『土壌、水、野生動物、そしてさらには人間そのものに、こうした科学薬品(この本では、農薬もしくは殺虫剤の事を指しています)がどういう影響をあたえるのか、ほとんど調べもしないで、科学薬品を使わせたのだった。これから生まれてくる子供たち、そのまた子供たちは、何と言うだろうか。生命の支柱である自然の世界の安全を私たちが十分守らなかったことを、大目にみることはないだろう。』
レイチェル・カ-ソン「沈黙の春」より抜粋
気合いが入り過ぎて、1時間も前に着いてしまった僕らは、近所の小金井公園で時間つぶし。
公園に来たもんで、条件反射でカレンは「うんち&おしっこ」。
朝、したじゃねーか???
何はともあれ、お互い、ワンブレークで気持ちを落ち着かせ、いよいよ、「アカシア動物病院」に到着です。
想像していたのと違って、結構地味~な病院で・・・・・
まあ、良心的経営って事なのだろうと、思いつつ受け付けへ。
(妙に立派な動物病院って、ちょっと信用出来ない気がします)
病歴リストを渡し、待ち合い室で、しばらく待っていると、診察室のドアが開き、
名前を呼ばれます。
それまで、静かに座っていたカレンが、いきなり逃げ出そうと・・・・
最近、病院ばっかり行ってるから、何をされるかわかるんですね・・・・
彼女なりに学習しております・・・バカじゃないからね。
嫌がるカレンを無理矢理、診察室へ押し込み、先生と御対面です。
(清水先生と言う、女性の先生で、ちょっと独特の雰囲気を持った人)
まずは、カレンを診察台に載せ、何やら、機械とコードでつながったベルトのようなものを・・・
実は、クオンタム・ぜイロイド(QX)というホメオパシー治療の為の生体エネルギー測定器らしいのですが、これをカレンの腰に巻き付け、診察開始です。
病歴リストと、QXで測定中のデータをPCで見ながら、細かい問診が始まりました。
病状の事や、生活環境の事、カレンの性格や食事の内容など、ありとあらゆる事を聞かれ、
そのたびに、PCにデータを入れて行きます。
次に、普段、食べているフードのサンプルを出すように言われ、先生に渡すと1つずつチェックを
始めました。このチェックの仕方が、独特なのですが・・・・
助手の先生が、片方の手でカレンの触り、片方の手は人さし指と親指で輪を作ります。そして、清水先生が片方の手に、チェックしたい食べ物のサンプルを持ち、片方の手で、助手の先生が作った
指の輪(リング)を引っ張ります。
ん??
これは・・・・
O(オー)リングテストだっ!
本では読んだ事はありますが、実際に見るのは初めてで・・・・・
正直、ちょっと引きました。
思わず、「いや~、Oリングテスト、初めて見ました」と言った僕に、
先生、ちょっと笑いながら、かまわず、テストを続行・・・・
一通り、持って行ったサンプルをチェックしてもらいましたが、とりあえず、カレンの体に
合わない食べ物はなかったようです。
最後に、血流が悪く、足が冷たい&脈が小さいという事で、頭としっぽの回りに鍼をうってもらい、家で出来るマッサージを教えてもらいました。
診察を開始してから、ざっと1時間10分。
僕も疲れたけど、カレンは良く頑張った・・・・えらかったぞ!
で・・・・
結果、どうだったか、というと・・・・
QXで測定の結果:
1.乳製品の反応が出ている
これは、食事に混ぜている、カッテージチーズが原因。
なんで、混ぜ出したのか、覚えていないが、岸本家ではいつの頃からか、フードに
カッテージチーズを混ぜていました。
これは、カレンにとって非常に良くないらしい(カレンに脂肪腫が多い一番の原因)
今回、サンプルとして持って行くのを忘れてしまった為、次回、持って行き、毒消し
となるレメディー(薬)を処方してくれるとの事。
即刻、やめるように、厳重注意を受けました。
2.農薬の反応が出ている
これが、重要な問題。
実は、検査の最中、一番最初に指摘されたのが、この問題だったのです。
はあ?
といった感じだったのですが、言われてみると、思いあたるふしが・・・・
・毎年、4月と8月に自宅の庭を業者に頼んで、消毒してもらっています。
・カレンが、年をとって、疲れやすくなってから、朝の散歩コースを変更して、
畑のまん中を突っ切って帰るようにしています。
先生いわく、農薬の影響が神経や関節に出る事もあるんですよ・・・
まさに、『沈黙の春』の世界。
環境問題を語る上では、欠かせない、この本に書かれている農薬の問題が・・・・
こんな身近に起こるとは・・・
今回、治療を終え、23日分のレメディーを処方していただきました。2mmくらいの小さい粒を
少量の水(国産のミネラルウォーター)で溶かし、スポイトで飲ませる事になります。
診察の内容、診察の結果、治療効果などを客観的に判断すると・・・・
盲目的に信じる訳にはいかないと、思っています。
ただ、よかれと思われる事は、何でもやってあげたいとも思っています。
(ロージーの受け売りですが・・・)
実際、診察中に清水先生にも言われました。
足が悪くなった原因が、腫瘍だった場合、ホメオパシーでは治りません。
治療の状況を見て、症状が好転しないようだったら、
大学病院での検査を勧めますと・・・
アカシア病院の次回診察日は10月15日。
足は悪いけど、カレンはとっても元気です。
次の3連休は、気晴らしにキャンプへ連れて行くつもりです。
沈黙の春/レイチェル・カ-ソン
O(オー)リングテストとは何か?
*前回の写真に写っていた、ブルーの水筒ですが、容器の化学物質が水に溶けて体に悪いから、
使わない方が良いですよ・・・との指摘を受けました。
よって、我が家では、即刻、ゴミ箱へ・・・(皆様、ご注意を!)