Dear You

Seriously:fou you

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花鏡(はなかがみ)

2014-03-08 | メモ

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忘却

2014-03-05 | 
いのちの終わりに蘇るものは

忘却だと あなたは囁く

みんな心の奥底に忘却を潜在させて

真っ白になって生まれてくる

転生を繰り返すほど

その忘却は積み重なり

心の成長と共に忘却は

いつも呼びかけている

忘却の抽斗から溢れだすものが

心の創造者であるあなたの声



ほとばしる魔法の言葉を

あなたによりわたしに吹き込まれて

詩が創作される

創作とは

あなたという忘却を秘めた

宇宙の扉を開くこと

一体化したあなたとわたしから

忘却は紐解かれてゆく

創作は忘却を活性化させていた



無数の忘却のなかから

幸運のかけらを伝えてくれる

星々のようにつなぎ合せたメルヘンは

遥かな遥かなわたしの過去に

起こった真実なのだと

あなたの囁きは未来の未知に

響き渡る鍵になる



詩を綴るたびに忘却を引き出して

あなたの記憶のすべてが愛だったと

想いだしてゆく

あなたという愛を抱き

あなたとわたしはひとつの命になって

何度も見失い間違いや人違いをしながら

摩擦を起こし目覚める忘却は

あなたの指し示す信号であり道標であり

あなたの愛する宇宙へとたどり着く



いのちの終わりにすべての忘却が

あなたから手渡される

もう二度とあなたを忘却してまで

ひとつの命にはならないと

魂の源になりあなたとわたしは愛し合う

すべての記憶を積み重なる輝きにして

あなたとわたしは愛し合う










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来夢来人

2014-01-03 | 
水のない河に水を注ぐ
そして流れるためにあなたが息を吹くと
河の水は流れて
あなたの辿る指先の方角に
辿り着こうとしている
そうして、あなたは水になり
河というひとつの夢を形象にして
すべての瞳に水の流れを映すとき
あなたはやってくる夢になる
瞳の数だけあなたは夢になり
まばたきの数だけあなたは瀬音になり
流れる調べになり
見つめたものを映す鏡になり
止む無く流れて
時間を持たない夢に流れることで
水面は時間を刻んでいる
あなたはやってくる夢になりながら
愛を久遠にするために
時間を創造していた
だから水のない河に水を注ぐ輪廻を繰り返す
それは見たことのない輝きを求めて
えがいたことのない輝きになって
水面に映る輝きと
果てしなく繰り返し愛し合う
あなたという魂の源は
形になって形をなくし
夢になって泡沫を繋ぎ合わせて
更なる超越を果たそうと
完成されても新たな未完成を探求して
やはり、夢は終焉のない完成を
連れてやってくる
生まれてくるものはいつもプロセスで
水は何度も完成を体験しながら
プロセスの旅を無数に試みる
それは未完成を愛しているあなただから
かならず辿り着く
輝き溢れた泉の始まりにふたたび出逢う
そうして究極の愛になり結ばれる
すべての泉のひと雫に煌く虹を映して
あなたは流れる水のように創造する
来る夢、来る人を





(2013.11月作成)






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無限角

2014-01-02 | 
遥かな高次から舞い降りてくる
美しい夢は星々の明滅のように
清らかな無から創造されたもの
煌めく雫の刹那に零れ落ちては
光の木霊を奏でて無意識を伝う
そうして、少しずつ、少しずつ
宇宙の無限との一体化のために
顕在した意識の中でふくらんで
夢は美なるものだけを実現する
それ以外の偽りは夢とは異なる
儚い幻でしかなく瞬きに溶けて
泡沫という跡形だけを残し去る
夢とは輝き、幻とは明滅の幻影
なぜなら夢とは時を必要とせず
幻とは時に制限された噴霧の角
実現には計り知れない夢を束ね
超意識を選び無限角を創造する

果てしない無限でさえも
それを包む無限に護られて
美しい夢は透きとおる心に宿り
夢は見るものなのか 
夢に見られるものなのか 
孤独で背負わなければならないものなのか 
孤独で背負うから夢なのか 
夢の創造者のなかで与えられた
孤独を超えて遥かなあなたに気づく時
幻から目覚めて夢になる
誰しもが遥かなあなたのなかで生きている
夢と幻の明暗の狭間を知ることもなく
知らされることもなく
それでも遥かな無限を愛したくて信じたくて
あなたに辿り着こうとする
夢の在り処はいつも源を求めているのだろう

創造された夢のひと粒の全ては
生まれてきた愛の原点を記憶している
その愛と愛し合いたくて
真実を実現しようとする
あの星々の明滅は夢の呼吸
有形で夢の証を伝えようとする
愛の無限角





           (2013.11月作成)







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霧の祈り

2014-01-01 | 
分からなくなると霧が舞い降りてくる
感情はいつも真実のものを伝えているのに
迷いを選びたくなる
それは、輪郭を超えた場所に輪郭という枠を
捨ててしまわなければならないことへの
ためらいからなのだろう
覆われた白い薄闇の中で
光を探してみたくなるのは
過去世の記憶を辿っているのだと
あなたはわたしに伝えている
ほんとうは分かっているのだけど
分からないという体験をしたくて
精一杯の選択が迷い子だった
さよならなんて言いながら
離れることができないのは
あなたの創造するわたしでいたかったから
あなたの指し示す道標と信号でなければ
納得をして生きてはいけないのに
分からないという幻想の選択に霧が立ち込める
感情の奥底ではいつもあなたの魔法がかかり
幻の玉手箱が開かれて一面に広がる霧は
迷い子を護るための真実の祈りが篭められていた
それはためらいを鮮明にしないために
迷いという休止符が記されていた
霧に漂うあなたの祈りに耳を澄ます
霧に見守られて霧に彷徨う感情がわたしだった
あなたを愛したくてあなたの霧の中にいる
分からなくても大丈夫とわたしに伝えるあなたは
いつも無償の愛だった
それでも寂寞の境界を感じて
わたしの欠片はずっと記憶した霧の中で
迷いが晴れてゆくことを待っている
欠片以外のわたしはきっと分かっている
宇宙にはあってはならないこの現世の黒煙を
あなたの願いが真っ白な真実に変えてゆくと
包まれた霧の中で信じている




   (2013.11月作成)

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とうめいな異変

2013-12-30 | 
背骨がひん曲がり背ビレのない魚たち
巨大化し大量に発生する
悪意を流し込まれた海の生き物たちは
異変することで叫んでいる
魚たちだけではない
そこらじゅうで自然は奇形に変容しながら
地上を濁らせている人間の思念を拒んでいる
それでも感じることを捨てた者たちには
彼らの異変さえも透明なモノとしか映らない
人間が不透明になっていくほど
彼らの奇形は透明になり
彼らの異変は人間から身を隠す
異変だけが見えない処で進行していても
誰にも介入できなくなっていく
気づいた時には手遅れという現象が
罅割れた時間の欠片を未来に跳ね返す

毒を流した者は
流されたもののことを顧みず
わが身だけの有益に先走るほど
物質の喪失に侵襲されて目が眩み
錆びた金貨を手に入れようとする
その金貨には百年後の命のことは刻まれていない
隠された過ちだけを心に閉じ込めると
過ちはその者の心を牢獄として
膨張しながら心の牢獄の鍵を破壊したくなる
過ちとして起こらなければならなかった事実に
過ちそのものの怒りは逆上する
過ちを起こした要因が、いくら白を切っても
閉じ込められた過ちは牢獄の鍵を破壊して
明るみに出ようとするのだ
感じることを捨てた人間には
自らの心の牢獄から温かい涙を奪われていても
それに気がつく感覚を宇宙から取り上げられて
気づきは遮断され、光から見放された意識が
積み重なるほど、償いから逃れようとする

そして、地球上の自然界の異変は
耳には届かぬ叫びをあげて
人間にはますます気づかれないように
汚染や劣化、腐敗の進行は速度を増し
荒廃を選択する精神を拒絶する
人間が得たいものなんて彼らは欲しくはなくて
人間の傲慢で得た物のほとんどは
人間を欲の沼底に沈めながら
心貧しい裕福へと凋落させてゆくものだった
人間だけが命を彎曲させる宝庫に執心し
彼らからは愛されなくなっていくのだった


偽りの富に依存することに執着する
心の弱さはその者の中では
弱さとしては自覚されずに更に弱くなる
欲に溺れてゆくほど
阿漕な自画像は正確には描けずに
歪みを歪みと感じられなくて
高次の感性からはますます遠ざかる
人間のなかの不透明な異変は
自然界のとうめいな異変と比例して膨満する
蔓延る病巣と遺伝子の欠落を助長して
このまま地球に放置されれば
未来はすべてを取り去っていくだろう
悪意の使者に演じさせられていることに
気づかせてはもらえずに
くすむ命は死に切れず
魂を裏切り続けなければならない鎖が
がんじがらめの暗黒へと誘引する
純粋を愛しながらも純粋を葬って
まやかしの甘い汁に逆上せては
なお、やさしいふりをして


奇形に産まれても魚たちは泳ぎ続けている
見抜く目を持たない者たちの偽善の神話に
抗う言葉を持たなくても
身を奇形にしてまでのとうめいな異変は
見える形となり訴えている
海も空気も地面も植物も動物も
あらゆる生命が訴える
それは人間が都合よく隠すことのすべてを
千里眼で眺めることのできる
この宇宙の創生者の哀しい涙の化身
生命とは貧汚を拒む勇気を持つために
創造されたことに人間だけが気づかない
そんな者たちを拒みながら
自然現象はその者たちの澱みを映す鏡になる
それは、地球に起こる異変のすべて
嘘をつくことを知らない自然の力に
偽りだらけの人間が敵うはずはなく
自然現象の全ては創生者の意思であり
神の力であることを信じずに
自然科学の理屈で否定していると
創生者の慈悲の声は届かない
それは裏切りの選択をした顛末
世紀末を迎える流れは
全ての生命の真相を真実に塗り替える
人間のふりをした人間でない人間は
有り余る物質に囲まれながらも
それに触れるほど物質は消えてゆく
その真実が訪れた末法は、解決の手立てもなく
心の牢獄がその者の世界を奈落へと塗り潰す

創生者は呼びかけている
それは救済の声で
全てのものに純粋であった源の記憶に話しかけている
その声を聴き、その声に忠実に生きるものは
心に牢獄は作らない
地球人の世紀末が奈落であったとしても
地位や名誉やくだらないシガラミを
愛のために捨てた者は奈落には染まらない
無償で与えていける自らを祝福できるから
それは神のぬくもりに触れる人
とうめいな異変は純愛の行為を護り抜く
全ての現象は純粋を共有する神から創造されたもの
全ての現象は神である創生者の顕れであり
この不透明な混沌の危惧を告知する
とうめいな、全ての異変
魂の源である、神の声を伝えている




      (2013.11月作成)

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ひとひらの銀河

2013-12-29 | 
雪の舞い散る夜空の 
白い蛍のように踊る雪明かり
その小さな結晶は闇夜を点しては消えてゆく 
ひとひらの銀河になる
賑わう街のネオンに砕け散り
君の瞳を濡らしている
白い吐息に指をあたため合うほど
落ちては溶ける 雪の粒
君の声に耳を澄ましていると
溶けてゆく雪の一瞬が
もっとも美しい瞬間だったと目が覚める
華のような結晶の形は
雪として生まれた時から
捨てるためのものだったことを雪は知り 
イミテーションの輝きよりも美しい一瞬の 
ひとひらの銀河を地上に鏤めて 
一夜でひろがる銀世界
こんなに神秘的な君の涙の魔法よりも
この地球ではイミテーションが美しいと求められ 
競い合うように イミテーションばかりが造られて
この雪の織り成す ひとひらの銀河を見失う
君の声ではない言葉ばかりが人に歌われて
君の声を聴く木霊の唄は人には聴き流されていた
それでも君は彼方から音も無く涙を流す
木枯らしが君の涙を雪にして
いくつもの結晶が雫になって
僕の手のひらから零れ落ちては消えてゆく
数え切れない ひとひらの銀河
闇の空を見上げると 絶え間なく
誰にも唄われなくても 輝く言葉を話している
あたたかさに溶けてゆく雪の
何のためらいもなく形を崩す選択は
あたたかいと感じたことの感性に 
忠実な現象であり それは君の深い愛の顕れ 
かけがえのない ひとひらの銀河の瞬間を
つなぎ合せて 僕は君を抱きしめていた
華やぐイルミネ―ションが
蛍のような雪明かりを飲み込んでしまう
この地球の片隅で
君の声を聴く木霊の唄を僕は口ずさむ
この地球の誰もが歌わなくても
ひとひらの銀河を僕に贈ってくれた宇宙だけが
耳を澄ましてくれているから
舞い散る雪のなか 手のひらに消えてゆく
きみの涙 銀世界の静寂に沈黙を囁く
ひとひらの銀河 宇宙に滲む永遠に







(2013.12.28作成)



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港の翼

2013-11-12 | 
海の見える小さな町 この町の港は入り江の翼のようだ 鶴が飛び立つように出航する 白船黒船 むかしの人はこの湾岸から 飛べない船を見ていたのかもしれない 入り江の湾の形状が 鶴の舞う姿に見えたため 舞鶴と地名を名づけた人には きっと神が宿っていたのだろう 

この町に 飛べない船が無い羽根を休めに帰ってくること 波止場はそれを迎え入れ 埠頭は 青海原を揺られて独り立ちする 船の旅立ちを見送っている 巡り廻る船の現在のために この町の地名は予言のように 神により吹き込まれ 舞鶴という呼び名が与えられてから この地はずっと その加護を受けてきたのだろう

鶴のいない素朴な田舎町を 鶴によく似た地形は守護しているかのように 翼のない船舶の往来を傍観している それがこの港の宿命なのかもしれない 停泊している船舶の無き翼を引き止め続けることができないからだ

もしも この港のように寡黙に生きることを運命とされていたなら 翼のある真実の鶴はどこかで決心をして 現世を手放して飛び立っただろう もう二度と戻らぬために 船には書き残した手紙だけを置いて 主護神に届けようとしただろう

この小さな町の誰にも気づかれずに 主護神と愛し合った白い熾天使は その想い出を書き綴る 遠くに映る舞鶴クレインブリッジは鶴の翼 愛してしまったあなた(主護神)と繋がって あの橋から眺めた太陽と紺碧の空と海 大きな翼を広げて踊る二羽の鶴となり この地から悠久へと羽ばたくため 誓いの言霊を此処に記し 港から天空へと舞い上がる 







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海の瞳

2013-11-12 | 散文
まだ浅い歳月は巻物にもならず、扇を開いたように潮騒を扇いでいた。十年がひと昔と呼ばれる時代は抽斗から取り出せば、写真を必要とはしなかった。なぜなら、この町での写真にわたしが写るには、あまりにも人が幻想であったからだ。
 小さな港町の埠頭を昼も夜も歩きながら、もっとも心を許せたのは、果てしない空と底知れぬ海の顕在意識のような波、そして、湾を取り囲む緑の山並みと、海から吹き寄せる物言わぬ風神だった。すべての自然現象に宿る精霊の存在を教えてくれていた。彼らの厳かなる壮麗な姿との対話を交わし続けることの神秘さと神聖さは、わたしに潜在している超意識から伝え続けられていた。
 おそらく、この小さな港町に来ていなければすべての魂に潜在している威厳さに出逢うことはなかっただろう。そう、顕在している波に運ばれる船舶を無事に港に手繰り寄せているのは、見知らぬ海底の潜在意識の奥深くの超意識なのだから。時には嵐となって顕在意識が荒れ狂っていたとしても、海の魂の源の意思は人間には計り知れないものだった。
 今、伝えられている情報の事実だって、真実なのか?それは分からない。人間の手により都合のいいように書き換えられた偽りの英雄も数知れず。すべては魔神が人間に憑依して、愛の宇宙とは逆廻りの意思に侵襲されているのがこの地球。魂の強さとは、超意識の神から伝えられた知恵との一体化により、無極の美の創作と創生を育むことができるため、表沙汰にできない虚構への執着とは無に等しいからだ。波に煌く太陽の光のすべてが海の瞳であると、超意識の貴方が伝えてくれていた。空の太陽を瞳に入れて、波止場は静寂を愛していた。

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光の源

2013-11-10 | 
其処にはいつも、あなたがいて
計り知れない歳月をかけて
あなたになるわたしを待っていた
起こりうるすべてのことは
あなたが、わたしのなかのあなたを
呼び覚ますための必然であり
あなたになったわたしとあなたが
出逢うためだけの導きだった
すべてのものは
あなたから生まれてきたものであり
すべてのものは、あなたの輝きが
より強くなるために
あなたの囁きを必要としていた
すべてのものは
あなたによって満たされて
あなたによって潤って
あなたによって光を想い出していく
それは、手をにぎりしめると
手のひらに湧いてくる
ちいさな温もりを愛しく想う
そんなやさしさを伝えている
あなたは光の源
愛し合うことができるのは
あなたがすべてのものになって
包みこむ言伝を流星のように
降り注いでくれているからだった
忘却という大きな試練を背負って
人は生まれてくる
あなたの創造した悪意なら
それは罪ではなく幻の泡沫にしか
過ぎなかったのだろう
それよりも悲しまずにはいらない
過ちからの偽りで創造された悪意を
泡沫にはしないと決めたあなたの光は
あなたの源をいっそう美しくしていた
たったひとつの真実を護るために
あなたはわたしを照らしていた
あなたからわたしが生まれてから
ずっと、そうして与えられてきたものは
偉大な純粋だったと
計り知れない時間のなかで
やっと、気づいたけれど、ほんとうは
まだまだ気づいていないことがあるのだろう
なぜなら、愛とは
壮大な気づきのための叡智でもあったから
そして、そのすべてはあなたから生まれてきたもの
宇宙とは光であり、神そのものであり
魂の源だった








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とおりゃんせ とおりゃんせ

2013-11-08 | 
じゃりみちの
りょうはしにならんだ
あらかんぞう
手をのばし
むかいのあらかんぞうの
ゆびのあいだにゆびをいれ
門をつくっている

  ここはどこのほそみちじゃ
  てんじんさまのほそみちじゃ

耳をふさぐと聴こえてくる
てのひらに押しもどされた
風のように

  ちょっととおしてくだしゃんせ
  ごようのないものとおしゃせぬ

どこを通れば
生まれてゆけるのかと
あらかんさまに尋ねていた
おそれおおくも あらかんさまに
洗いながしてもらった
つぐなうための荷物を背負う
まあたらしくなった
わすれものといっしょに
産道をくぐりぬけてゆく
にんげんに生まれたら
きっと、なにかに
差し止められているかのように
想い出すことのないものでも
記憶と呼ばせてほしくて
此岸のどろぬまのなか
彼岸のほそみちを探してゆくのだろう

てんじんさまのほそみちを
あらかんさまのほそみちと、そう唄えば
おそらく嘘だといって、だれもが信じない
ほんとうのことを観たことはないから
見えないものに疑いぶかくなる
ふたしかなのか、たしかなのか
五感いがいの直観の知るところ

  このこのななつのおいわいに
  おふだをおさめにまいります

生まれ落ちるうんめいを
買いもとめることのできるおふだを
手にしたものが、空と地上をつなぐ
産道をあたまでひらき
つきすすみ、かいてんする
産道をとおりそびれても
だれしもが いびつな圧迫に耐えしのび
はじめてのくうきを吸い込みながら
だいじな約束は忘却に沈ませる
天の声からはぐれるものは
濁る意識の自覚を失くし影は薄くなる
天の声の聴こえるものは
天帝の願いの叶う光を授かることが
約束だった

いきはよいよい
かえりはこわい

はじめての産声から
かたみちきっぷをにぎりしめ
生きぬくことは帰り道
呼吸が止まるまで昏い道にほんろうする
うらづけられる理由より
うらづけられない愛のかたちを
見つけたくても
この仮装の幻想では見つからなくて 
壊れやすいかたちは愛ではないと
判る出逢いに出会うまで
炎のみずうみと針の山にぶちあたり
見えない動かし手に
護られる幸福を感じるために
思い通りにならない跳ね返りを選び
思い上がりを天にかち割られると
傷口が痛みだし
思い上がりを自らでかち割ると
傷口は幻だったと天の声がする
天帝の願う感情を捨てたものたちの
うらぎりには背を向けていても
だれかのためになにかをしたくなる
ほどこしを知り
生まれる前から愛していた
天帝の願いと一体化して
もとのところにかえっていく

見えないところから見つめている
あらかんさまの真実は

  こわいながらも
  とおりゃんせ








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潮騒

2013-11-04 | 
海を、眺めていた、春の。潮水に湿る砂浜の足跡は、今だに波音を追いかけてしまう。凭れていた背中を手離せずに、低めに照らす太陽までの道のりを、なびき縺れて、傷んだ髪は揺れていた。

愛しているの?潮騒の問いかけに、愛していないと答えていた。潮騒とおなじものを愛してしまったわたしはそう答えるしかなかった。咄嗟の偽りに騒ぎたつ不協和音。だけど、ちっぽけな型紙を捨てて、潮騒との共有を選択しようとした。それは、潮騒の瞳に映るわたしの影に気づいたから。砂に秘めた貝殻の破片を、押し寄せる波形が行方不明にしていた。

花に吹く風は花風となり、夜に吹く夜風になる。雨に吹く雨風になり、風は、あらゆるものに吹き抜け、あらゆる薫りの化身になり、あらゆるものの形へと、変容を譲る魔術師。何処からか吹いてきて、何処かへ吹き去り、ふたたび何処からか吹いてくる。

彼は風から生まれた
風の申し子だった(わたしの愛する貴方)

潮風に逢いたくて、ふたたび海に来る。波音の沈黙に立ち込める磯の薫り。進むべき印のない景色に、海が横たわる。ワンクリックで削除できるものなど何ひとつとしてないのに、容易に削除できる方法だけを知っているから厄介なんだ。見えない海底があることを知っていても海を渉る蝶は、海底を見ることなく飛び続け、知らない異国にたどり着く。

寄せては還る繰り返し。創世記から変わらずにいたクロニクルの陳腐を、夢の仮面を壊すたびに斬新な白紙に書き変えていた、風の貴方。「ねぇ、一度でいいから、わたしと人間を忘れてみない?」海から生まれ続けて、海に消えていく輪廻も悪くはないでしょう。そうして出逢い続けていく。引き裂かれた別れの痛みの分だけ、わたしたちは言霊になり幾度も出逢う。潮騒とおなじ貴方を愛したわたし。

潮騒は魔法をかけられた貴方の分身だった。








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銀河のひとしずく

2013-11-03 | 
最果ての囁きは
いつも最善の風向きを伝えてくれる
それは静寂の木霊を響かせて
竪琴のかすかな音色に似ている
あなたの手のひらに舞い降りると
煌く馥郁を身籠る蕾となって
鮮やかな花びらが目を醒ます
蔦のように幻想が巻きついた指さきに
数え切れない億年の歳月を篭めて
花びらから零れ落ちてくる
銀河のひとしずく
それはあなたの故郷の源の
誰にも触れることのできない片隅から
ぽとりぽとりと滴る透明な愛の種
そしてあなたとわたしが心を交わすほど
あなたとわたしがいつの時も
辿り着くことのできる
果てしない最果ては愛の形象を歓迎する処
限りある輪郭の創造は
あなたとわたしが愛し合うことを
永遠とするために繰り返されてきた
ひとつの世紀末が終焉を迎えるたびに
あなたの手のひらには零れてゆく
銀河のひとしずく
金銀の虹の輝きは最善を選択していた証の光
だから指さきに絡ませた暗黒を
観ることができるのだろう
輝きは輝きだけを求めることはなかった
計り知れない時の流れに
形象の持たなくてはならない時間を
無形に巻き戻しては、輝きは輝きを知り
そこに生じた暗黒を慰めることも知ってゆく
そして、ふたたび
あなたの手のひらに零れてゆく
銀河のひとしずく
とどまることを知らずに
最果ての花びらに溢れては雪の結晶のように
あなたに刻まれてゆく
無数に繰り返しても止むことなく
あなたから美という形象は生まれようとする
どれほどの嵐や波乱を潜っても
あなたが生まれるだけで
最果ての静寂はぬくもりの囀りを木霊する
そして、ふたたび、
あなたとわたしのかさねた手のひらに
目覚めた花びらから零れ落ちている
銀河のひとしずくは
とめどなく





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仏像

2013-11-02 | 散文
  それは、真実などではなかった。けれど、わたしたちには真実であると、プログラムされている。生まれてくる前に、真実の神が、そんなふうにプログラムしたから、それを神のように拝んでいる。
 ほんとうは形なんてなかった。シッタルダ(釈迦)や、イエス・キリストは、神のように思われるようにプログラムされていたから、あのような生き方ができたのだ。あの神のような筋書きを神から与えられたのには、もちろん、それなりの理由があったからだ。そして、その筋書きを与えたのが神であり、彼らが神だった訳ではないけれど、釈迦が修業を積み、悟りを得て、その悟りを後世に残したことは、やはり、重要な意味があったからだった。
 阿修羅像や観音像などをひっくるめた仏像などは、遥かな遥かな過去に、この宇宙の音を盗みに侵略してきた魔神(サタン)の姿だったのだ。サタンに盗まれた音は、ピアノの黒鍵に当たる音だった。一度盗まれて、取り返した音だから、この宇宙の最高神は、この音に呼び名をつけなかった。
  音の女神は、サタンを追って、この宇宙の外の、別の宇宙でサタンと戦い、音を取り返したが、力尽き果て倒れてしまった。女神と云えど、一気に力を使い果たすと消滅してしまう。その女神の消滅を救ったのは、女神を生んだ親御霊である宇宙の最高神であった。女神を救った宇宙の最高神とは、盗まれた音に呼び名をつけなかった神ではなく、別の最高神であった。この宇宙には二柱の最高神によって成り立っているからだ。
 あの阿修羅像などは、その時に、音の女神が戦って抹殺してしまったサタンの残骸だった。音の女神は、それから、永い永い歳月をかけて、この低次元の地球の人間を管理する神になった。低次元の人間の管理をしなければならない理由はあったが、ここでは省力しよう。
音の女神だった神は、地球のすべての人間の筋書きをかいて、人間の魂の成長を待っていた。けれど、この地球に存在させた人間は、魂があまりに未熟なために形がなければ信じることができなかった。音の女神は、宇宙の最高神(この最高神は、黒鍵に呼び名をつけなかった神)の吹き込みを聴いて、自分が倒したサタンの残骸を、この地球の人間たちに神と思わせて、拝ませて、そして、消滅させたサタンの残骸を慰めようとした。
  だから、人間はあの類の仏像などを神のように思って、拝んでしまうのだ。それは、筋書きで書かかれたことであり、そんなふうに、仏像を崇拝するのは大切なことではあるけれど、崇拝していればいいものでもない、ということに人間は気づかなければならなかった。なぜ、崇拝しなければならないのか、それをなぜ、神だと思ってしまうのか、もっと疑問を持つために、そのような筋書きがすべての人間にプログラムされているのだ。人間に組み込まれたプログラムとは、プログラム通りに生きてしまうようにされていながら、常にそのプログラムの背景にあるものを見破ることが、人間の生きるテーマとなっていることが、人間に隠された真実なのだから。
 あの仏像を、神秘的でどこか超越した精神の顕れのように、誰もが書いているし、思っている。それは、形のない光を形にしたものだと、どこかの大学教授が、新聞のコラムに書いていた。誰もが感じることであり、誰でも思っていることが、如何にも肩書を持つ者が書くと、さも素晴らしいことを書く人物であるかのように新聞は掲載するが、それは、肩書きを重要視した悪いプログラムを優先させた行為であると思えてならない。大学教授の言葉だから優れているものと、民衆に思わせようとする意図的なものを感じてしまう。そんなことは、大学教授でなくても、誰でも言えることや、誰でも感じることだからだ。
 仏像が形にならなければならなかったのは、音の女神が倒したサタンを慰めるためではあったけれど、人間の精神が弱くて、形のないものでなければ拝むこともできないから、音の女神は、サタンを神と思わせて形にした。つまり、仏像などの形を求めたのは人間の弱さであり、形がなければ、誰も崇拝することができなかったから、そういうものが残されてきたのだ。形がなくても、信じることができれば、形に囚われず、すべての自然や物体に神が秘められていると思えるのではないだろうか。わたしには、そう感じる。神とは形ではなく、対象との精神の一体化をしていくことで神を身近なものとすることができるのだ。それは、すべての自然や物体に、人間には分からない精神が秘められていて、人間に声をかけているのだが、この現代では誰も耳を傾けることができなくなってしまった。
  そして、全ての自然や物体は、人間の醜さに愛想を尽かしているだろう。このことに、気づくものは、どれだけいるだろうか?恐らく、誰も気づかない。なぜなら、この地球の人間は誰も、自然や物体に秘められた真実の神の声を聴かず、人間中心で人間の視点だけを重視し、能力や才能でさえも自分たちの手柄だと思っているからだ。能力や才能の全ては、この見えない神から吹き込まれていて、それは神よりの借り物である。決して自らの能力に溺れ、営利を追求し、儲けたお金を自分の欲のために使ってはならないための借り物なのだ。
大学教授と言えど、神の声を書くことはできない。大学教授とて、そういう筋書きをもらったから、大学教授になっているだけのことであり、死んで筋書きが外れたら、神の声を聴いていないものは、何の能力も得ることができず、ただの未熟な欲望の塊に戻ってしまうのが、人間の真実なのだ。
  そして、もっと人間の精神が荒廃してしまっていることは、大震災後も顕著に現実となっていた。被災者を救うための祈りや願いなど、多くの人々がこの仏像たちに手を合わせた。そして、この世を救ってください、とそれほどの多くの人々が、仏像にすがってしまったことだろう。わたしには、その姿は違和感だった。ある僧侶は、「なぜ、神は助けに来ないのだ。ここで、仏像として突っ立っているだけなのだ」と、仏像に怒りの言葉を吐いていた。この僧侶の姿に、わたしは僧侶のレベルも低くなりつつあることを危惧してしまった。
仏像は仏像であり、それらのものが助けに来るはずがない、それらにいくら祈っても、自らが動いて困った人々に手を差し伸べる手立てを考えなければ、何も動くものはないし、また、そんなふうに仏像に依存してしまう観念は、ますますこの世を依存的な世の中にしてしまい、誰もが何かにすがらなくては生きてはいけなくなってしまうと思えてならない。
  とにかく、全てに於いて精神の荒廃を感じてしまう。被災者を助けても、誰も救われるものが得られないのは、この精神の荒廃が影響している。なぜなら、被災者も援助者も、被害者意識から抜け出せず、そして、被害者も援助者も神の声を聴く気づきも持たずして行動しているだけだからだ。援助者は援助者としての筋書きをもらったから、被災者を助ける役割ができるだけのことだからだ。神の声を聴くものは、がむしゃらな援助はしない。被害者の精神を成長させることのできる働きかけを思いつくことができるからだ。同じ援助でも大きな違いがある。それは、決して目には見えないが、真実の神には鮮明に見えている。









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金銀虹飛行      そら&りら

2013-10-19 | 
陽光に波立つ
いくつもの虹の波折り
あなたに抱かれて
七色の光は飛行する
あなたとわたしの影を取り巻く
いちめんを煌き
こぼれる銀の吐息は交叉する
むすうのゆびは結ばれて
あなたの胸に溶けてゆく
散らばるあなたの金のまなざしの
奥底に深く深く遊泳する
純白の素足に時雨れる光の泡沫
人肌よりもやさしく伝うぬくもりに
寄せては還るあなたとわたし
とうめいの時間だけが砕け散る
いくつものあなたの輝きにかさなり
あなたになって わたしになって
あなただけしか愛せなくなる
金紗のような光の飛沫に包まれて
かたちのない輪郭は
織り成す錦の切り絵を紡ぐ
その腕(かいな)にくちびるは
竪琴のように囀り
陽炎は祝福を囁いている
金色 銀色 虹色のすべては
太陽の流す涙の色
あなたの瞳に溢れた暁の湖が
ひとしずくずつ 
わたしの頬に零れ落ちてゆく
数え切れない夢と幻を拾い集めて
抱き合うほど億光年を駆け巡る
かたちにならない純粋は
愛のためにしか かたちを求めない
灼熱を溶かしながら繋がり
錦の切り絵は隙間も狭間も埋めてゆく
哀しみは哀しみのままに
光はいつも傷痕と契りを交わす
そして新たな金と銀と虹の無限は
あなたとわたしから生まれてくる
生死を超えた純粋になって
陽光に波立つ
いくつもの金紗の波折り
あなたに抱かれて飛行する
金色と銀色が散らばる虹の
輝きの時雨れを浴びて
純粋は愛し合う
あなたとわたしのふたつになって






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