Cinnamonの薫り

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気紛れ日記

ブログを振り返って ㉜

2024年05月17日 | 日記
   この間、、、
   観葉植物(ポトス)の鉢を買ったの。
   飾り物を好まない 殺風景な我が家のリビング。
   だけど、少しだけの観葉植物があったのよねっ
   2020年の冬、夫も私も突然の入院で 家を留守にしたものだから
   観葉植物、、、 全て枯らしてしまったの。
   可哀想なことをしてしまった。

   私は一か月の入院で退院したけど
   その後、夫の闘病生活は入退院を繰り返し2022年4月まで続くことに・・・。
   枯れてしまった観葉植物も しばらくそのまま放置してあったし
   私の生活から 写真を撮る習慣も無くなってしまった。
   以前なら 息子夫婦からのカーネーションの鉢も写真をパツパツ撮ってニコニコ。
   変わり映えのしない食事や お弁当写真も・・・。
   当たり前だった日常が 私にとって、どれだけ幸せだったことか・・・。 
   写真は相変わらず撮ってないけど
   観葉植物が我が家に仲間入り☆.。.:*・°^ー^.。.:*・°☆
   心境の変化。
   チョっと嬉しい。
   大切に育てましょ。


   2020年12月30日投稿のブログより
     ブログに記すか迷ったけど・・・。

     夫が癌告知を受けてから精神的にも肉体的にもボロボロだった私。
     夫が入院して抗がん剤治療前に外科手術を受けICUで面会を終えたその日、
     体調が最悪で私も夫と同じ病院に検査入院。
     入院して間もなく、新型コロナの院内感染が瞬く間に広がり
     私の入院していた病棟の看護師さんが発症(?)だったらしく
     4日後、私も陽性と診断を受け個室に隔離!
     翌日、コロナ病棟に移され闘病の日々となる。

     最初の一週間は、無症状が続き自分が感染している自覚も持てない。
     その間、同部屋で隔離されていたお婆さんが
     二人も呼吸ができなくなり亡くなる。
     ショックだった!
     涙が溢れ不安で自分も「死」を覚悟する気持ちにもなる。
     癌の病と闘っている夫を残して死ぬわけにはいかない。
     そんなことを強く思って過ごした日々。
     一週間が経過した頃、突然の発熱。39.6まで上がり
     三日ほどで微熱になるが、その頃から味覚がなくなり
     洗濯用の柔軟剤の香りもまったくわからない状態になる。
     「私は完全にコロナに感染しているのだ」と確信。
     亡くなった、お婆さんの次に移ってきた方は、肺がんの患者さん。
     年末年始は、家に外泊予定していたのに
     「私は、ここで死ぬの?」と看護師さんに訴え泣いている声を聞いて
     悲しくて可哀想でカーテン越しで一緒に泣いていた私。
     お隣のベッドの方は、外科病棟からコロナ病棟へ隔離。
     病院に対しての不信感から一切の点滴などの処置を拒否。
     貧血か酷く輸血が必要なのに、それも拒否。
     「死」と隣り合わせの状況に立ち会う日々となる。
     コロナ病棟は、地獄のようだった。
     防護服を纏った看護師さんには本当にお世話になったし感謝しているけど
     どうして、私がこんな目にあわなければいけないの?
     誰にぶつけて良いの?

     そんな中、外科病棟から血液内科病棟に移動した夫なのに
     院内感染の渦の中、肝心の抗がん剤治療を受けることが
     困難となり退院を余儀なくされる。
     クラスター発生の病院から他の病院への転院の規制があるため
     私が平熱となり72時間経過して保健所の許可が下りるのを待って
     一緒に一時退院をする。
     その後、2週間程して別の病院への転院が決まり
     現在、夫は抗がん剤治療中。
   ***************************************************

   このブログ、、、泣きながら書いたのを思い出したの。
   しばらく、トラウマになってしまい あの病棟のことを思い出すと心が震え
   涙が止まらなくなっていた。
   当時、まだコロナは得体のしれないモノ。志村けんサンがお亡くなりになったり
   緊急事態宣言が出たり世の中は コロナ・ウイルスの恐怖に振り回されていた頃。
   人間って忘れることが出きるから 生きてゆけるって本当かもしれない。
   私が先に退院してしまったけど 病室でお向かいのベッドの患者さん
   あの後、どうしただろう?なんて思い出すと切なくなる。
   今、私は間違いなく日常に戻って生きている。
   ちっちゃなポトスを眺めて チョっとの心境の変化を感じているの。
   悲しいことは、忘れる努力を。
   でも、昔を思い出して 今の自分が生きていることに
   感謝の気持ちを持たなければ・・・ねっ。
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