大きい『声』の保育園長のブログ

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幼児教育無償化で変わるもの②

2019年01月25日 | 保育
 幼児教育無償化で変わるもの、それは保育の食材費の「実費徴収化」。
 保育は児童福祉として制度設計され、食べること=給食は保育事業の委託内容の重要な部分をしめていました。
 幼稚園との違いがそこにありました。
 今回の幼児教育無償化に合わせて、幼稚園部分(1号認定)と考え方を同じにして対応をそろえるために、副食費4500円部分を運営費(公定価格から)から引くという。もともと3歳以上の主食費は保育料に入っておらず、実費徴収もしくは「ごはん」を持参することとなっていました。その主食費の算定額を今回3000円としたとも発表しました。
 厚労省は、「保育料として保護者負担を求めていた部分に、その食材費が実費として含まれていたんだ!」といまになって主張していますが、親も保育関係者もそんなことは知りませんでした。
 幼稚園の1号認定に合わせると言って、突然負担を求められても、理解できません。「保育料がほぼなくなるんだから、それぐらいい負担しろ」とでも言うのでしょうか?保護者としては納得しませんし、保育を行う側としても納得いきません。だって実費徴収と言って今度は施設が親から直接集めろというんですから。もしものリスクをすべて施設に負担査証としているんですから。



幼児教育無償化で変わるもの①

2019年01月25日 | 保育
 幼児教育無償化が10月からはじまるという。
 その中で、問題となっているのが、「消費税増税部分をあてる」ということで実施されるということ。これまで児童福祉として軽減されてきた保育部分その対象者はこれまで通り。自己負担を求められていた普通の所得や高額所得の人の負担が、消費税によって「軽減」される。消費税の予算配分のほとんどがそちらに回される。消費税によって税負担の累進性がなくなり低所得者負担が激増するなか、その使い道でも低所得者対策でなく高額所得者の負担軽減に使われる。これったいいんでしょうか?