酔っぱらって袋を被ったきっかけで開発した製品が世界へ

新年おめでとうございます。

思い返せば、２０１０年の１２月、忘年会でさんざん飲ん帰った私がリビングで寝てしまったのがきっかけでした。

明け方の寒さを凌ごうと、思わず近くにあった紙袋を被て寝ました。

すると、自分の寝息で内部が暖かくなり、そのうち身体全体まで暖かく感じるようになりました。

息苦しさもありましたが、うまく空気がはいる隙間をつくって、朝までぐっすり眠れました。


この不思議な経験から開発したのが、保温・保湿・安眠カバー「マイドーム」です。

開発にあたっては、安全性、携行性、デザイン性を重視しましたが、なかなかこれという素材が見つからず苦労をしました。

布ではドーム状にするために支えのようなものが必要となり、構造が複雑になります。かといって紙袋では通気性が悪く、ガサゴソと音がして眠れません。

そんなときに、三菱製紙が主催するデジタルイメージング研究会で、不織布製のカレンダーに出会いました。

コシがあり、しかもソフトな感触でガサガサいわず、通気性もあります。

これだ！と閃いてから、一気に開発は進み、２０１３年１月２９日に「新しい睡眠スタイルの提案」としてリリースしました。

マスコミでも取り上げられました。

すぐに三菱製紙からも問い合わせの電話が入り、まったく新しい睡眠スタイルを世界へ発信したいという私の想を伝え、賛同と共感をいただきました。
６月に事業理念としてマイドーム憲章を明記した覚書を交わし、両社でトラベルタイプの新製品「マイドーム・パル」の開発に着手しました。

そのマイドーム・パルが、全日本空輸のファーストクラスアメニティとして昨年１２月より空を飛んでいます。

正式の採用となるかは今後のお客様の評判次第ですが、大阪日日新聞が元旦に掲載してくれたこの記事を見ていると、多くの方々のご協力のお陰と感慨もひとしおです。

これまで、お世話になりご尽力いただいたすべての方に改めて感謝を申し上げます。そして、あらためて事業理念である新しい睡眠スタイルの普及にむけて、新しいスタートを切りたいと想いを新たにいたし、この大阪で生まれた新しい製品を成長させる努力を続けていきます。

どうぞ、よろしくお願いいたします。


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ご拝読ありがとうございました。今後ともよろしくお願いいたします。