)

 2、サプリメントに頼らない食生活のおかげで、体内で栄養素の合成能力が高まった。(人工的なものではないので、非常に効率よく吸収された)

 こんな具合ではないかと、思っています。

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 運動に必要なトレーニング法というのは、身体の強化も必要なのですが、大切なのは量(筋量とか、単純な筋力)だけではなく、質や機能であることを忘れてはいけません。
 今までのトレーニング法は単純に筋力や全身の持久力を主体として考えられてきました。選手がウエイトの専門家にアドバイスを求めれば、とりあえず、そのスポーツで役に立ちそうな筋肉をつける為のメニューを作り、更には持久力をつけるため、エアロバイクをさせたり、走りこませたり。
 この様なトレーニングは、うすうす間違いなんじゃないかと、気づいている人も多いはずなのに、いまだにやり方を変えず、他の方法を試そうとしないのは、とても不思議に思えます。

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 ロシア式のトレーニング法は

 1、全身の強化

 2、連動を身につける(約500の筋肉、約200の骨を有効に利用する能力)

 3、ブレーキを解除する(力をダイレクトに伝える為に、ブレーキとなる筋肉を脱力させる能力)

 4、ぶれない軸を作る(力を発揮しながらも軸をしっかり守る能力)

 以上を鍛える為のものなのです。

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 ロシア式トレーニングマニュアルを購入希望の方は、こちらもご覧ください
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 サンボラボHP

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 会員の有効期限が残っている方には、本日中にサンボラボHP・特別室(WEB道場)のパスワードをメールで、お送りします。会員期間が残っていても、メールが届かない方は、お手数ですが私宛にメールをいただければ、すぐに対応いたします。
    sombolabo@yahoo.co.jp

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切り換え時期

2005-04-26 17:08:44 | トレーニング理論
 基礎編(旧初級編)から応用編(旧上級編)への、切り換え時期についての質問をよくいただきます。

 私自身の経験では1ヶ月だったのですが、会員様の声を聞いてみても、やはり平均して1ヶ月程度で、指定した回数が楽にこなせ、スパーリングや試合でも、効果を実感できるようですので、そこが切り換えの時期としては良いと思います。

 真面目の練習していても、なかなか効果が実感できないと言う場合、トレーニングのイメージを変えてみるようにしてください。

 若(若林次郎)がブログで書いていたように、筋トレのイメージだとこのトレーニング法は、かなりキツイはずですし、目指すものが違いますので、効果は実感出来ないと思います。柔道の打ち込みと言うイメージでやってみてください。

 ロシア式のトレーニングは、「まず筋肉ありき」の考えではなく、「最初に神経ありき」の考えですので、トレーニングのイメージと言うのは結構重要であると思っています。



 応用編(旧上級編)のバランストレーニングです。ブログでも書きましたように、股関節への意識は運動において大切です。この種目には意識を腰から股関節へシフトする為に行っていたことが、最近になってわかりました。

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 ロシア式トレーニングマニュアルについては、こちらをご覧ください。
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 サンボラボHP・トレーニング法と技術ビデオについて

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エネルギーの無駄

2005-04-10 00:12:27 | トレーニング理論
 サンボラボのトレーニングに慣れてくると、組み負けする事がなくなると同時にスパーリングや試合でも息があがらなくなってきます。
 テキストでは、トレーニング動作のスピードは「可能な限り速く」と書いていますが、これには、身体の反射の仕組みや腱組織の弾性エネルギーの利用を身につけさせる目的があるからです。力を爆発させる能力と省エネの能力。この2つがサンボラボのトレーニングによって身につくのです。

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 今日は、腱組織の弾性エネルギーについて書いてみようと思います。

4月1日の股関節の話の中で体力測定の「立位体前屈」を取り上げましたが、体力測定は学生時代皆さん経験があると思われますので、今回も体力測定シリーズで解説してみましょう。

 手にチョークの粉をつけ「垂直跳び」をやったときのことを思い出してください。
 
 より高く跳びたいと思う時、膝を曲げた後、すぐに跳び上がっていませんでしたか?

 すぐに、というのがポイントです。腱の組織は特に、引き伸ばされるとバネの様に元の状態に戻ろうとする性質がありますが、この性質を上手く利用する為には、短縮性収縮への切り替えのタイミングが重要になってくるのです。
 試しに、膝を曲げて暫くしてから跳ぶ方法と、膝を曲げた後、すぐに跳ぶ方法を比べてみてください。膝を曲げ、暫くしてから跳ぶと、すぐに跳ぶ場合と比べ記録が悪いと思います。力を溜めて跳んだつもりでも、切り換えのタイミングを逃し、腱組織の弾性エネルギーを利用できていないからです。すぐに跳べば、筋肉の力や腕の反動にプラスして、腱組織の弾性エネルギーが利用できますので、より高く跳べること(より強い力を発揮できる)になるのです。

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 筋肉はアデノシン三リン酸=ATP(adenosine triphosphate)と言う物質が分解される時のエネルギーを使い収縮します。ATPは筋肉中に少ない為、運動が続く時は、糖質や脂肪を酸素を用いて再合成していきます。(更に詳しく知りたい方は、専門書をご覧ください)

 動きや力を筋肉だけに頼ってしまうと、当然多くの酸素を必要とし、息はあがるのですが、反射や腱組織の弾性エネルギーも上手く利用していれば、同じだけの力を相手に加える場合でも、エネルギーの消費は抑えられ、息もあがらなくなるのです。

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 この様なシステムが自然に出来るようにするためには、やはりトレーニングが必要です。しかし、筋力アップだけを考えたのもであってはいけないのです。

 旧ソ連においてプライオメトリックトレーニング(plyometric training)は非常によく研究され、あらゆる競技のトレーニングで利用されてきました。(プライオメトリックトレーニングについても、話すと長くなりますので、省略します。詳しくは専門書をご覧ください)簡単に説明すると、反射とバネの作用を有効に活かす為の身体の使い方を学習するというトレーニングなんですが、サンボのトレーニングもほとんどが、このプライオメトリックトレーニングなのです。

 難しい話をしなくても、サンボラボのトレーニングを試されている方は、既に効果を実感されていると思います。まだ、試されていない方は、こちらをどうぞ!
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 サンボラボHP・トレーニングについて

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 サンボラボパーソナルトレーナー養成講座の締め切りは4月28日です。通信講座ですので、地方の方でも歓迎します。講習内容と資料請求はこちらまで。
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 サンボラボHP・講習内容、資料請求

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サンボとピラミッド

2005-04-06 02:21:35 | トレーニング理論
 スカパーのヒストリーチャンネルを好んで良く観ます。特にピラミッドや古代の文明にについての番組は大好きで、必ず観ています。

 ピラミッドについては、いまなお世界中の学者が様々な研究をし、当時の素晴らしい科学力知恵が解明されつつあります。研究する学者にとっては、一つとしてあさはかなものなどなく、いつまで経っても面白いものだと、傍から見ていても、よくわかります。もしも、私がサンボに出会わなければ、そちらの方面に進んでいたかもしれません。

 ピラミッドや古代の文明とサンボに共通しているのは、いずれも国家の威信と言うものが感じられる点です。国中の優れた学者、知識人が集められ、さんざん研究され、作り出されたものなのです。

 私が何年サンボを研究しても、全く飽きる事がないのは、個人のレベルで考えられた競技ではなく、国家レベルで考えられた非常に深いものだからだと思っています。

 トレーニング法に関しても同じで、考え方がころころ変わるいい加減なものではないのです。(正直、サンボラボのトレーニング法はロシアで学んだことをそのままやっているにすぎません。私の仕事はその運動がどういう理屈で何故必要なのかを解明する事だと思っています。)前にも書いたように、ロシアでのトレーニング法はいつまで経っても変わることがありません。

 最近、ケトルベルを使ったトレーニングを勧めている指導者も多いようですが、はっきり行って私は、その様な人たちを全く信用していません。ケトルベルが流行る前、彼らはどの様な指導法をしていたのでしょうか?
 柔軟法や準備運動を、どのように説明していたでしょうか?

 数年前に発行されたトレーニングについての本を調べると、そのペテン師ぶりがよくわかります。(もっとも、騙そうと言う気持ちではなく、単に勉強不足なだけかも知れませんが、私から見るとなんだかインチキ占い師や予言者みたいな存在です。)きっと、彼らは本質を理解せず、ブームがされば、また違うトレーニング器具を紹介するのでしょうね。

 ケトルベルトレーニングにもベンチプレスの様な種目がありますが、(上級編のP12です)ロシアでやっていることを忠実に守らなければ意味がありません。ウエイトトレーニングの考え方でやれば両方の腕で行っても問題はありませんが、純粋なケトルベルトレーニングの場合、片方でなければ駄目なのです。puressではなくpushの感覚を得る為と菱形筋の意識を鍛える為です。(格闘技を理解していない学者は菱形筋の収縮は無用であるかのように書いていますが、それは間違いであると考えます。要は使い方なのです。)テキストを作った時点では、運動の意味があまりわかっていなかったので、教わった事をそのまま書いておきました。そのまま書いた事を正解だと思った反面、安易な考えで、やり方を変えてしまう事が、どんなに危険かを再認識しました。

 スポーツ科学について様々な研究がなされ、本がでています。武術についても同様です。個人的な意見で、強引ないい方だとは思うのですが、スポーツや格闘技について語るのであれば、ロシアがソ連だった頃、何故あれだけスポーツが強かったかをもっと研究して欲しいものです。個人レベルで新しい研究をするより、その方が真実を知る上で、近道なんじゃないかと思っています。
 
 


 古賀先生のサンボ入門に載っていた、1975年国際サンボ選手権、68キログラム級の写真です。左は柔道でも超一流の香月先生。右はソ連チャンピオン・ハパイ選手です。両者とも素晴らしいバランスだと思いますが、特にハパイ選手の体の使い方を見て、とてもサンボらしい感じがします。攻撃する者と防御する者のバランスでしか判断できないのであれば、この写真の意味を理解する事は難しいでしょう。たった一枚の写真ですが、この写真から得るものは沢山あるのです。古賀先生がこの写真を載せられた理由は、バランスの問題以外にも、ハパイ選手に、サンボらしさを感じ取る事が出来るからではないかと思っています。サンボと柔道の考え方が決定的に違うことが、この写真から感じ取れるのです。

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 あなたは、ころころ変わるトレーニング法に振り回される人ですか?真実を体感したい方はこちらをどうぞ。
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