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腫瘍内科医一家のニューヨーク滞在記

ニューヨーク研究留学中での出来事を感想を交えてメモ代わりにつづります。

とにかく良い人間になりたいものです。

2012年05月07日 23時18分54秒 | 日記

 今朝、上司にあることで頼み事をしました。その対応の素晴らしさにまたもや感激させられました。

 近年、非常に有名になってますます忙しくなってきている上司ですが、偉くなってもこちらで言うところのniceであることは全く変わりません。一日数百通のメールを受け取るにもかかわらず、どんなに忙しくても数分以内にファーストレスポンスをしてくれ、そのときは忙しくてすぐに対応が無理であっても決して忘れずにあとできちんと対応してくれる上司はやはりできる人だとつくづく思います。身分等を問わず、誰に対しても紳士的で丁寧に接し、いつもsupportiveな今の上司に出会うことができて、とても幸せだと感じます。

 4年前の米国での学会会場で初めて上司にインタビューを受けたときに、私はたどたどしい英語ながらも、「残念ながら日本ではまだあなたのような医師はいません。私はあなたがこの領域で一番になる人だと確信しています。だから、あなたのもとでしばらく学ばせていただけないでしょうか。」と言いました。そのとき彼が何ら嫌みも感じさせず、「現時点で私はトップではありませんが、そうあるべきだといつも思っています。」とさらりと答えてくれて、いたく感激した事が昨日のように思い出されます。やっかみからか外部の人で上司の事を運が良かっただけという人もいますが、その後の上司の成功と出世ぶりを近くで見ていると、やはり彼はただ単にナイスな人というわけでは決してなく、すべてをある意味したたか周到に準備していたのだとわかりました。

 新時代の真のエリートとはこういう人なのかもしれません。

 出世し世の中で成功する事も大事かもしれませんが、同時に人々を幸せにできるかどうかが今後ますます問われるべきだと思えてなりません。最近、スティーブ ジョブスの伝記を読んでいるので尚更、上司の紳士ぶりが際立つのかもしれません。ジョブスはもちろん愛すべき憎めない所がある人でしょうが、同僚や部下になるのは本当に大変だと感じます。

 周りの人間から、nice, supportive, always happyなどと言われている上司は私の誇りですし、少しでも見習いたいものです。勿論、いつも我慢が足りず、短気で飽きっぽい性格から矯正する必要がある自分には果てしなく遠い道のりですが、私は凡下の輩なりに、これからも自分の道を一歩ずつ歩んでいきたいと思います。