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腫瘍内科医一家のニューヨーク滞在記

ニューヨーク研究留学中での出来事を感想を交えてメモ代わりにつづります。

ニューヨーク ラーメンのレベル 

2009年10月27日 08時44分36秒 | 日記
 ニューヨークでの滞在が2週間ほど経ったある日、無性に日本の食事が恋しくなった。とにかく、ご飯(ライス)、麺類(うどん、そば、ラーメン)、とんかつあたりが食べたくて仕方がなくなった。
 ニューヨークは、日本食の店が結構ある。
ここ5年間ほどは、秋の学会参加で毎年NYに5日間程度滞在していたが、あえてNYで日本食をたべることはしなかった。今回は、長期滞在になるため、日系のスーパーやレストランを探したいところである。
 「ニューヨーク便利帳」(電話帳ぐらいあります!)といった定番の生活ガイドブック、インターネットで検索して、数件のラーメン店を訪れた。
 マンハッタンの南の方に位置するイーストビレッジには、数十件(?)ぐらいは日本食の店がある。店の名誉のため、あえて名前は出さない(どこの町にでも一件程度はありそうな3文字の店名)が、某ラーメン屋さんを訪れて、醤油ラーメンとチャーハンと注文した。
 店のレベルを見るには、ラーメンとチャーハンが最適である。
 ラーメンの味は、日本であれば、半年以内につぶれるレベルであった。チャーハンは、腹ペコの身には何とか許せるレベルであったが、油っこすぎる。油がべちゃべちゃしているのである。間違いなく、僕が作った方が美味しい。

 もう一件、ミッドタウンにあるラーメン店を訪れた。店のレベルの確認のため、今回も醤油ラーメンとチャーハンをオーダーした。日本のラーメンに近い味で、これなら許せる味であった。チャーハンも、油でべとついておらず、合格点を上げられると思った。水が違うからなのか、若干、日本のラーメンと味が違う。お米も日本の味とは若干異なるようである。でも、他の客が餃子を注文していたが、注文を受けてから餃子を一つ一つ丁寧に包んでから焼いている姿には素直に好感が持てた。NY滞在中は、たまに食べに行こうと思った。
 
 理想的には、日本でそれなりに成功して、日本の味を世界に広めるために、ニューヨークで開店するのが本来の姿なのであろう。なんとなくニューヨークにやってきて、ラーメン店でもやってみるかというような人間の開いたラーメン店はいただけない。どの世界でも一緒であるが、やはり、修行・下積みは一定期間は必要なのだと思う。 
 「お客さん(世間)にうそをついてはいけない。」

 帰りに日の暮れた五番街を北へ歩きながら、まじめに仕事をするのが一番と思った。アップルストアの「リンゴマーク」がとてもカッコよく見えた。