SNOWWORKS 詩-全開

前向き、エキサイティング、クリエイティブ、どんどん書いていきます!!

実り少ない1日。。。

2009年10月30日 | 日記
 またボヤいちゃうんだけど、
「ああ、今日も実りの少ない1日だった」

 自分以外の他人は凄く有意義に毎日を過ごしている気がする。
 自分だけ取り残され、昨日と同じ1日を過ごしている。

 もっと成長したい、もっと大きくなりたい。何か特別なことをしたい。自分の人生が特別であって欲しい。
 こんな漠然とした自己中心的な思いが渦を巻きながら、お酒でまたキレイに流しちゃって、また明日が始まる。
 どうしたらこの輪廻から脱出できるんだろうな。
 

飛翔(ショパン:エチュード: No10-1を聴いて)

2009年10月27日 | 
CDをカーステレオに入れ再生ボタンを押した。音は真っすぐ中心部に入り、内側から僕を振動させた。音程と音程の差が重なりあって青白い火花を散らしながら指先へと発散していく。僕はもう眩しくて目を閉じようとすると、音は僕を内側から押しだして膨張させるのだった。オンボロのカローラは僕の巨大化に耐えられなくなってドカンと炎上し、しかしそれよりも僕の成長が爆発的でなので頭頂は雷雨を突き抜け、ヒマラヤを追い越し、もう太平洋の中央まで見渡せるのだった。髪の1本1本から「ありがとう」の声を発すると韓国、北朝鮮、中国では感激のあまり数千人規模で抱きあい踊り狂っている。目頭から溢れる涙は洪水となってサハラ砂漠に降り注ぎ、ラクダたちは驚いて、新しい川へと走り出す。ハリウッドでは僕を撮影することも忘れ、ただみんな口をあけて太陽もが隠れてしまう巨大な姿を拝んでいる。
どうにもならなくなって皆に呼びかける。
「僕はただ感動しています。皆に会えたこと、素直な気持ちになれたこと、生きていることがこんなに幸せなんです。みんなこの僕を見てください。もういつでも一緒です。共に泣きましょう、共に笑いましょう」

チャールズ・ブコウスキーに魅せられていく

2009年10月26日 | 日記
大学生時代に池袋の本屋で彼の詩集を立ち読みしてから、なぜか忘れられない存在になっていました。
チャールズ・ブコウスキー。
本人も飲んだくれの詩人・小説家なんだけど、作品に出てくる主人公もまた、酒、女、競馬、失業などというキーワードに溢れています。
最近古本屋で彼の短編小説集を買い、またまたハマってしまいました。
人間ここまで落ちると楽しいだろうな、むしろ。
今の僕の生活はもう見えない障壁だらけで嫌気が差す毎日です。
一度彼のような生活ができたらどれだけ楽だろう。
そしたらあんなに飾らない、素直で、胸に迫ってくる詩やストーリーが書けるんだろうな、と羨ましく毎ページを捲っております。
いつの日かこのblogがアブない内容になったら、それは間違いなく彼の影響でしょう。
(裏blogでも作ろうかな)

夢で詩を書く

2009年10月24日 | 小説
 十時間も眠るとき、最後三時間の夢はオールフルカラー。あまりに手近なのに摩訶不思議な夢世界だから、これを捨てるのはもったいない。僕は夢で詩をつくることにした。
 まず辞表を提出。「夢を大切にしたいんです」と部長に言ったら「不況なのに結構なことです」と褒められた。早速帰りに一組布団を買って隣室にひいた。それからタバコ屋に行ってセブンスターを買い、店番の小娘に
「ちょっとバイトをお願い。夢関連の仕事なんだ」
「幾ら?」
「十分な分だけ。退職金があるし」
 小娘は承諾した。
 夕焼けが終わる頃には、僕は入浴・夕食を済ませていた。
「じゃ明朝五時ごろから頼む」と隣室の小娘にいって襖を閉め、僕は床に就いた。

 僕がその晩見た夢とは、友人の妹が結婚することになり、なぜか彼女がその司会を僕に依頼し、僕もどういうわけか同意し、そのクセ直前になっても準備はできず焦る、という内容だった。彼女とも小学生のときからの知り合いであり、もしかすると彼女は僕のことを好いてるんじゃないか、と考えることがある女性だった。夢では、式の直前まで式次第も渡されずに僕は司会の席で汗でぐっしょりになり、勿論心地よい夢とは言えなかった。
 
 起きると小娘はノートと鉛筆を握り僕の枕元に正座していた。
「どうだった?」
「寝言は確かに言っておりました」
「ではノートを見せてみて」
「はい」
 ノートの一ページ目は白紙だった。二ページ目も三ページ目も、すべて白紙だった。
「どうして白紙なの?」
 小娘に尋ねた。
「だってあんまり面白い寝言だったから」
 小娘が初めて笑った。僕は自分の夢を話して聞かせた。小娘は云々頷きながら聴き、その後、
「友人の妹さんは、本当に結婚してるの?」と尋ねた。
「友人からの便りではそのようだ」と答えると
「そうですか・・・。私眠くて死にそうなんです。まずぐっすり眠ってからお駄賃を頂きますから」と言い残して隣室へ行き、襖を閉めた。

 僕は次の二つのことを考えながらその日を過ごした。
 一.小娘がタバコ屋を休んだら、一体誰が店番をするのか。
 二.なぜ小娘は、友人の妹が結婚しているのか僕に尋ねたのか。

帰宅!

2009年10月23日 | 日記
お陰様で、旅行から無事帰りました。

明日からまた詩を書きたいと思います。

それにしても人は不思議なもので、仕事で忙殺されていたときは風邪など一つもひかなかったのに、休みで仕事を4日休んだらもう風邪気味です(体重もプラス3kg up)。

僕には適度なストレスは必要なようです。

明日(金曜)の本当は有給休暇なんだけど、思い切って外来手伝いにでも出ようか?とも考えちゃう今日この頃でした。

(医療者用インフルエンザワクチンは受けられるのかな? 心配。)

と、当直。。。

2009年10月18日 | 日記
やはり悲惨でした。

10時~16時 病棟・救急業務。
17時~25時 当直:救急車来まくり。
25時~29時 来客(患者さん)まばらになるもポツポツと来る。合間を縫って学会の抄録を書く。
現在29時(AM5:00)やっと詩作じゃ!!
といきたいところですが、頭完全に眠っています。
今詩を書いたら多分それはおかしな詩です。
今日はあきらめました。寝ます。
ところで来週は遅めの夏休みでちょっと遠出します。
ブログを木曜までお休みすると思うので、宜しく。
(僕の不在中あんまり寂しければ昔の記事にコメントでも書いてもらえると嬉しいです)


うー、飲み会

2009年10月17日 | 日記
今週は10月の最初の週ということで、人事異動がらみの飲み会が多くありました。

火曜日、病棟歓送迎会。
木曜日、学生さん、歓迎会。
金曜日、サッカーサークル飲み会。

今週は飲み会だらけでした。ブログの更新が遅れてすみません。

やっぱり酔いすぎると、詩は書けないものですね。

明日は当直なので、深夜にこっそり書きたいと思います。

(救急車が混まなければ。。。)

海中布団

2009年10月13日 | 
夜は水面下で様々な日常があります。僕は驚きあきれながら友人の不貞、息子の足の大きさの変化、昔恋人だった看護師の長い指での影絵などを満腹になるまで味わってから、それを肺でガラス片に砕いていく作業を繰り返します。そこに理由はないようです。効率は求めません。ペースが乱れると酸素不足になりますから。

大きな手が僕の首根っこあたりを捕まえます。そしてブクブク泡吹く僕を巨大な力で持ち上げ、夜明けの北風が荒ぶ海上まで吊し上げます。震えて「だって休日なんだよう」藻掻けば、大きな手は僕を離してくれます。「ヤッホウ」と叫びながら、ポッチャンと暖流の底へ落ちていきます。

二度目の夜は底が浅いようです。足が底につくのでちょっと悪ふざけもできます。若いころの母さんのブラウスに入り込んだり、銭湯の煙突に上ったり、ロケット花火で空を飛んだり。なんたって身体が浮いて、自由です。懐かしいメニューを選んでは、あの日できなかった遊びをするのがお気に入りです。

だけど次第に海が引き潮になるのを忘れていることが多いです。当たりくじだけ抜き取ったり、ビキニの紐に手をかけたり、最後の方なんか怒った上司が出てきて、
ゴン、
頭を岩にぶつけました。海は干上がっています。打ち上げられ、鳥肌が露わになって僕はひび割れた岩場で丸まっています。擦りむいた傷を摩りながら、朝を欺すこともできず、朝。

姐さん方に愛されて

2009年10月11日 | 日記
昨日は外来スタッフの飲み会でした。

といっても僕一人と45歳代~55歳代の姐さん看護士さん6人でした。

そこで判明したのですが、僕はなんと韓流スターの誰かと似てるらしいのです。

僕はあまりTVも見ないので、誰かはわかりませんでした。

そして、なんとおば様方は僕のことをイケメンだと思っているらしい。。。のです。

しかしどんでん返しが、ありました。「イケメンなのは、喋るまでなんだよね。口を開いたとたん引くのよね~」

「!!、それって、どういう意味!?」と思わず突っ込みをいれました。

しかしお酒で有耶無耶にされました。

連休明けに問いただしたいと思います。

微妙な心境の連休です。

「そういえば、最近押尾学に似ていると言われます。しかしそれは事件後からです。事件前の彼が売れてるときは、全く言われませんでした。特に「留置所から出てきたときの表情に似ている」のだそうです。みんな勝手なことを言いますね。)

台風

2009年10月09日 | 
天気予報士が指す先には
日本列島を襲う巨大台風

もう逆立っている
小鳥も
川面も
街ゆく傘も

黒い木立がワッサワッサと到来を告げる

僕らは
 ドアをあけて
  広場に飛びだし

祝福され
 抱き合って 
  殴りつける雨  

目を開けられないほどに
笑え
笑え

涙も分からないぐらいに
泣け
泣け







スパイスは少しで足りたのに

2009年10月06日 | 
暗闇に4つの光
気づいているだろうけど
鼓動がゼンマイ巻いて
ギクシャク動きはじめる

 手作りカレーをご馳走しようか
 誘ったのは僕だった
 田舎の母が作り置きしていたのに
 君の胃は満足して

ゴソゴソと手探り
ぐっと引き寄せたなら
もう両腕の中にいる
硬さと柔らかさをもって
なんでこんなに人間なの

 絵文字いっぱいのメール
 どの文字に君は隠れていたんだろう
 ハートの裏には誰もいなかったけど

「確かめたいな、君のこと」
揺れる君には聞こえていない
そこにいるのは人間、人間で
たぶん
海底で大蛸と戯れてるんだろう

夜明けを一人で迎える
朝刊配達のバイクが近づいて

(2009/10/2の「クールを通すなら」を改訂しました。)

経験が人を成長させるなら

2009年10月04日 | 
出産を見たことがあるよ
血にまみれて泣きながら
引っ張りだされ
お湯できれいにされると
もう大人びていた

グランドキャニオンに行ったことあるよ
途方もなく広いから
アクセルいっぱいに踏み込んで
端っこを探した

二人の女の子と付き合ったことあるよ
一人をデートに誘ったら
もう一人も付いてきて
僕らは居酒屋で言葉少なく
行く末の不安を払いのけられず

海底で大蛸と戯れたことがあるよ
吸盤で吸い付かれて
体中を愛されたけど
それを愛と呼ぶべきかは
未だに分かりません

こんなに経験したけど
やはり今朝も人間のままで
なかなかそれ以上になれないのは
悔しいことの一つです
精進します

クールを通すなら

2009年10月02日 | 
何だったの
さっきまでの手続き
色を合わせたワインカクテル
タクシーで装ったクール

暗闇に4つの光
互いのタクラミに
目を見張る
始まろうとする儀式に飾りはない

さっきまでの冗談は何?
世渡りの潤滑剤?
固まって干からびてるよ
僕らは何を知りたかったのだろう

暗がりのなかで手探り
ゴソゴソとして
ぐっと引き寄せたなら
もう両腕の中にいる
硬さと柔らかさをもって
なんでそこまで人間なの

確かめるよ、僕らが何なのか
そんな言葉も暗闇で行き場を失う
この行為
繰り返すたび
君の輪郭を見失う
もう、取り残されて
ひとり

患者さんに言われてタジタジになる言葉

2009年10月01日 | 日記
 「死なねば治んねべ(死ななければ治らないのでしょう、私は)」

 足腰の痛みを主訴に来院してくる高齢の方が、医者に向かって言う殺し文句です(こちらの訛りも入ってますが)。

 手術して治療してあげたいのですが、90歳代になってくるとそう簡単に手術もできず、薬物治療が中心になります。

 患者さんの前で僕らはタジタジです。

 それにしても年齢を経るごとに、人は男でも女でもハッキリとモノを言えるようになるのですね。
 
 一応、「治るにはあと30年はかかるかなぁ」という返し技もあるのですが、僕は使ったことがありません。

 ここまでくると医師としてのカリスマが必要ですね。