私が月に一度楽しみで習っている茶道のお稽古でお茶事という季節の行事があり、
その一部を紹介いたします。
私が通っているお宅では毎回出てくるお菓子がすべて先生の手作りでとてもおいしいのです。
①初点(はつだて) (はなびら餅)
まず年の初めに改まった気持ちで望む初点という行事があり皆で持ち寄ったお料理を
盆に盛ります。正式ではありませんが、略式の茶懐石となります。
(向付け、刺身、煮物、小吸い物、八寸、強肴、鉢肴、酢の物、つけ物など)
準備が整ったら全員で新年のご挨拶をして、桜湯をいただき客は皆外に出て合図の音が出るまで
羽根つきなどしてしばし待ちます。合図の音でつくばいにて手を洗い茶室へと入る。
炭つぎお点前に始まり、先生お手製のはなびら餅のお菓子で濃茶を皆でいただきます。
その後お膳が運ばれ、お酒が飲める人はいただきながら茶懐石料理を歓談しながら美味しく食べます。
最後に乾菓子と薄茶をいただき行事は終了です。記念写真を全員で撮りお開きとなります。
②野点(野外にて行うお茶会)
もう一つの行事は新緑の季節若葉がまぶしい頃に八王子ゆうやけの里広場にて毎年野点が行われます。
琴の音楽を流しながら赤い毛氈のうえでお点前となります。近年では椅子に座って行う立礼式も増えてきました。
野外の野点では、小さいお子様に人気の体験コーナーがあり
盆の上で自分のお抹茶をシャカシャカと点てることもでき、毎年楽しみで来てくれるお子様もいらっしゃいます。
なんでも興味を持つことは良いですね。見ていても心和みます。
この広場ではいろいろな催し物もございまして、色鮮やかな美しい衣装のご婦人方によるフラダンスや
対照的に勇ましい地元の太鼓も実演されます。お腹の底にひびき迫力満点ですよ。
毎日が忙しく過ぎてゆく中での茶室での静寂な時間と空間は束の間の癒しとなります。
趣味で恐縮ではございましたが、お茶の行事を紹介いたしました。