新年のごあいさつ

　新年あけましておめでとうございます
　昨年は猛々しいとされる寅年で、なにかと世界情勢を揺るがすような事件もありました。
今年は折衷と説得の年、卯年です。近代史を紐解いても寅年には朝鮮戦争、キューバ危機、ウオーターゲート事件、チェルノブイリ原発事故、など物騒なことが多く、卯年はサンフランシスコ講和条約、部分的核実験停止条約調印、ベトナム戦争終結、国鉄民営化、米ソINF全廃条約調印など収束に向かう年であると期待されます。
　人類の歴史は反省の歴史でもあります、行き過ぎたことには、必ず元に戻そうとする意志が働くものです。もちろん解決には長い年月を必要とする問題も多く、何もかもうまく収まるようなことはないでしょうが、混乱から収束に向けての動きが始まる年であることは間違いありません。2011年はまちがいなく変革点として後世の記憶に残るでしょう。
　しかし収束を期待し、待つのみでは道は拓けません。「人事を尽くし続ければ、自ずと道は拓ける」の精神で時代に立ち向かう気構えはこれからも必要です。経営者として、人として迷っている暇がない程さらなる変化が起きるということですから、確固たる判断力が求められる年でもあります。私はそれを「道理」に求めます。
ですから今年は「道理に従い、勇気を持って正しいことをやりつづけること」を年頭の誓いといたします。
　皆様とともに道を拓かんことを祈念してご新年のごあいさつといたします。