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Sioigawaの馬房

馬についてもっと知りたいと思いませんか?あんがい普段は覗かない馬房の中にすごい秘密があるかも・・(笑)

徳川家の長子継承と種牡馬の価値とは・・

2007-10-27 21:47:59 | 血統論雑談
種牡馬としての成功は輸入種牡馬ならばその父系の第1号(長男)、第2号(次男)・長男が早死か国外へ移出の場合に限る。第3号以外では成功馬は少ない。

 ノーザンテーストは後者の次男に当る。Northern Dancer直仔はノーザンテースト(前出)、Nijinskyの直仔マルゼンスキー(持ち込み)、Lyphardの直仔モガミ。
 Mill Reefの直仔マグニチュード(0勝馬)、ミルジョージ(2勝馬)らは同時に輸入された。特にマイナーの種牡馬ながら共に良質の産駒を輩出し大成功であった。

 Princely Gift系のトップを切って輸入されたテスコボーイは、日本競馬の歴史を飾る名種牡馬となった(サクラバクシンオーの直系・曽祖父)。Halo系の輸入第1号はもちろんサンデーサイレンスである。タイキシャトル、ジョリーズヘイロー以下はふはつに等しい。

 長子継承の徳川家の世継ぎによく似ている。八代将軍となった徳川吉宗は輸入種牡馬であり、尾張からの養子による世継ぎである。第二代から第七代までと、第九代から第十四代までは長子継承であった。第十五代に当る最後の将軍は水戸家からの徳川慶喜であった。

 パーソロン→メジロアサマ→メジロティターン→メジロマックィーンと継承。
 ノーザンテースト→アンバーシャダイ→メジロライアン→メジロブライトと継承。

 サンデーサイレンスの長子は、種牡馬入りが3歳時であったフジキセキである。ダンスインアダークは2年目の産駒であって次男的な存在である。
 前者はリーディングサイヤー、ランキング第2位と成功している。一方後者のダンスインザダークは良馬の数は少ないが菊花賞馬2頭、安田記念1頭とGⅠ馬を輩出している。ランキングも上位に君臨している。

 第3子以後では牡馬のGⅠは出現していない。Northern Dancerの産駒数は極めて少なく、初年産はNijinsky、Vice Regentと他に1頭の計3頭と少ない。何れも名種牡馬である。大種牡馬Nijinskyの25歳時の産駒(末っ子)ラムタラは継承力は極めて低く活躍馬は不発に終わった。

 51億円でシンジケートされたディープインパクトはサンデーサイレンスのラストGⅠウイナーであり、種牡馬としてはラムタラと同じ運命にあるのではないか。不利は当然だ。

配合の鬼才・中島国治が語るHPより


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