ひまわり畑

~笑顔と希望が溢れ出す癒しの場所~

見て言ってくれた人が笑顔になる事を願ってるで。

俺とアイツの10日間。(4話~8話<最終話)

2012年08月20日 | 俺とアイツの10日間。
= 4 =













村「なな~来たでー」




「…おぉ、信ちゃん! 」


村「分かった、分かった。急に抱きつくんやない!」


「ほーい。」














あれから俺は、来れる日は毎日お見舞に来て


ななとくだらんことを話しとる。











「信ちゃーん。パパドル観たでー。」


村「マジか。…どうやった?」




「…うー……ん、錦戸くんカッコいいよね。」





村「俺やないのかい(笑)」


「錦戸くん好きなんやもん♪」


























村「でもやっぱり俺やろ~」








「…自意識過剰。」













= 5 =














ゲホゲホッ



次の日、俺が病室に入ろうとすると


中からこんな音が聞こえてきた。








村「なな!?」





「わっ!!…なんだ、信ちゃんかぁ。ノックぐらいしてよね。」


村「ノックとかやなくて……お前大丈夫なん…?」



「…え?何が?(笑)」


村「咳…辛そうやったから。」







一瞬、表情が曇ったように見えたが


すぐにいつもの笑顔に戻った










「全然へーき! ただの風邪やもん。」




村「そっ…か。」























先生「あ、村上さん…少しお時間頂いてよろしいですか?」



「…!! 」















= 6 =













先生「実はですね、ななさんの体調が悪化していて…」


村「…え、ななの?」


先生「はい……長くてもあと、10日といった所でしょうか…」



村「とう…か…」











まだ出会ったばっかなんに…





村「失礼しました。」








ななに出会ってから、毎日楽しくて


ケンカしたこともあったけど、なながすぐ


笑顔で「ごめん」って言ってくれて…











村「何が10日や。」
































?「あれ…信ちゃん?」

















= 7 =














村「ヤス…?」



安「信ちゃん、どうしたん? こんなとこで。」


おい、ヤス…














村「やったら、なんでお前もここにおんねん(笑)」





安「あっ、そうやった!! ……さっき廊下で、女の子が倒れてたで!?」


村「え…」








それってもしかして、











村「なな!?」




安「えっ、ちょっ、信ちゃーん!!!」

















なな…



































ごめんな。












= 8 =













『村上さん…ありがとうございました。』




村「……いえ。」








なな、ありがとう。


ホンマめっちゃ短い間やったけど、楽しかったで?











『…なな、村上さんに会ってからよく笑うようになったんです。』


























村「お礼を言うのは僕の方です。ななさんに色んなこと教わりました。」











最愛の君は、余命10日と言われた日に


手の届かない世界へ行ってしまいました。











村「…なな聞こえるか?俺はここに居るで。……そっちで待っててな。」

















だから僕は…









































君と過ごすはずだった"10日間"を


胸に刻んで生きようと思います。






.* END .*




















ーーーーーーー


安「終っちゃった…。(笑)
  今度は…誰にしようかな~
  やっぱり俺か?←」

渋「いや俺やろ、」

安「えーーーー。」

村「まず、感想言えや!」

安「あ、感動したで。」

村「・・・・・終わりかい!!」


渋「・・・っていうことで、次回は俺、【渋谷すばる】が主役やで!
  名前リクエストがあったらしいからそれでいくで!
  あ、名前は【りん】やで~」