。+°:*.氷花.*:°+。 -HiKa-

あなたにどうか 
    とどいてほしい
        わたしのこころ

靴べらから魅力

2007-10-06 | 生クルコト
折りたたみの日傘は 親骨がみじかくて ふつうの傘たてにはうもれてしまう
だから 靴べらかけに ひもをひっかけてつかうことにしている

でもまいにち疑問だった
つかおうとするたびに 靴べらが日傘のうえに ひっかかっている

…だれだろう

姉だろうか。姉は、おしゃれだから わたしみたいにてきとうに靴をはいたり しないのかもしれない

そのなぞは、ある日とつぜんとけた

ぐうぜんいっしょに外に出るとき 父が靴べらをとりだしたのだ
…とても慣れたしぐさで 靴に靴べらを すべらせて。…

ああ。
父はもう 働けないからだになったけれど
このときだって 病院に行くために 靴をはいたのだけど
父の所作は あのころのままなんだなあ…


ふだん着を着ている父に 現役だったころの かっちりしたスーツ姿が だぶってみえた