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Sioigawaの馬房

馬についてもっと知りたいと思いませんか?あんがい普段は覗かない馬房の中にすごい秘密があるかも・・(笑)

息を入れるとは・なにか??

2007-12-07 13:39:33 | 血統論雑談
肝臓という臓器は主にエネルギーの蓄積と毒素(乳酸)の代謝を司る。
 息を入れるということは毒素の代謝である。スプリントレースはワンブレスで争う。しかし1600m以上、特にクラシックデスタンスは充分に息を入れることが常である。名手になると息の入れ方が上手である。
 神社や仏閣は宗教上の理由から高い山の上に建てられる。そこには何百段という階段があり、善男善女はその段を昇らなければならない。その階段には決まって焼く20段毎に踊場という平らな場所がある。足に蓄積した毒素で筋肉が張って重くなるが、踊場を3~4歩平らに歩いている間に筋肉の毒素は消え、リフレッシュされまた昇り出せるのである。その踊場は人間の肝臓の能力に合せて作られている。真に先人の知恵である。
 踊場は競馬など走る競技における息を入れるポジションである。
 陸上競技の100m・200m・400mはワンブレスの競技で息を入れない。
 競馬のスプリント競馬(100m・1200m・1400m)も同様である。

 競馬において息を入れるということは競馬のトリックの材料の一つである。
 上り600m(3F)のトップスピードで三冠馬となったディープインパクトにもトリックが隠れている。
 競馬はトリッキーなドラマである。

配合の鬼才・中島国治が語る HPより

外国で活躍する日本産サラブレット

2007-11-25 13:52:51 | 血統論雑談
春のトバイのGⅠシーマクラシックをハーツクライは圧勝した。
 同馬は7月29日英国のアスコット競馬場で行われたキングジョージ6世クィーンエリザベスSGⅠにルメール騎手で出走した。夜中にTV中継があり、眠い目をこすりながら食入る様に見てしまった。
 キングジョージ6世クィーンエリザベスSG1は伝統があるレースであり、種牡馬の価値を決める重要な競走である。ディープインパクトが出走する10月1日の凱旋門賞GⅠ(仏ロンシャン)も同様な意味をもつレースである。勝たなければ評価は地に落ちる。勝ち馬を10とするなら2着以下は1/10ともいわれている。日本産馬が勝ちを許さない、非常に難しいレースである。
 ハーツックライの能力は勝ったハリケーンラーンより上と思う。勝馬は Cool More の持ち馬で2着のエルキューショニスト(テットーリ騎手)はシェークモハメッドの持ち馬であり、ともに超一流馬である。
 中継の中で日本語のアナウンスがハリケーンの脚色がおかしい、その同時馬はドロップダウンしている。ハーツクライが脚を伸ばして先頭に立った、エルキューショニストのデットーリは馬体を合せ寄せつけて外によれる。その時内がポッカリと空いてスミョンのハリケーンラーンは豪脚を利してあっさりと抜け出した。デットーリはハーツクライの脚色を見て内に進路をとっている。

 このレースの情況とトリックを説明してみよう。
 先ず、日本と異なる進上金。日本では賞金の5%であるが、ヨーロッパ・アメリカなどでは10%以上が契約で決められる。勝たねばならない馬の進上金は50%以上とも全額も有りらしい。
 そのくらい種牡馬の勝を重視される。
 ハーツクライが先頭に立った時にスミョンのハリケーンラーンは充分に息を入れていたのである。脚色があやしく見えたのは息を入れたのである。ヌデットーリはハーツクライに仕掛けて息を入れさせない。スミョンのハリケーンラーンは残り5Fで息を入れ、4・5Fをトップスピードで走破している。デットーリは脇役に徹している。
 エルキューショニストはチャンピオンSに廻ると報じられた。シェイクモハメッドにトリックを見破られたのではないか。
 我がハーツクライは日本のジョッキーで勝負してみたい。息さえ入れば充分に勝てる馬である。特にサンデーサイレンスの血は外国では少数で闘争本能は強大である。
 8月9日ディープインパクトは成田を後にしてパリーへ飛んだ。
 10月1日にロンシャン競馬場で行われる凱旋門賞GⅠ(2400m)に出走のためである。同馬は白井の検疫が7日間課せられている。つまり、栗東を出てから2ヶ月後のレースとなる。栗東磁場の効力がぎりぎりとなる。吉が出ればと思う。
 さて、凱旋門賞GⅠは負担重量が4歳以上に対し59.5kg、3歳56kg、牝は2kg減となっている。古馬には不利な設定になっている。3歳馬や牝馬の勝ち馬が多いのもその点にある。

 ディープインパクトにとって不利な材料ばかりが思い当たる。

①負担重量の59.5kg
②タフなコースであり小柄の彼には不利である
③トップスピードが600mでは勝負にならない

 外国でのトップレースに勝つことは、先進国のプライドという厚い壁を破らなければならない。
 ハーツクライ(トバイ・しーぬくらしっくGⅠ)、コスモバルク(シンガポール・エアラインC GⅠ)が海外で勝利しているように日本の馬も強くなっている。

配合の鬼才が語る・中島国治のHPより

3歳GⅠの随所から重要なメッセージが送られた。

2007-11-10 13:32:21 | 血統論雑談
3歳GⅠの随所から重要なメッセージが送られた。

真にサンデーサイレンス教の信者には、ショッキングなメッセージだ。
 サンデーサイレンス系・Halo系の闘争本能は完全に欠落したから僕を買ったら損をするよ、、とのメッセージが送られた。
この様な次第に至ったのも馬産リーダーの知的貧困が原因なのだ。
 父系のバランスを崩してしまい、貴重なHalo系を失ってしまった。

“何時まで有ると思うな親と金”真に諺の通りに厳しいメッセージであった。
 
又、Northern Dancer系も交配率が2004の交配から19年ぶりに2位の座に降格した。
 降格により同父系の闘争本能に光が見え始めた。
復活の兆しである。
 2005年の交配では3位と更に降格し闘争本能は倍増するであろう。
今後の成長株である。

 主役を演じる父系の父系の交代劇は馬という種の持つ野生本能に起因し、交配順位が下がれば下がるほど牡馬の闘争本能は優位に働く。
以上が種を守る牡馬の生殖闘争であり競馬はその闘争本能を利して行われている。
1位となった父系や、現役時代ダービーの様な頂点を争って勝った馬達の闘争本能は常に劣等である。
先ずGⅠの勝馬を排出しないといっても過言ではあるまい。

 元より、野生の世界で生き、繁殖する馬達は自己の血のDNAに関する情報は個々が周知の事柄であって、
特に牝馬(女)は臭覚で嗅ぎ当てる能力がある。
その習性から自己のDNAより遠い形のDNAに対しフェロモンは燃え、
近い牡は群から追い出す、
これが良馬を得る本能的な知恵である。

 馬の起源は、20000年以上とも30000年以上とも言われているが確かではないが、歴史は長い。
それほど長い年月を生き抜き種の繁栄があったからこそ現在のサラブレッドが競馬をしているのである。
サラブレッドの歴史は300年余りであり、長い馬の歴史から比べれば300年はほんの一瞬に過ぎない。
 
サラブレッドは、野生時代の本能・習性・掟は彼等から断ち切ることは絶対に出来ない。
馬に関する業務は本能・習性に従って付き合うことがベストである。

 馬の繁殖の掟からのメッセージはサンデーサイレンス系・Halo系の血は永い眠りのリズムに入ってしまった。


配合の鬼才・中島国治が語る HPより ※写真は エイシンサンサンです

質と量とローテイション

2007-11-02 01:58:07 | 血統論雑談
2)宝塚記念 G1 国際2200m(阪神)
      G1のクラシック・タイプ

 勝馬 アドマイヤムーン byエンドスイープ(Mr.Prospector系)
 2着 メイショウサムソン byオペラハウス(Sadler'sWells系)
 3着 ポップロック byエリシオ(byFairyKing・Sadler'sWellsの全弟)
 一番人気はダービーを圧勝したウオッカは力走したが8着。
ダービーは一世一代の仕上りをもって歴史的な快挙で圧勝した。
 前出したが彼女の質量遺伝は2.75と特に低く、4週のローテーションでは酷である。
一方、勝馬となったアドマイヤムーンは、ドウバイのデューティフリーS G1、賞金$300万の勝馬、同馬の質量遺伝は3.50と平均以下の数値、一億円のボーナス・レースの安田記念をパスし、7週のローテーションの宝塚記念をチョイスした。
レーティング125の実力を証明した。
天皇賞勝馬にはベストの7週ローテーションで歴代に勝馬も多く輩出している。
接戦で2着に敗れた。
安田記念の勝馬ダイワメジャーは比質量4.25では3週のローテーションは不利といえる。
昨年のスイープトウショウは6.25と強大な質量で2着、優勝を平然とやってのけた。
又、メルボルンC G1 2着のホップロックは目黒記念GⅡから4週を6.25の質量で3着に入着した。
 レーティングの高い馬とローテーションのコラボレーションの結着であった。
尚、アドマイヤムーンにシェイクモハメット(ダーレー)から40億円のオファーがあったと報ぜられ、売却した。
 G1勝馬7頭と見ごたえの有ったレースが展開されたが、質量遺伝とローテーションの関係が大きく左右した。

配合の鬼才・中島国治が語るHPより

徳川家の長子継承と種牡馬の価値とは・・

2007-10-27 21:47:59 | 血統論雑談
種牡馬としての成功は輸入種牡馬ならばその父系の第1号(長男)、第2号(次男)・長男が早死か国外へ移出の場合に限る。第3号以外では成功馬は少ない。

 ノーザンテーストは後者の次男に当る。Northern Dancer直仔はノーザンテースト(前出)、Nijinskyの直仔マルゼンスキー(持ち込み)、Lyphardの直仔モガミ。
 Mill Reefの直仔マグニチュード(0勝馬)、ミルジョージ(2勝馬)らは同時に輸入された。特にマイナーの種牡馬ながら共に良質の産駒を輩出し大成功であった。

 Princely Gift系のトップを切って輸入されたテスコボーイは、日本競馬の歴史を飾る名種牡馬となった(サクラバクシンオーの直系・曽祖父)。Halo系の輸入第1号はもちろんサンデーサイレンスである。タイキシャトル、ジョリーズヘイロー以下はふはつに等しい。

 長子継承の徳川家の世継ぎによく似ている。八代将軍となった徳川吉宗は輸入種牡馬であり、尾張からの養子による世継ぎである。第二代から第七代までと、第九代から第十四代までは長子継承であった。第十五代に当る最後の将軍は水戸家からの徳川慶喜であった。

 パーソロン→メジロアサマ→メジロティターン→メジロマックィーンと継承。
 ノーザンテースト→アンバーシャダイ→メジロライアン→メジロブライトと継承。

 サンデーサイレンスの長子は、種牡馬入りが3歳時であったフジキセキである。ダンスインアダークは2年目の産駒であって次男的な存在である。
 前者はリーディングサイヤー、ランキング第2位と成功している。一方後者のダンスインザダークは良馬の数は少ないが菊花賞馬2頭、安田記念1頭とGⅠ馬を輩出している。ランキングも上位に君臨している。

 第3子以後では牡馬のGⅠは出現していない。Northern Dancerの産駒数は極めて少なく、初年産はNijinsky、Vice Regentと他に1頭の計3頭と少ない。何れも名種牡馬である。大種牡馬Nijinskyの25歳時の産駒(末っ子)ラムタラは継承力は極めて低く活躍馬は不発に終わった。

 51億円でシンジケートされたディープインパクトはサンデーサイレンスのラストGⅠウイナーであり、種牡馬としてはラムタラと同じ運命にあるのではないか。不利は当然だ。

配合の鬼才・中島国治が語るHPより

下総御料牧場

2007-10-26 20:49:43 | 血統論雑談
小岩井農場の成功に刺激されて、下総御料牧場、新冠御料牧場(両者は宮内庁がバックボーン)、社台牧場(社台の本家筋の先代)、ユートピア牧場(栗林友二氏・現在の先代)、下河辺孫一氏(現在の下河辺牧場の先代)、北海道庁種蓄牧場などが1932年頃までに次々と良質の牝馬を輸入した。

 御料牧場が大正15年(1926年)に英国から輸入した種正(Young Man's Fancy 1920)、新冠に配地したクレイグダロッチ(Craigdarroch 1922)。英国が1930年代の大恐慌という最悪の時代であった。下総御料牧場は金さえ払えば宝物の名牝でも手に入れることが出来た訳だ。

米国産の繁殖牝馬であり冠名に星をつけて区分した。
5頭の星繁殖は優秀であった。
 星谷・サニーブライアンの祖牝馬
 星友・トウカイテイオーの祖牝馬
 星旗・ハクチカラ(ダービー・天皇賞・有馬記念・国産馬として外国の重賞勝馬第1号)
 星浜・アサホコ(天皇賞)
 星若・ワカクモ(桜花賞)/テンポイント(天皇賞・有馬記念)/テイトオー(ダービー)の祖牝

前出の英国より輸入繁殖牝馬、種正から
 ボストニアン(ダービー・皐月賞)
 ロイヤルシンザン(安田記念)
 イナリワン(天皇賞(春)・宝塚記念・有馬記念)
 バンブーメモリー(安田記念)

種道から
 プレストウコウ(菊花賞)

クレイグダロッチから
 スターロッチ(オークス・有馬記念)
 ウイニングチケット(ダービー)
 ミホノブルボン(皐月賞・ダービー・朝日杯)
 サクラユタカオー(天皇賞(秋)2回)
 サクラスターオー(皐月賞・菊花賞)
 アイフル(天皇賞(秋)3200m 2回)
 ハードバージ(皐月賞)

と多くのGⅠホースを輩出している。なお、クレイグダロッジの4代母 Angelica 1879 は歴史的名馬セントサイモン St. Simon 1881 の全姉にあたる。特に優秀なDNAである。

 サラブレッドの繁殖牝馬を得ることは大変な資金を必要とする高嶺の花であった。牧場を持ちサラブレッドの生産をすることはステータスであった。2大勢力のブリーダーの他にも大金を投じた資産家や北海道庁が良質繁殖牝馬を購入して馬産に加わった。

※写真は、下総御料牧場ではございません!!

配合の鬼才・中島国治が語るHPより

小岩井農場の名牝たち

2007-10-25 17:36:46 | 血統論雑談
◎小岩井農場の名牝達の輸入100年記

 池上競馬の常時開催が可能と決まるや、小岩井農場(岩手県雫石・オーナー/岩崎弥太郎氏)はいち早く英国で上質の繁殖牝馬、種牡馬を購入するため1906年の秋に渡航を決めた。年が明けた1907年に現代まで継承され多くのクラシック・ホースを輩出している基礎牝馬が輸入された。彼女らは国家的な予算とも思える大金を投じての輸入であった。


◎輸入繁殖牝馬の顔ぶれ

 ビュウチフルドリーマー(6,000円)
 キンドラー(6,000円)
 アストニシメント(5,500円)
 フローリスカップ(5,500円)
 ウェットセール(5,500円)
 プロポンチス(5,000円)
他にエナモード、フェアペギー、フラストレート、ヘレンサーフ、ボニーナンシー、ラインの12頭である。上記の金額は明治40年当時のものである。

 明治37年・38年の日露戦争に勝利した日本の国威は高まった。また岩崎氏は(三菱財閥)日露戦争で多大の利益をあげていた。その一部が繁殖牝馬購入に投じられた。池上競馬の開催、日露戦争の勝利、繁殖牝馬と種牡馬の購入と一連のプロセスが100年後でも手に取るように見えてくる。

 購入された良質な繁殖牝馬たちのDNAは小岩井農場の強力な戦力となって現れた。また、彼女ら日本競馬の基礎牝馬となり、日本競馬史に強力な足跡となった。名牝のDNAは今日(100年後)まで脈々と継承されている。


◎ウォッカは輸入から10代孫に当るフローリスカップ系である

 輸入100年を記念して桜花賞・オークスに勝利してもらいたい。小生は彼女にエールを送りたい。また、100年記に華を添えてもらいたい。日本競馬の100年ロマンスである。

□約20年間(1985~)に小岩井の牝系が輩出した名馬
 メイショウサムソン : 皐月賞・ダービー *フローリスカップ系
 ヒシミラクル : 菊花賞・天皇賞(春)・宝塚記念 *ヘレンサーフ系
 スマイルトゥモロー : オークス *ビューチフルドリーマー系
 スペシャルウィーク : ダービー・天皇賞(秋)・ジャパンカップ *フローリスカップ系
 マチカネフクキタル : 菊花賞 *フローリスカップ系
 ファイトガリバー : オークス *アストニシメント系
 トロットサンダー : 安田記念・マイルチャンピオンシップ *フラストレート系
 オフサイドトラップ : 天皇賞(秋) *アストニシメント系
 シスタートウショウ : 桜花賞 *フローリスカップ系
 メジロマックィーン : 菊花賞・天皇賞(春)・宝塚記念 *アストニシメント系
 レガシーワールド(騸馬) : ジャパンカップ *プロポンチス系
 レオダーバン : 菊花賞 *ビューチフルドリーマー系
 バンブービギン : 菊花賞 *ウェットセール系
 アイネスフウジン : ダービー・朝日杯 *プロポンチス系
 ヤエノムテキ : 皐月賞・天皇賞(秋) *キーンドラー系

 20年間に16頭のGⅠ勝馬を輩出している。
 近年、繁殖牝馬の輸入が盛んになり小岩井牝系は極少数が残っている。しかるに上記のような名馬を輩出している。小岩井の牝系のGⅠ勝馬の輩出率は輸入繁殖牝馬や輸入後2~3代の牝馬が日本の繁殖牝馬の主流となった現在である。小岩井牝系のDNAの凄さを感じる。

 明治40年の6,000円は現在では10億円に相当するといわれている。現在の高額繁殖では足元にも及ばない。小岩井農場の馬産は大当たりし、次々と良馬をターフに送り込んだ

配合の鬼才・中島国治が語るHPより

三冠馬 ディープインパクト・・・なにを・今更ですがぁ~

2007-10-24 16:35:29 | 血統論雑談
■三冠馬ディープインパクト
 ディープインパクトは無敗で三冠を達成した。
 菊花賞は何成り厳しいレースであった。逃げたアドマイヤジャパン(6番人気)が2着3.04.9は立派であった。ディープインパクトが耳を絞って勝ったのを初めて見た。
 三冠レースの全てがサンデーサイレンス、及び同系の産駒が入れ替り立ち替り入着するという図式で脇役に徹する有様であった。
 ディープインパクトは本当に強いのか。
 評価は強いと称する者、弱点があると称する者と2つに分かれている。
 先ず、相手がSSラインばかりでは本当の他流試合になった時に闘争本能にかげりが生じる。
 彼のトップスピードの持続は2Fであり、4F・5Fをトップスピードのレースになったならば完全に負け組になる。
 カツラギエースが逃げきったJ.C.であったなら・・・と思う。
 彼はSSの産駒である。そのため古馬になると闘争本能は急激に低下することはほかの産駒が実証している。
 Bago、ゼンノロブロイの様になったら栄光に土が付く、華のあるうちに引退すべきだ。
 欧米では当然そうするであろう。
 生産頭数が150以上になったSSの産駒で古馬GⅠを勝った馬はマンハッタンカフェ、天皇賞・春GⅠの1勝(4歳春)、スズカマンボ、天皇賞・春GⅠ、1勝(4歳春:以降凡走続き)、デュランダル(GⅠ3勝、2着は全て牝馬4・5歳時)6歳時未勝で引退。ハットトリック、マイルチャンピオンシップG1。
 以上が1996年産以降のSS古馬のGⅠである。
 ディープインパクトが古馬戦を如何に戦うか注目したい。

配合の鬼才・中島国治が語るHPより

2007年の活躍種牡馬・・・

2007-10-23 14:29:13 | 血統論雑談
2007年の主役は、Roberto系(ブライアンズタイムとその父系)、Grey Sovereign系(トニービン系、フォルティノ系など)。
2位の降格し復活したNorthern Dancer系(ダンシングブレーグ系、Deupty Minister系など)が演じる、と述べた。
 散会後、質問した中年のファンは、「その様なことになるのですか?」と直接聞いてきた。
彼も、又ファンの誰もが2007年の一連のGⅠの結果を見て納得したであろう。

尚、交配率による予測法は、米国の様に騸馬の価値付けが定着している国に於いては、牡馬として戦う馬の数は少なく、あらゆる父系にチャンスが与えられている。

 日本人の特徴であるが、人気のあるブランドに対する欲望は際限が無い。
サンデーサイレンスもブランド化され牡馬ならば次々と種牡馬に祭り上げられ、2006年には64頭が供用され、2007年には、70頭を超える勢力でシェアを拡げている。
馬産リーダーのプロバガンダに乗せられたのである。
サンデーサイレンスとその仔馬とは種牡馬の能力に於いて二分の一以下の価値である。
 
 血統表(7代表)を書いてみれば一目瞭然である。
そればかりか、対象となった繁殖牝馬の持ったマイナス要因たる先祖のNorthen Dancer、Mr.Prospectorも保有している、その様な馬では親の十分の一かも知れない。
破滅が待ち構えているだけだ。

配合の鬼才・中島国治が語るHPより

ノーザンダンサーは、古い・・??

2007-10-22 01:25:47 | 血統論雑談
さて、現代に目を移してみると血統表中にNorthern Dancerの活字を持った種牡馬の産駒成績があがっていない。
 ラムタラが輸入されNHKまで特集を組んだ。私はラムタラはダメタラ・ヤメタラと名が変わると雑誌上で活字にした。
 GⅢの富士ステークスを勝ったメイショウラムセスは初仔であった、以降Sウィナーは現れていない。
 ダンスインザダーク、スペシャルウィーク、サッカーボーイなどはNorthern Dancerを保有しており、良質馬を輩出しているが、空胎・初仔・連産ならばNorthern Dancerを持たない繁殖牝馬、前年Northern Dancerを持たない種牡馬を交配している。
 その他にNorthern Dnacerが0の交配(または0)に限り連産が可能である。

 日本の馬産は連産が経済上からも必須条件である。特に軽種馬協会の種牡馬には仔付の繁殖牝馬でなければ交配しないといわれている。つまり空胎馬が申し込んでも却下される。
 以上が馬産地の現状である。
 日本の生産者はサラブレッドの遺伝に関する仕組みなど全く理解していない。知らないといった方が正しいのではないか。
 JRAが購買したコロナドズクエストやシルヴァーチャームなどは問題のNorthern Dancerは持っていない。後者はMr. Prospectorも持っていない。
この2~3年内国産種牡馬の買い上げも同様であった。
 シルヴァーチャームは両者を持たないキャッチコピーのパンフレットもあった。
 日本のリーディングサイヤー、上位ランクに君臨していたサンデーサイレンス、トニービン、ブライアンズタイムの御三家はNorthern Dancerを持っていないという共通点がある。上記の3種牡は最も多いNorthern Dancer対策をクリアしており、連産でも弊害のない産駒を送り出している証である。
 日本の種牡馬は上記のタイプ以外に勝ち味はない。

 Bago(バーゴ)やStravinsky(ストラヴィンスキー)にも活路がある。空胎と初種付けの繁殖牝馬は無料交配または大幅の割引きで集めないかぎり勝ち馬は輩出できない

配合の鬼才・中島国治が語るHPより