神戸学生手話サークル「それいゆ」

関西の大学手話サークル同士の意見・情報交換や、交流の場となることを目的に活動しています。

コラム【私にとってのそれいゆ☀】なこ

2020年05月05日 | コラム

こんにちは。2019年度それいゆの代表を務めました、なこです(=・ω・=)

3月24日をもちまして、それいゆスタッフを卒業したのですが、卒業してから「あ、代表やったんや」「もう卒業?」というお声をたくさん頂きました(笑)…いや、全然いいんです、知っていただけただけで、全然!笑

そうです、なんと私ももう社会人です。そんな社会人ライフに足を踏み入れたところではありますが、ここで初めてコラムを書きたいと思います。何気、憧れやったんですけどね、いざ書くとなるとどうしたら良いか分からなくなりますね(笑)
分からなくて悩んでいたら、卒業してからだいぶ時間が経ってしまいました。
…いやほんと遅いですよね、ごめんなさいぃぃぃぃぃ。

 

さて、今回は「私にとってのそれいゆ」をテーマにコラムを書こうと思います。ちょっと長いですが、お時間ある方、お付き合いお願いします。

 

実は、それいゆスタッフをしている時から、「なこにとってそれいゆって?」と聞かれることが多く、また自分自身考えることも多かったので、今回ここで少しでも答えが出せたらなと思い書き進めました。
書き終わってから読み返すと、あんまり答えは出ていませんね。すみません。

 

➀参加者としてのそれいゆ

私が最初にそれいゆに参加したのは1回生の夏でした。
自己紹介もままならない私に、スタッフはもちろん参加者の皆さんがすごく優しく接してくれたのが印象的でした。当時の私は「手話が分からない」ということを盾に色んな人に手話を訊きまくってお話ししてもらっていました。私が4年間手話を楽しめたのは、この頃関わって下さった方の優しさのおかげだと本当に思っています。
そして参加回数を重ねるごとに「手話で自分の言いたいことが話せるようになる」「相手の言ってることが少しでも分かるようになる」ということが純粋に嬉しかったです。

もし今手話を始めたばかりの方や、大学以外のサークルに行ったことがない方が奇跡的にこのコラムを読んでいたら、、、1つ伝えたいことは、「ぜひ色んな企画に参加してほしい」ってことですかね。
いや、宣伝じゃないですよ(笑)
それいゆに限らず色んな企画に参加してほしいって思っています。初心者には初心者の時にしか経験できない楽しさがあると思っています。少し勇気を出して手話を訊きに行ったら、ベテランさんたちはきっと優しく教えてくれると思います。(そしてそれいゆの参加者さんは皆優しいですよ。…いややっぱり宣伝になってる笑)

 

そして話は戻りますが、参加者だった時の私にとってそれいゆは、
「(手話を使って)色んな人と交流する場所」でした。
言うならばまず交流が第一、手話はその手段という印象でした。
もちろん手話が少しでも上達するととても嬉しかったのですが、お恥ずかしながらあまり勉強が好きじゃなかった(そしてお喋りな)私は、それいゆは、社会人・大学外の人とお話しする場所、という意識が強かったように思います。その言語のツールがたまたま手話だっただけで。多分、それいゆの人たちが好きだったんでしょうね。

それいゆに参加する聴の方は、参加した理由をまず、手話の勉強のため、とおっしゃる方が多い中、お喋りを一番の目的に参加していた私はもしかしたら少数派かもしれません…でも、正直きっかけや通い続ける理由は何でもいいと思っています。

 

②スタッフとしてのそれいゆ

参加者の頃は「ただただ楽しい交流の場」と考えていた私も、スタッフになってから企画を考えるにあたって、「それいゆってどういう場所なんだろう」「どうあるべきなんだろう」と考えることが多かったように思います。
実際、スタッフで話したり参加者さんの意見を聞く中で、私は求めていなかったことでも、他の人にとっては需要があるということを実感したからです。人によって需要はバラバラで、「その人にとってのそれいゆ」は全然違うものなんだなぁと。
でもむしろ需要はバラバラの方が良いし、選択肢もたくさんある方が良い、そして何より、それいゆがその需要に少しでも応えられる場所になればいいなと思っていました。

選択肢を増やすためには、手話に関する知識、聴覚障がいに関する知識、企画の立て方……このようなことを求めてそれいゆに来られる方もいるということを理解して、その需要に応える必要があります。
しかし、スタッフに聴者の多いそれいゆでは、やはり聴者の考えに偏った企画が多くなりがちです(もちろん考え方は人それぞれですし、聴者ろう者の考え方というのに定義はないのですが…)。

また、聴者にとってはあまり知られていないと思われることでも、ネイティブのろうの方に教える内容なのだろうか…聴者はこのテーマ話しやすいけど、ろう者話しづらくない?…というようなことを悩む時もよくありました。

以前、スタッフの、のんと「外国に行ったとして、そこで日本語を教えられるのって違うくない?やったら私たちがろうの方やベテランさんに教えられる内容って何だろう…」というような話をしたことがあります。
確かに、子供の頃から使っている言語を改めて教えられるのも不思議な話ではあります。

「なら、手話の教え方…?でも手話の教え方について私たちが教えられるようなこともないし、そもそもそれを教えるというのも変な話だよね。ならやっぱりろうの人でも新しく知ってもらえる知識…?…それって何だろう…。」
というような話をしました。

正直、知識面において「聴者ろう者、どちらからの需要も等しく満たせる」というテーマについては、スタッフをした3年間、考え続けても私の中ではこれという答えを出せませんでした。
答えは出せないものの、この3年、私自身は特にこの1年、そのことを意識して企画を考えてきました。実際、企画でどの程度達成できていたかは分かりませんが、スタッフを経験した今、それいゆは「できるだけたくさんの需要に応えられる場所」であってほしいなと思っています。

 

③私にとってのそれいゆ

最後にそれいゆスタッフをした感想について少しだけ語らせて下さい。3年間、それいゆスタッフをして自信をもって言えることは、(月並みな表現ですが)それいゆスタッフをすることができてよかったということです。毎月色んな人に会えて学外の友達がたくさんできたのは、大学生活がこんなにも楽しかったのは、手話のことをここまで考えることができたのは、間違いなくそれいゆのおかげです。

夏合宿や卒業の際に皆さんからもらったメッセージカード、今でも全部残していて、自信がなくなった時とかに読み返しています。参加者の皆さんや歴代のスタッフたちがくれた言葉は本当に支えとなっています。このような経験をさせて頂き、そして皆さん暖かく見守って下さり本当にありがとうございました。私にとってそれいゆは最高に居心地のいい楽しい場所でした。

また今年度からは参加者という立場に戻りますが、純粋に企画を楽しみながら、自分の得たことをこれからのそれいゆに何かしら還元していけたらいいなと思っています。また例会で会ったらお話しして下さいね。

 

それではながーーーーーいコラム、最後まで読んでくださりありがとうございました。

スタッフ:なこ

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