釣り雑誌などを見ていると、リールのメンテナンス方法について、よくこんなことが書いてある。
曰く「最近のリールは精密機器なので、自分で分解したりせずに、表面の塩分をざっと洗い流したら後は空ぶきするだけにして、定期的にメーカーにメンテナンスに出そう。」
ちょっと待った。本気で書いてるのかい?
海水の塩分は、リールの大敵。
ざっと流すだけでは、隙間の奥に入り込んだ塩分までは洗い流せない。
少しでも塩分が残ったまま放置しておくと、あっという間に腐食が進む。
海で使った後は、真水で充分に洗い流して塩分を落とす必要がある。
それに、メーカーのメンテナンスに出せば、それなりの費用がかかる。
そうしょっちゅう出せるわけじゃない。
ヘビーユーザーにとってはおよそ現実的でないアドバイスだ。
そんなわけで、私はリールを使った後は、躊躇せず真水でジャブジャブ洗う。
ただし水中に漬け込むような洗い方ではなく、「シャワー」をあてて、まんべんなく洗う、という方法だ。
ハンドル軸受けやラインローラーなど、外部に露出した箇所のベアリングは特に錆びやすいので、念入りに洗い流す。
そして、ボディを分解して、風通しの良い日陰で乾かす。
晴れた日で、大体2日くらい陰干しする。
充分にかわいたら、オイル、グリスをさして、再度組み立てて、メンテナンス完了。
私のメインリールは、シマノの「ステラ」と「BBXテクニウム」だが、分解したからといって調子が悪くなったなんてことは、これまでに一度も無い。
いつでも絶好調だ。
ところで、リールの分解・組立の際に気をつけないといけないのは、部品をなくさないこと。
一番多いというか、蓋然性の高いトラブルはこれだ。
特に小さなビスなどをうっかりテーブルの下に落っことしてしまうと、かなりつらい。
正直、泣きそうになる。
使わなくなった子供用のトレーなどが家庭にあれば、その上で作業すると良い。
あとは、テレビを見ながら作業しないこと。
よそ見してると、かならず部品をなくす(笑)。
テレビは消して、好きな音楽をかけてみよう。
私のお気に入りの一枚は、リール名にちなんで、"STELLA BY STARLIGHT"が収録されたキース・ジャレットの名演ライブ。
音量は控え目に。
バーボンをロックで一杯。
そして、次回の釣行イメージを思い描く。
新月の夜。
空には満天の星がきらめく。
目の前には、星明りを映す穏やかな漆黒の海。
聞こえるのは波の音だけ。
大きくロッドを振りかぶり、フルキャストする。
緑色に光る「ケミホタル」のついた遠投カゴが、流れ星のように飛んでいく。
コマセ汁を振りまきながら・・・。
ちっともロマンチックじゃないね!(笑)
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