ユネスコは、2005年に始まった「国連ESDの10年」が、2014年に完了したことを受け、10年間でユネスコ教育の根幹に位置づけられたESDのさらなる世界展開を推進するため、「ユネスコESDグローバルアクションプログラム(Global Action Programme on ESD)を策定し、2015年からの実施を加盟国に呼び掛けた。日本ではそれを受けて、『ESD国内実施計画(アクションプログラム)』(2016年3月)が策定され、それまでの『国連ESDの10年国内実施計画』(2006策定、2011改訂)の後継の実施計画として世に出された。
現在、ESDのさらなる推進をめぐり、日本では大きな二つの変化が起きている。一つは、次期学習指導要領へのESDの組み込みであり、二つがESDの推進拠点としてのユネスコスクールの質量両面の拡大政策である。
ただ、次期学習指導要領に先行して進んでいるESDの推進拠点としてのユネスコスクールの活動を見ていると、『ESD国内実施計画』(2016)に特記されている国連持続可能な開発目標(UN SGDs)を踏まえた活動は、まずお目にかかれない。いったいどうしたことなのか。
現在、ESDのさらなる推進をめぐり、日本では大きな二つの変化が起きている。一つは、次期学習指導要領へのESDの組み込みであり、二つがESDの推進拠点としてのユネスコスクールの質量両面の拡大政策である。
ただ、次期学習指導要領に先行して進んでいるESDの推進拠点としてのユネスコスクールの活動を見ていると、『ESD国内実施計画』(2016)に特記されている国連持続可能な開発目標(UN SGDs)を踏まえた活動は、まずお目にかかれない。いったいどうしたことなのか。